東北大理学部女子:オープンキャンパスと進路
皆さん、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学理学部物理系2年の 榎本晴日(えのもと はるひ)です。
1. 東北大学オープンキャンパス
先日、7/30と7/31に、東北大学でオープンキャンパスが開催されました! 高校生の方は参加されたでしょうか。 私ももうすぐ学科配属があるので、研究室を見に、物理系のイベントだけに参加してきました。
東北大学オープンキャンパス資料
オープンキャンパスに行くと大学の雰囲気を知ることが出来るので、高校生の皆さんは少なくとも1校は参加した方がいいと思います。
2. 物理学科生の進路例
高校生で進路に迷っている方は、大学で勉強してどんな進路になるか、あまり想像がつかないと思います。 実際、物理学に限った話では、物理を学んで研究者になる他にも、色んな選択肢があります。
物理学科では、IT系や金融系の企業に就職したり、公務員試験を受けて公務員になる人もいます。 宇宙地球物理学科では、学芸員資格を取って天文台の職員になったり、災害系の会社に勤めたり、気象庁やJAXAに就職した人もいます。
公務員になる(経済産業省)
自分のしてきた研究そのものを生かして就職する人もいれば、金融など、研究とは異なる分野に就職する人もいますが、研究を通じたデータ解析などの技術や考え方が、就職した先での業務でも役に立っているようです。
3. オープンキャンパスは絶好の機会!
高校生の段階で、大学とその先の未来を考えることはとても難しいと思いますし、漠然としたイメージしか浮かばないと思います。 結局は、自分が何を学びたいか・やりたいかが大事だと思うので、なんだか面白そう、なんだかかっこいい、といった気持ちを持つのも大切です(笑)
そういった、なんかかっこいいを見つけるには、オープンキャンパスは絶好の機会です。 大学には、自分の知らない学問が山のようにあります。私も、今だにどんな研究をしているか知らない研究室がたくさんあります。
大学の例(東京大学・赤門)
色んな場所に行って、色んなことを知るのは、自分の専攻を決める上でとても大事だと思うので、高校生の方はぜひオープンキャンパスに参加して下さい。^^
4. 理学部と工学部の違い
さて、前回のブログで紹介した通り、理学部と工学部の違い(特に就職)についてお話しします。
理学部と工学部の違いは・・・ 高校生の頃は、工学部は就職が有利で、理学部は就職無“理学部”という偏見を持っていました(笑)。 今はどうかというと、私個人の考えでは、理学部でも別に就職に困ることはないと思います。 理学部の方が、就職の裾野が広く、色んな分野に応用しやすいのかなと思います。
自分の研究分野を活かしてという場合には
ただ、自分のしてきた研究そのものを生かして就職したい!という場合は、ちょっと別問題かもしれません。 工学部の方が、自分のやってきた研究に近い企業が(若干)見つかりやすい気がします。
しかし、工学部でも研究内容とは異なる企業に就職する人も沢山いるわけで、自分のしてきた研究そのものを生かして就職したい人は、理学部であれ工学部であれ、そういう場所を頑張って見つけるのだと思います…
結局、自分のやりたいことが見つけられたら良いと思います!!!(笑) そのためにも、この夏はぜひ色んなところに足を運んでみて下さいね。
それでは!
大学受験生へ:赤本を買って「過去問演習」を!
