医学生が教える「英語」の勉強方法
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、アメリカ留学 の経験がある私が一番得意な 英語の勉強方法 をお話しします。 私は、英語を楽しいと思ってもらえるように指導してきたので、最後までご覧頂ければと思います。
●英語●
私は、英語は数学とは真逆に「大好き!いくらでも読んでいられる!」というタイプでした。 英語の面白さをどうにかどうにか伝えたくて、指導中もあの手この手を使って生徒さんに英語を指導してきました。 とは言っても、私も多くの生徒さんがそうであるように、よくある英語の授業や宿題は大嫌いでした。
英語の本
1. 無意味な宿題は大嫌いで
特に例文や単語を無意味に何十回も書くのは本当に大嫌いで、そういった宿題をどうやったら楽に終えられるか必死で考えていました。
指導している生徒さんがそういった宿題をもらっているのを見ると、そんなことで英語を嫌いになられては困る! 変わりにやってあげてしまおうか、と思うくらいでした。(実際にはちゃんと生徒さんにやってもらいました。笑)
2. 手を動かすのは頭が働かない時に
もちろん、英語の勉強の中で単語を覚えるために何度も書くことが必要にもなってくることはあります。 しかし、そこに時間を取られすぎてはもったいないです。
そういった手を動かして行う勉強は、「なんだか頭働かないなあ。」という時などの助走や眠気ざましの時におこなって下さい。 実際、字を読んで理解しようとするより、必死に文字を書いているときのほうが眠気は飛んでいきます。
英語・手を動かす
英語は、更に詳しい勉強法を以前にお話しさせて頂きましたので、ここでは、今まで実際に生徒さんに指導してきた内容についてお話しします。
<早めの準備をしていた小学生の生徒さん>
最近は小学校でも英語の授業があったりするせいか、早い段階から英語に取り掛かりたいという生徒さんから指導をお願いされることもありました。
小学生のうちから英語を身に付けよう! なんてとっても素晴らしいですよね。(その生徒さんはすでにアルファベットはお家で練習されていて、バッチリ書けるようになっていました。)
アルファベット
1. 工夫出来て楽しかった
実は、私にとっては、そういう生徒さんを指導することが一番プレッシャーでした。(また、指導していて、一番いろいろな工夫が出来て、楽しかったです。) 今まで英語と触れ合う機会が少なかった、英語を勉強する機会があまりなかった生徒さんですので、私の指導時間が実質初めての英語の勉強でした。
2. 英語は楽しいものだと思わるように!
つまり、私と一緒に勉強していて「楽しい。」と思ってくれれば、その生徒さんにとっては「英語は楽しいものだ。」という考え方スタートで今後勉強してくれると思います。
ですが、もし私と一緒に勉強していて「つまらない。」となってしまったら、その生徒さんは、その後「英語はつまらないものだ。」という考え方スタートで、今後英語の勉強と付き合っていかなくてはならないということにもなり得るのだと思ったら、本当にプレッシャーでした。
3. どうやったら伝わるか
私がそうであったように、「英語使えるようになるってこんなに楽しんだ。」と楽しく英語と向き合ってほしいと思っていたので、どうやったらそれが伝わるか本当に色々悩みました。
ですから、指導が終わり、最後の指導時間の後に「将来、海外で働いてみたいな。それか、通訳とか英会話の先生もいいかな。」と言われた時には思わず泣いてしまいそうになるくらい嬉しかったです。
海外の例・アメリカ
4. ハリーポッターも
あるフレーズを覚えるために、ハリーポッターやチャーリーとチョコレート工場の原著を一部一緒に読んだり、はやりの洋楽を聴いてみたり、いろいろな方法を使って一緒に楽しく勉強してきました。
まだまだ受験やテストまでは時間的に余裕があったので、「もし、海外のレストランで注文するなら。どうやって頼む?」や「自分が転校生で自己紹介をするとしたら?」といったような実際にも役に立ちそうな場面を想定しながら、英語のフレーズ、例文などを使って勉強もしたりしました。
5. 楽しい勉強をこつこつと