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、代表取締役の三沢やすしです。
1. 合格のために「過去問演習」を
このサイトの中の『やすしの合格勉強法』でも述べているように、志望校に合格するためには、「本試験と一番傾向が似ている問題である過去問を繰り返し解くこと」が、とても大事です。 必須と言っても過言ではありません。
2. 大学受験生には「赤本」
そして、大学受験生のためには、大学・学部別の過去問集(共通テストのものは科目別)として、いわゆる赤本が、安い値段で昔から出版されています。 Amazonやジュンク堂・丸善など、大きな書店では沢山そろっています。
当社にあるの赤本の例
3. 3年生のはじめに1度過去問を解く
大学受験生の皆さんは、必ず志望大学・志望学部の(共通テストを受ける方は共通テストの分も)「赤本」を買って、高校3年生のはじめくらいに一度過去問を解いてみて、その出題傾向をつかんで下さい。
4. 出題傾向に合わせて勉強
もちろん、その時点では、ほとんど出来なくて当たり前です。 ですから、出来具合は気にしないで、そのときから1年弱の間、志望校の出題傾向に合わせて絞った勉強をして下さい。 そうすれば、志望校の出題傾向が分からず1年間漫然と勉強した場合と比べて、大きく合格に近づくことが出来ますので。
勉強中の受験生
5. 受験直前は何度も繰り返し解く
上記のように、志望校の出題傾向を意識して絞った勉強を続け、本試験3か月くらい前になったら、今度は、赤本に載っている全ての年度の過去問を、繰り返し繰り返し解いて下さい。 出来ない問題が1つも無くなるまで、繰り返し解いて下さい。 そうすれば、安心して本試験に臨めます。
6. 年初の偏差値が多少足りなくとも
このような勉強法を高校3年生の1年間取れば、3年生のはじめの偏差値が志望校合格に多少足りなくても、ガリ勉をしないで高い確率で合格出来ます。 このことは、三沢が、この「名門進学会」での指導経験から、太鼓判を押して保証します。 「赤本」を買って「過去問演習」、お試しあれ!
医学生が教える「英語」の勉強方法
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、アメリカ留学 の経験がある私が一番得意な 英語の勉強方法 をお話しします。 私は、英語を楽しいと思ってもらえるように指導してきたので、最後までご覧頂ければと思います。
●英語●
私は、英語は数学とは真逆に「大好き!いくらでも読んでいられる!」というタイプでした。 英語の面白さをどうにかどうにか伝えたくて、指導中もあの手この手を使って生徒さんに英語を指導してきました。 とは言っても、私も多くの生徒さんがそうであるように、よくある英語の授業や宿題は大嫌いでした。
英語の本
1. 無意味な宿題は大嫌いで
特に例文や単語を無意味に何十回も書くのは本当に大嫌いで、そういった宿題をどうやったら楽に終えられるか必死で考えていました。
指導している生徒さんがそういった宿題をもらっているのを見ると、そんなことで英語を嫌いになられては困る! 変わりにやってあげてしまおうか、と思うくらいでした。(実際にはちゃんと生徒さんにやってもらいました。笑)
2. 手を動かすのは頭が働かない時に
もちろん、英語の勉強の中で単語を覚えるために何度も書くことが必要にもなってくることはあります。 しかし、そこに時間を取られすぎてはもったいないです。
そういった手を動かして行う勉強は、「なんだか頭働かないなあ。」という時などの助走や眠気ざましの時におこなって下さい。 実際、字を読んで理解しようとするより、必死に文字を書いているときのほうが眠気は飛んでいきます。
英語・手を動かす
英語は、更に詳しい勉強法を以前にお話しさせて頂きましたので、ここでは、今まで実際に生徒さんに指導してきた内容についてお話しします。
<早めの準備をしていた小学生の生徒さん>
最近は小学校でも英語の授業があったりするせいか、早い段階から英語に取り掛かりたいという生徒さんから指導をお願いされることもありました。
小学生のうちから英語を身に付けよう! なんてとっても素晴らしいですよね。(その生徒さんはすでにアルファベットはお家で練習されていて、バッチリ書けるようになっていました。)
アルファベット
1. 工夫出来て楽しかった
実は、私にとっては、そういう生徒さんを指導することが一番プレッシャーでした。(また、指導していて、一番いろいろな工夫が出来て、楽しかったです。) 今まで英語と触れ合う機会が少なかった、英語を勉強する機会があまりなかった生徒さんですので、私の指導時間が実質初めての英語の勉強でした。
2. 英語は楽しいものだと思わるように!
つまり、私と一緒に勉強していて「楽しい。」と思ってくれれば、その生徒さんにとっては「英語は楽しいものだ。」という考え方スタートで今後勉強してくれると思います。
ですが、もし私と一緒に勉強していて「つまらない。」となってしまったら、その生徒さんは、その後「英語はつまらないものだ。」という考え方スタートで、今後英語の勉強と付き合っていかなくてはならないということにもなり得るのだと思ったら、本当にプレッシャーでした。
3. どうやったら伝わるか
私がそうであったように、「英語使えるようになるってこんなに楽しんだ。」と楽しく英語と向き合ってほしいと思っていたので、どうやったらそれが伝わるか本当に色々悩みました。
ですから、指導が終わり、最後の指導時間の後に「将来、海外で働いてみたいな。それか、通訳とか英会話の先生もいいかな。」と言われた時には思わず泣いてしまいそうになるくらい嬉しかったです。
海外の例・アメリカ
4. ハリーポッターも
あるフレーズを覚えるために、ハリーポッターやチャーリーとチョコレート工場の原著を一部一緒に読んだり、はやりの洋楽を聴いてみたり、いろいろな方法を使って一緒に楽しく勉強してきました。
まだまだ受験やテストまでは時間的に余裕があったので、「もし、海外のレストランで注文するなら。どうやって頼む?」や「自分が転校生で自己紹介をするとしたら?」といったような実際にも役に立ちそうな場面を想定しながら、英語のフレーズ、例文などを使って勉強もしたりしました。
5. 楽しい勉強をこつこつと
受験まで時間が迫っていなければ、こういった勉強をコツコツこなしていくといいです。 そうやって英語に馴染み、楽しめれば、英語の試験勉強も楽しくできますし、もしかすると、試験対策にそこまで必死にならなくても、きちんと学校から出された課題などをこなすだけでよくなるかもしれません。
<時間が無い!とにかくコンパクトに勉強したい中学生>
3年生の夏まで部活を必死にやってきた生徒さんで、とにかく時間がない!という女の子でした。 部活を本当に必死にやってきていて、その部活を引退して少し燃え尽きていた頃に出会いました。 何といっても受験を意識したのが夏を過ぎた頃だったので、時間がなく、英語だけでなく他の科目もまだまだ学習を進めていかなくてはならないという状態でした。
1. 効率よく・過去問演習
ですから、とにかくコンパクトに、きちんと点数になる勉強を効率よく行う必要がありました。 そのために、受験予定の高校の試験問題や学校の試験問題の傾向を掴むため、とにかく情報を集め、過去問を見ながら、問題集にその傾向とぴったり合う項目をマークしてから問題集を解くようにしていました。
宮城県公立高校入試過去問題
2. 学習の強弱を意識して
もちろんヤマをかけたわけでなく、学習するときの力の強弱を意識するため、また「これは出るかもしれない。 本番に出た時にバッチリかけるようにしなきゃ。」というプレッッシャーを感じながら学習して欲しかったので(部活を引退して、燃え尽きてやる気を失ってしまった時期があったので)、そのように勉強を進めてもらっていました。
そうしていくうちに、気持ちがバッチリ切り替わって、部活を一生懸命やっていたパワーが勉強に注がれたときの勢いは素晴らしかったです。
医学生が教える「勉強時間」確保の方法
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「勉強時間」確保の方法を述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
「時間がない!」・「勉強以外にもやりたいことがたくさんありすぎて!」
「部活に友達付き合いに習い事に、いつも、いつも、行事ややりたいことに追われて、時間が無くて、勉強に時間が取れないです。」と相談されることもありました。 一度きりしかない中学生時代・高校生時代思いっきり楽しむのは本当に大切ですし、何にも変えられない経験だと思います。
将来のために勉強時間は
是非、「思う存分、勉強は気にしないで楽しんでください!」と言いたいところなのですが、将来の目標を叶えたり進学をするためには、やっぱり「勉強をする時間を確保」しなくてはいけません。 私も時間の使い方が上手いほうではないのですが、受験期に私が行った勉強時間確保のための工夫についてお話しします。
1. 朝はやく起きて、とにかく外に出る!