受験まで時間が迫っていなければ、こういった勉強をコツコツこなしていくといいです。 そうやって英語に馴染み、楽しめれば、英語の試験勉強も楽しくできますし、もしかすると、試験対策にそこまで必死にならなくても、きちんと学校から出された課題などをこなすだけでよくなるかもしれません。
<時間が無い!とにかくコンパクトに勉強したい中学生>
3年生の夏まで部活を必死にやってきた生徒さんで、とにかく時間がない!という女の子でした。 部活を本当に必死にやってきていて、その部活を引退して少し燃え尽きていた頃に出会いました。 何といっても受験を意識したのが夏を過ぎた頃だったので、時間がなく、英語だけでなく他の科目もまだまだ学習を進めていかなくてはならないという状態でした。
1. 効率よく・過去問演習
ですから、とにかくコンパクトに、きちんと点数になる勉強を効率よく行う必要がありました。 そのために、受験予定の高校の試験問題や学校の試験問題の傾向を掴むため、とにかく情報を集め、過去問を見ながら、問題集にその傾向とぴったり合う項目をマークしてから問題集を解くようにしていました。
宮城県公立高校入試過去問題
2. 学習の強弱を意識して
もちろんヤマをかけたわけでなく、学習するときの力の強弱を意識するため、また「これは出るかもしれない。 本番に出た時にバッチリかけるようにしなきゃ。」というプレッッシャーを感じながら学習して欲しかったので(部活を引退して、燃え尽きてやる気を失ってしまった時期があったので)、そのように勉強を進めてもらっていました。
そうしていくうちに、気持ちがバッチリ切り替わって、部活を一生懸命やっていたパワーが勉強に注がれたときの勢いは素晴らしかったです。
医学生が教える「勉強時間」確保の方法
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「勉強時間」確保の方法を述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
「時間がない!」・「勉強以外にもやりたいことがたくさんありすぎて!」
「部活に友達付き合いに習い事に、いつも、いつも、行事ややりたいことに追われて、時間が無くて、勉強に時間が取れないです。」と相談されることもありました。 一度きりしかない中学生時代・高校生時代思いっきり楽しむのは本当に大切ですし、何にも変えられない経験だと思います。
将来のために勉強時間は
是非、「思う存分、勉強は気にしないで楽しんでください!」と言いたいところなのですが、将来の目標を叶えたり進学をするためには、やっぱり「勉強をする時間を確保」しなくてはいけません。 私も時間の使い方が上手いほうではないのですが、受験期に私が行った勉強時間確保のための工夫についてお話しします。
1. 朝はやく起きて、とにかく外に出る!
受験期が近づいてきた頃には、朝早く起きて、誰よりも早く教室に行って勉強をしていました。 朝1番に学校に乗り込んで、静かな教室で勉強していると、なんだかものすごく得をしたような気分になるのでオススメです。
また、朝早い時間は、面白いテレビもないですし、とにかく周りが静かで集中ができます。 更に、「せっかく早く起きたのだから、無駄には出来ない!」という気持ちからも集中力が高まります。
朝勉中!
2. スマホは切る!・スマホから離れる!
スマートフォンを持っている人は電源を切りましょう! また、スマホを触る癖をやめましょう! 最近は、メールやラインだけでなくツイッターやフェイスブックをやっている中学生、高校生がほとんどだと思います。 いつも魅力的な情報に溢れているソーシャルネットワークは中毒性があって、つい勉強中も移動中も見てしまいます。
時間を全部足すと
その時間を全部足してみるととんでもない時間になるという人も少なくないと思います。(私自身もついついスマホを手にとって見てしまいます・・) しかし、勉強中にスマホのメールやラインをしていては、集中してるとは言えません。 また、電車などに乗っている間も、だらだらスマホを眺めないようにしましょう。
強制的にスマホを見れないようにも
受験期には待ち受け画面を、「勉強!スマホ中毒禁止!」といったものに変えて、できるだけダラダラ見ないようにしていました。 友人同士で勉強するときには、一箇所にスマホを集めて強制的に見携帯を見たり、触ったりできないようにしていました。
3. 授業を活用する!
学生はほとんどの時間を学校で、授業時間として過ごすことが多いと思います。 本当に多いのが、「受験勉強」と「学校の授業」が別々になってしまっている生徒さんです。 もちろん学校の授業が受験勉強に100%マッチしていない場合もありますが、できるだけこの二つを別々のものと考えずに勉強して欲しいと思います。
学校の授業
4. 1日の始まりに何をやるか計画を立てて、荷物を準備する
何だか当たり前のような話ですが、意外にこれが難しく、またこれができないために時間ロスをしてしまっている人がいます。
無駄なものは持たない
私自身もそうなのですが、カバンに「これも使うかな? これもやるかな?」とあれこれ参考書を詰め込んで持ち歩き、勉強するときにそれを全部並べて、さあ、どれをやろうと悩んだり、少し手をつけてはまた次のものに手を出す・・・というのを繰り返したりして、時間を無駄にしてしまっている人が本当に多くいます。
きちんと年間の目標から割り出した1か月間、1週間の目標、それをさらに細分化したその日1日の目標を意識しながら勉強をしましょう。
効率よく移動・効率よく勉強しよう
何よりも、カバンが重いとそれだけで疲れてしまいますし・・(笑) コンパクトに効率よく移動して、気持ちよく効率よく勉強をするのも大切です。 この点は私自身も未だになかなか実践できていないので(カバンはいつも参考書、ノート、教科書でパンパンです・・)、私自身もきちんと身につけていきたい事柄の一つです。
「時間がない!」とは言っても、学生の本分は勉強です。 自分の中で、しなくてはいけないこととやりたいことまたその中での優先順位をしっかりつけて、バランスよく時間を使ってください。
医学生が教える「志望校」の決め方
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「志望校」の決め方について述べます。 気持ちの整理をつけるのに役立ちますので、最後までご覧下さい。
「受験校を下げたい。」といったような相談や、逆に「先生は無理だって言うけど、自分は受けたいんです。」という相談
受験が近づいてくると、「受験校のレベルを下げたい。」「浪人でもいいや。」といったような話をされることがあります。 もちろん、受験までの時間やそれまでの成績によっては受験校を変えたりする必要が出てきます。
志望校の例・早稲田大学
決断の理由が大事
しかし、その時によくよく考えて欲しいのは、その決断を「理性的に自分の成績や現状を考えて出した自分の結論」なのか「今辛い状況から逃げるため、楽になりたいための結論」なのかどちらなのかという点です。
受験期になると、苦しくて、少しでも楽な方に流れてしまいたいと思う気持ちは本当によく分かります。 中には、このまま頑張れば全然合格できるのに、もう頑張りたくないと逃げてしまって受験校を下げてしまったりする人もいます。
試験当日の朝
1. 目標を下げることで後悔しないように
もちろん、勉強や学歴が全てではありません。 ですから、自分の生き方として負担のない選択を選ぶのも正しいとは思います。
しかし、一旦自分の目標を下げてしまうことに慣れると、それが当たり前になってしまうこともあるので、よく考えて決断をしてほしいと思います。 「あのとき頑張っていれば・・」と後悔をしないような選択肢を、自分自身で選ぶべきだと思います。
2. 高い目標にチャレンジしたいという生徒さんも
また、逆に「周りは自分の目標が高すぎるという。でも、チャレンジしたい。」という生徒さんもいます。 私自身もこのタイプでした。
私の場合は、どうしても医師になりたいという目標が譲れず、周りがなんと言っても医学部を受ける!と言ってチャレンジし続けていました。(幸いに両親はいつも応援してくれていましたが。)
女性医師・イメージ
3. でも、時には諦める勇気も必要
こういうと、諦めない方がいいよ! と言うに違いないと思うかもしれませんが、私自身は「時には、諦める勇気も大切。」だと思っています。 諦めない=勇気のある行為だと思いがちですが、本当に精一杯一生懸命こなした上で色々の事情を考慮して、諦めるという選択肢を選ぶのもまた一つ勇気がいる行為です。
ずっと大切にしてきた目標を「きちんと」諦めるという行為はもしかすると、諦めないことよりも勇気もパワーもいることかもしれません。 ただその選択をするときには、絶対振り返らないことが必要だと思います。
4. きちんと諦める
私自身はその覚悟ができず、中途半端に医師になるという夢を諦めたことがあり、その期間は、本当に苦しく、結局たくさんの人に迷惑をかけて医学部受験を再スタートしたという経験があります。