受験期が近づいてきた頃には、朝早く起きて、誰よりも早く教室に行って勉強をしていました。 朝1番に学校に乗り込んで、静かな教室で勉強していると、なんだかものすごく得をしたような気分になるのでオススメです。
また、朝早い時間は、面白いテレビもないですし、とにかく周りが静かで集中ができます。 更に、「せっかく早く起きたのだから、無駄には出来ない!」という気持ちからも集中力が高まります。
朝勉中!
2. スマホは切る!・スマホから離れる!
スマートフォンを持っている人は電源を切りましょう! また、スマホを触る癖をやめましょう! 最近は、メールやラインだけでなくツイッターやフェイスブックをやっている中学生、高校生がほとんどだと思います。 いつも魅力的な情報に溢れているソーシャルネットワークは中毒性があって、つい勉強中も移動中も見てしまいます。
時間を全部足すと
その時間を全部足してみるととんでもない時間になるという人も少なくないと思います。(私自身もついついスマホを手にとって見てしまいます・・) しかし、勉強中にスマホのメールやラインをしていては、集中してるとは言えません。 また、電車などに乗っている間も、だらだらスマホを眺めないようにしましょう。
強制的にスマホを見れないようにも
受験期には待ち受け画面を、「勉強!スマホ中毒禁止!」といったものに変えて、できるだけダラダラ見ないようにしていました。 友人同士で勉強するときには、一箇所にスマホを集めて強制的に見携帯を見たり、触ったりできないようにしていました。
3. 授業を活用する!
学生はほとんどの時間を学校で、授業時間として過ごすことが多いと思います。 本当に多いのが、「受験勉強」と「学校の授業」が別々になってしまっている生徒さんです。 もちろん学校の授業が受験勉強に100%マッチしていない場合もありますが、できるだけこの二つを別々のものと考えずに勉強して欲しいと思います。
学校の授業
4. 1日の始まりに何をやるか計画を立てて、荷物を準備する
何だか当たり前のような話ですが、意外にこれが難しく、またこれができないために時間ロスをしてしまっている人がいます。
無駄なものは持たない
私自身もそうなのですが、カバンに「これも使うかな? これもやるかな?」とあれこれ参考書を詰め込んで持ち歩き、勉強するときにそれを全部並べて、さあ、どれをやろうと悩んだり、少し手をつけてはまた次のものに手を出す・・・というのを繰り返したりして、時間を無駄にしてしまっている人が本当に多くいます。
きちんと年間の目標から割り出した1か月間、1週間の目標、それをさらに細分化したその日1日の目標を意識しながら勉強をしましょう。
効率よく移動・効率よく勉強しよう
何よりも、カバンが重いとそれだけで疲れてしまいますし・・(笑) コンパクトに効率よく移動して、気持ちよく効率よく勉強をするのも大切です。 この点は私自身も未だになかなか実践できていないので(カバンはいつも参考書、ノート、教科書でパンパンです・・)、私自身もきちんと身につけていきたい事柄の一つです。
「時間がない!」とは言っても、学生の本分は勉強です。 自分の中で、しなくてはいけないこととやりたいことまたその中での優先順位をしっかりつけて、バランスよく時間を使ってください。
医学生が教える「志望校」の決め方
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「志望校」の決め方について述べます。 気持ちの整理をつけるのに役立ちますので、最後までご覧下さい。
「受験校を下げたい。」といったような相談や、逆に「先生は無理だって言うけど、自分は受けたいんです。」という相談
受験が近づいてくると、「受験校のレベルを下げたい。」「浪人でもいいや。」といったような話をされることがあります。 もちろん、受験までの時間やそれまでの成績によっては受験校を変えたりする必要が出てきます。
志望校の例・早稲田大学
決断の理由が大事
しかし、その時によくよく考えて欲しいのは、その決断を「理性的に自分の成績や現状を考えて出した自分の結論」なのか「今辛い状況から逃げるため、楽になりたいための結論」なのかどちらなのかという点です。