私自身は「きちんと」諦めることはできなかったのですが、私の友人の中で自分の目標を「きちんと」諦め、変更してきた人も見てきました。 諦める選択肢を選び受け入れることは、外からは見えないですが、本人の中ではたくさんの葛藤があったと思います。
5. きちんと諦めた先には
でも、そうやって、勇気を持って目標を変えてきた友人たちのほとんどは、新しい目標先で努力を重ね、素晴らしい功績を残しています。 今でも、その友人たちと連絡を取り合っていますが、本当に眩しくキラキラと輝いていて、心から尊敬しています。
と、「結局どっちなの?」と聞かれてしまいそうな話になってしまいましたが(笑)、こういった相談をされた時には、こういった話をさせ頂いています。
医学生が教える:受験生の「不安」への対策
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、受験生の皆さんの「不安」への対策について述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
<ネガティブになった時には自分がやってきたことの確認を!>
「どうせ私なんか・・・。」、「元々の頭が良くないから・・・」、「頑張ったところで・・・」といったような言葉を思わず言ってしまう生徒さんを見ると、昔の自分を見ているようで、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがします。
1. 今までの確認をして頑張りを実感しよう
「ポジティブにならなきゃダメだよ。」とか「頑張って!」という言葉が時には本当に辛いことがあるのも、本当によくわかります。 そんな時は、今まで自分がやってきたことを確認してみましょう。
今までやってきた問題集を眺めてみたり、今までのノートをパラパラ見てみましょう。 ああ。こんなに頑張ってきたんだ。このころから比べると、だいぶ成長したなと思えることを見つけてみましょう。
勉強してきたノート
2. 実際不安によく効きます
実際、私が指導させていただいた生徒さんも、受験直前期に不安や焦りから全く勉強に集中できなくなってしまっていて、話を聞くと「きっと失敗する。うまくいかない。」や「自分にはできない。」と弱気なことを話していました。
ご家族の方も、「最近、受験が近づいてきて緊張もあるのか元気が無くて・・・」と心配されていました。 指導時間中にも、問題を間違えたり、分からないことがあったりするとものすごく不安そうにして、落ち着かない様子でした。
3. 今までやってきたことを見直して
せっかくここまで一生懸命やってきたのに、このままでは良くないと思い、生徒さんと二人でいままでやってきた問題集やノート模試の結果を見直してみました。
本当に一生懸命やってきた生徒さんだったので、ノートや問題集は書き込みでびっちりでしたし、成績も徐々にではありますが、上がってきているのが、昔のテスト結果や成績表からもよく分かりました。
4. 気持ちが前向きに
一つずつ、「この時の試験はこれすら間違えていたね。」とか「この時は、すごく頑張って良い点とったよね。」とか話しながら、今までの努力の結果を確認してきました。 そうしているうちに、少しずつ生徒さんの表情も明るくなってきて、「まだまだ、頑張れそうです。」と、指導時間の最後に言ってもらえました。
5. 今までの努力の確認のために 「勉強の記録ノート」を書く
こうやって、今までのノートや成績を見直すのもいいですが、自信がなくてネガティブになってしまいがちな生徒さんには、今までの努力を見直すのに便利なのが「勉強の記録ノート」を書くのをお勧めしていました。
終えた所に付箋を付けたノート
私は浪人していた時、不安になることが多く、先ほどの生徒さんのように何度も、何度も自分の今までのノートや成績を見てみたりしていました。 それでも不安で毎日の勉強に集中できなくなってしまった時期があり、この「勉強の記録ノート」を始めました。
6. 記録ノートの内容
内容は簡単で、最初1ページ目に目標を書き(「〜〜大学合格。」とか「〜〜になる。」)など、そのあとに続くページにそれまでにやらなくてはならない事を書きました。
そのあとのページは、見開き一ページを使って、一週間の表を貼り付け、科目別勉強時間や、何をやったか、1日何時間勉強したかを書いていました。 また、99時間まで計測可能なストップウォッチをつかって、自分が1日何時間勉強したか測って1日の最後にそのノートに書き込んでいました。