受験期になると、苦しくて、少しでも楽な方に流れてしまいたいと思う気持ちは本当によく分かります。 中には、このまま頑張れば全然合格できるのに、もう頑張りたくないと逃げてしまって受験校を下げてしまったりする人もいます。
試験当日の朝
1. 目標を下げることで後悔しないように
もちろん、勉強や学歴が全てではありません。 ですから、自分の生き方として負担のない選択を選ぶのも正しいとは思います。
しかし、一旦自分の目標を下げてしまうことに慣れると、それが当たり前になってしまうこともあるので、よく考えて決断をしてほしいと思います。 「あのとき頑張っていれば・・」と後悔をしないような選択肢を、自分自身で選ぶべきだと思います。
2. 高い目標にチャレンジしたいという生徒さんも
また、逆に「周りは自分の目標が高すぎるという。でも、チャレンジしたい。」という生徒さんもいます。 私自身もこのタイプでした。
私の場合は、どうしても医師になりたいという目標が譲れず、周りがなんと言っても医学部を受ける!と言ってチャレンジし続けていました。(幸いに両親はいつも応援してくれていましたが。)
女性医師・イメージ
3. でも、時には諦める勇気も必要
こういうと、諦めない方がいいよ! と言うに違いないと思うかもしれませんが、私自身は「時には、諦める勇気も大切。」だと思っています。 諦めない=勇気のある行為だと思いがちですが、本当に精一杯一生懸命こなした上で色々の事情を考慮して、諦めるという選択肢を選ぶのもまた一つ勇気がいる行為です。
ずっと大切にしてきた目標を「きちんと」諦めるという行為はもしかすると、諦めないことよりも勇気もパワーもいることかもしれません。 ただその選択をするときには、絶対振り返らないことが必要だと思います。
4. きちんと諦める
私自身はその覚悟ができず、中途半端に医師になるという夢を諦めたことがあり、その期間は、本当に苦しく、結局たくさんの人に迷惑をかけて医学部受験を再スタートしたという経験があります。
私自身は「きちんと」諦めることはできなかったのですが、私の友人の中で自分の目標を「きちんと」諦め、変更してきた人も見てきました。 諦める選択肢を選び受け入れることは、外からは見えないですが、本人の中ではたくさんの葛藤があったと思います。
5. きちんと諦めた先には
でも、そうやって、勇気を持って目標を変えてきた友人たちのほとんどは、新しい目標先で努力を重ね、素晴らしい功績を残しています。 今でも、その友人たちと連絡を取り合っていますが、本当に眩しくキラキラと輝いていて、心から尊敬しています。
と、「結局どっちなの?」と聞かれてしまいそうな話になってしまいましたが(笑)、こういった相談をされた時には、こういった話をさせ頂いています。
医学生が教える:受験生の「不安」への対策
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、受験生の皆さんの「不安」への対策について述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
<ネガティブになった時には自分がやってきたことの確認を!>
「どうせ私なんか・・・。」、「元々の頭が良くないから・・・」、「頑張ったところで・・・」といったような言葉を思わず言ってしまう生徒さんを見ると、昔の自分を見ているようで、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがします。
1. 今までの確認をして頑張りを実感しよう
「ポジティブにならなきゃダメだよ。」とか「頑張って!」という言葉が時には本当に辛いことがあるのも、本当によくわかります。 そんな時は、今まで自分がやってきたことを確認してみましょう。
今までやってきた問題集を眺めてみたり、今までのノートをパラパラ見てみましょう。 ああ。こんなに頑張ってきたんだ。このころから比べると、だいぶ成長したなと思えることを見つけてみましょう。
勉強してきたノート
2. 実際不安によく効きます
実際、私が指導させていただいた生徒さんも、受験直前期に不安や焦りから全く勉強に集中できなくなってしまっていて、話を聞くと「きっと失敗する。うまくいかない。」や「自分にはできない。」と弱気なことを話していました。
ご家族の方も、「最近、受験が近づいてきて緊張もあるのか元気が無くて・・・」と心配されていました。 指導時間中にも、問題を間違えたり、分からないことがあったりするとものすごく不安そうにして、落ち着かない様子でした。
3. 今までやってきたことを見直して
せっかくここまで一生懸命やってきたのに、このままでは良くないと思い、生徒さんと二人でいままでやってきた問題集やノート模試の結果を見直してみました。
本当に一生懸命やってきた生徒さんだったので、ノートや問題集は書き込みでびっちりでしたし、成績も徐々にではありますが、上がってきているのが、昔のテスト結果や成績表からもよく分かりました。
4. 気持ちが前向きに
一つずつ、「この時の試験はこれすら間違えていたね。」とか「この時は、すごく頑張って良い点とったよね。」とか話しながら、今までの努力の結果を確認してきました。 そうしているうちに、少しずつ生徒さんの表情も明るくなってきて、「まだまだ、頑張れそうです。」と、指導時間の最後に言ってもらえました。
5. 今までの努力の確認のために 「勉強の記録ノート」を書く
こうやって、今までのノートや成績を見直すのもいいですが、自信がなくてネガティブになってしまいがちな生徒さんには、今までの努力を見直すのに便利なのが「勉強の記録ノート」を書くのをお勧めしていました。
終えた所に付箋を付けたノート
私は浪人していた時、不安になることが多く、先ほどの生徒さんのように何度も、何度も自分の今までのノートや成績を見てみたりしていました。 それでも不安で毎日の勉強に集中できなくなってしまった時期があり、この「勉強の記録ノート」を始めました。
6. 記録ノートの内容
内容は簡単で、最初1ページ目に目標を書き(「〜〜大学合格。」とか「〜〜になる。」)など、そのあとに続くページにそれまでにやらなくてはならない事を書きました。
そのあとのページは、見開き一ページを使って、一週間の表を貼り付け、科目別勉強時間や、何をやったか、1日何時間勉強したかを書いていました。 また、99時間まで計測可能なストップウォッチをつかって、自分が1日何時間勉強したか測って1日の最後にそのノートに書き込んでいました。
7. やってきた勉強時間の把握も自信に
もちろん、勉強は掛けた時間だけでなく、その学習の質も大切ですが、自分がやってきた勉強時間を把握し自信に繋げるのもとても有効です。
そのノートを常に持ち歩いて、「自分はこれだけ頑張ってきたんだ。」とか、「自分の目標は〜〜〜なんだ。そのためには〜〜をしなくてはいけないんだ。」と、すぐに確認出来るようにしてきました。
私自身はこれが非常に励みになって、頑張ることができました。 また、いまだに捨てられずに大切にとってあります(笑)。 そして、その勉強の記録ノートを指導する生徒さんによく見せていました。
8. 無理に前向きになろうとしない
不安になる時には、無理に前向きになろうとせず、今まで自分が頑張ってきたことの確認をするようにしましょう。 もし、これを読んでいる方の中で、不安のあまり勉強に集中できないという方がいたら、勉強の記録ノートを書いてみることをお勧めします。
9. 視野が狭くなってしまうので
また、こうやって自分のことで精一杯になってしまって、ネガティブな事を考えてしまっているときは視野が狭くなっていることが多いです。
私自身も、ネガティブな事を考えてばかりいて視野が狭くなっていて、自分を支えてくれている家族や友人に対して、そっけない態度をとったり、心配をさせてしまうような行動を取ったりしていました。
10. 周りの支えてくれる人を見る
当時は、私自身、精一杯でそんな風に考えることができなかったのですが、今振り返ってみると、家族や学校の先生、一緒に勉強している仲間などが、そんな精一杯な自分を必死で勇気付けよう、支えようとしてくれていました。