7. やってきた勉強時間の把握も自信に
もちろん、勉強は掛けた時間だけでなく、その学習の質も大切ですが、自分がやってきた勉強時間を把握し自信に繋げるのもとても有効です。
そのノートを常に持ち歩いて、「自分はこれだけ頑張ってきたんだ。」とか、「自分の目標は〜〜〜なんだ。そのためには〜〜をしなくてはいけないんだ。」と、すぐに確認出来るようにしてきました。
私自身はこれが非常に励みになって、頑張ることができました。 また、いまだに捨てられずに大切にとってあります(笑)。 そして、その勉強の記録ノートを指導する生徒さんによく見せていました。
8. 無理に前向きになろうとしない
不安になる時には、無理に前向きになろうとせず、今まで自分が頑張ってきたことの確認をするようにしましょう。 もし、これを読んでいる方の中で、不安のあまり勉強に集中できないという方がいたら、勉強の記録ノートを書いてみることをお勧めします。
9. 視野が狭くなってしまうので
また、こうやって自分のことで精一杯になってしまって、ネガティブな事を考えてしまっているときは視野が狭くなっていることが多いです。
私自身も、ネガティブな事を考えてばかりいて視野が狭くなっていて、自分を支えてくれている家族や友人に対して、そっけない態度をとったり、心配をさせてしまうような行動を取ったりしていました。
10. 周りの支えてくれる人を見る
当時は、私自身、精一杯でそんな風に考えることができなかったのですが、今振り返ってみると、家族や学校の先生、一緒に勉強している仲間などが、そんな精一杯な自分を必死で勇気付けよう、支えようとしてくれていました。
勉強仲間・イメージ
もちろん、受験は大変でしたし、勉強が辛い時もありましたが、こうして今振り返ってみると、自分の受験、夢のために周りの人が支えてくれていた、見守ってくれていた幸せな時間だったのかもしれないと思えるようになりました。
11. 周りを見渡して下さい
ネガティブな思いでいっぱいになったり、勉強が嫌になったり、自分に自信がなくなったときこそ、一呼吸おいて、自分の周りを見渡してみて下さい。
「辛い。辛い。」とばかり思っていた自分から一歩引いて客観的に自分をみると、「まだ、頑張れるかな。」とか「勉強できる環境、チャレンジできる環境にいることが出来て有難いなあ。」と思えるようになるかも知れません。
医学生が理解する:受験生の「焦り」
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、受験生の「焦り」 について述べます。 下に書いたように、焦るのはあなただけではありませんから、気を楽にして下さい。
1. 「どうせ私なんか・・・。」などというネガティブな発言
このような、自分に対するネガティブな言葉を生徒さんから聞くことも、数多くありました。
私自身、このような文章を書かせて頂いたり生徒さんの前でアドバイスをしたりする機会を今は与えてもらっていて、偉そうに生徒さんに色々お話をしていますが、もともとは劣等感が強く自信のない学生でした。
現在、私は医師を目指し、医学部に通う6年生の学生です。 現在やっと自分の夢のスタートの手前まで来ることができましたが、ここまでくるのには非常に苦労しました。 難なく医学部に合格出来てしまう学生さんもいるのですが、残念ながら私はそうではありませんでした。
女性医師・イメージ
私自身は公立でのんびり
私自身は、公立小学校、公立中学校、公立高校を通い、自由にのんびりした環境で学生生活を送っていました。 幸いにして? か両親は、あまり私に「勉強をしなさい。」や「医学部に行きなさい。」や「いい大学にいきなさい。」と言って私を育ててきませんでした。
ただ、自力で生きていけるようにとは
ただ、いつも「自分のことは自分でしなさい。」や「自分の力で考えて、自分の力で生きていけるようになりなさい。」とは言われていました。 また、「教養は大事だよ。本を読みなさい。外の世界を見なさい。」と教育には熱心ではありました。
山積みの本
留学にも反対せず
ですから、本は常に家に溢れていましたし、自身が単身で留学したいや塾に行きたいと言った時には、反対せずに後押ししてくれました。(あくまで自分で手続きなどをすることを前提でしたが・・)
とは言え、家庭教師や塾に関しても、私自身が必要であると言うまでは一切進められることがありませんでした。 そんなこともあってか、私自身受験に対してはかなり楽観的にのんびりと構えていました。