勉強仲間・イメージ
もちろん、受験は大変でしたし、勉強が辛い時もありましたが、こうして今振り返ってみると、自分の受験、夢のために周りの人が支えてくれていた、見守ってくれていた幸せな時間だったのかもしれないと思えるようになりました。
11. 周りを見渡して下さい
ネガティブな思いでいっぱいになったり、勉強が嫌になったり、自分に自信がなくなったときこそ、一呼吸おいて、自分の周りを見渡してみて下さい。
「辛い。辛い。」とばかり思っていた自分から一歩引いて客観的に自分をみると、「まだ、頑張れるかな。」とか「勉強できる環境、チャレンジできる環境にいることが出来て有難いなあ。」と思えるようになるかも知れません。
医学生が理解する:受験生の「焦り」
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、受験生の「焦り」 について述べます。 下に書いたように、焦るのはあなただけではありませんから、気を楽にして下さい。
1. 「どうせ私なんか・・・。」などというネガティブな発言
このような、自分に対するネガティブな言葉を生徒さんから聞くことも、数多くありました。
私自身、このような文章を書かせて頂いたり生徒さんの前でアドバイスをしたりする機会を今は与えてもらっていて、偉そうに生徒さんに色々お話をしていますが、もともとは劣等感が強く自信のない学生でした。
現在、私は医師を目指し、医学部に通う6年生の学生です。 現在やっと自分の夢のスタートの手前まで来ることができましたが、ここまでくるのには非常に苦労しました。 難なく医学部に合格出来てしまう学生さんもいるのですが、残念ながら私はそうではありませんでした。
女性医師・イメージ
私自身は公立でのんびり
私自身は、公立小学校、公立中学校、公立高校を通い、自由にのんびりした環境で学生生活を送っていました。 幸いにして? か両親は、あまり私に「勉強をしなさい。」や「医学部に行きなさい。」や「いい大学にいきなさい。」と言って私を育ててきませんでした。
ただ、自力で生きていけるようにとは
ただ、いつも「自分のことは自分でしなさい。」や「自分の力で考えて、自分の力で生きていけるようになりなさい。」とは言われていました。 また、「教養は大事だよ。本を読みなさい。外の世界を見なさい。」と教育には熱心ではありました。
山積みの本
留学にも反対せず
ですから、本は常に家に溢れていましたし、自身が単身で留学したいや塾に行きたいと言った時には、反対せずに後押ししてくれました。(あくまで自分で手続きなどをすることを前提でしたが・・)
とは言え、家庭教師や塾に関しても、私自身が必要であると言うまでは一切進められることがありませんでした。 そんなこともあってか、私自身受験に対してはかなり楽観的にのんびりと構えていました。
留学先・アメリカの風景
医学部を目指したら焦って
医学部に行こうと真剣に考え計画を立てる頃には、自分が一般的に医学部を受ける学生の成績からはだいぶ離れていることに気づきました。 大手予備校にも通い始めて、優秀な他の学生を見ては、自分の能力の足りなさや勉強量の足りなさに非常に焦っていました。
医学部や東大、京大を狙うような学生さんがこなす問題集、模試の情報すら持ち合わせていませんでした。 模試でも、どうやったらこんな難しい問題が解けるのだろうと不思議で、不思議で仕方ありませんでした。
生徒さんの気持ちがよく分かる
その結果、浪人もしましたし、一度は医学部受験を諦めてしまったこともあります。 そういう経験が自分自身にあるので、「勉強がうまくいかない。」「目標まで遠い。」「劣等感で苦しい。」と感じる生徒さんの気持ちがよくわかります。
私自身、受験生の時はいつでも「どうしてこんな問題も解けないのか。」や「今日はこんだけしか進めなかった。 きっと間に合わない。 ダメだ。」「やっぱり、私には無理なんだ。」と落ち込んでいました。 受験直前期には不安のあまり寝れなくなったり、食事が取れなくなったりもしていました。