留学先・アメリカの風景
医学部を目指したら焦って
医学部に行こうと真剣に考え計画を立てる頃には、自分が一般的に医学部を受ける学生の成績からはだいぶ離れていることに気づきました。 大手予備校にも通い始めて、優秀な他の学生を見ては、自分の能力の足りなさや勉強量の足りなさに非常に焦っていました。
医学部や東大、京大を狙うような学生さんがこなす問題集、模試の情報すら持ち合わせていませんでした。 模試でも、どうやったらこんな難しい問題が解けるのだろうと不思議で、不思議で仕方ありませんでした。
生徒さんの気持ちがよく分かる
その結果、浪人もしましたし、一度は医学部受験を諦めてしまったこともあります。 そういう経験が自分自身にあるので、「勉強がうまくいかない。」「目標まで遠い。」「劣等感で苦しい。」と感じる生徒さんの気持ちがよくわかります。
私自身、受験生の時はいつでも「どうしてこんな問題も解けないのか。」や「今日はこんだけしか進めなかった。 きっと間に合わない。 ダメだ。」「やっぱり、私には無理なんだ。」と落ち込んでいました。 受験直前期には不安のあまり寝れなくなったり、食事が取れなくなったりもしていました。
医学生が教える「受験勉強」の心構え
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、 受験勉強の心構え などについてお話しします。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
1. 頑張っているはずなのに、成績が上がらない
「授業も聞いているし、自習時間も取ってる。なのに、成績が上がらないんです。どうしたらいいですか?」と、聞かれることもありました。 そういった子に普段勉強している内容を見せてもらうと、綺麗な字でノートがとってあったり、授業の内容をさらにまとめた清書ノートなどがあったりしていました。
きれいに書かれたノート
非常に几帳面で真面目なタイプの生徒さんが陥りやすい勉強の仕方です。
私自身は大雑把で
私自身は大雑把な性格で、字も読めればいいやくらいにしか思っていなかった上、(時には自分の字が読めないくらい汚い字のこともありますが・・)ノートの取り方も雑なので、そう言った生徒さんを見ると本当に偉いなあと感心してしまうのですが。
生真面目すぎず、ノートはざっくりと
効率よく成績を上げるという意味では、ノート取りやまとめノートの制作に時間がかかりすぎてしまっていたり、綺麗にノートをとったりすることに集中してしまって、記憶したり理解したりする時間が少なくなってしまうのは良くありません。
理解し記憶することに集中を
思い切って、「ノートは大きく大胆に、字も最低限で、出来るだけ理解し記憶することに集中しよう。」と指導していました。 すると、今までのやり方とは違う勉強スタイルに戸惑って、最初は落ち着かなさそうに生徒さんはしているのですが、結果的にはどの生徒さんもこれまでより効率よく成績を上げることが出来るようになりました。
暗記カードの作成も合間に
暗記カードの作成も、授業の合間や細切れ時間、やる気が出ない時などの気分転換にするように指導していました。
暗記カード・イメージ
それでも、どうしてもノートを作りたい、暗記カードを作りたいと希望する生徒さんには、暗記カードやノート作成の時間は勉強時間として考えないようにしてもらいました。
勉強時間から差し引いて
そして、そのノート制作や暗記カード制作の時間を計ってもらって、勉強時間からその時間を引いてもらっていました。
もちろん、ノートを作ったり、暗記カードを作ることで覚えられると言う生徒さんもいると思いますが、そう言った生徒さんは「勉強時間は取れてるのに、成績が上がらない・・」と相談することは少ないと思います。 ですから、こう言った相談をしてくる生徒さんには、そのように勉強法を見直してもらいました。
私が生徒さんの暗記カードを作ることも
準備期間が短く、切羽詰まってしまったテスト直前期には、時にはどうしても時間を有意義に使ってもらう為、私自身が生徒さんの暗記カードを作っていたこともあるくらいでした。(笑)
真面目に丁寧には素晴らしいのですが、あまりそのことばかりに集中してしまうと本来の目標達成までに時間がかかってしまうことがあります。 自分の勉強時間の中で無駄な時間が無いか、よく見直してみましょう。
2. 「〜〜と問題文に定義されているのですが・・・どうしてですか?」・「〜〜はこのように考えるとあるけど、どうしてそう考えるのですか?」
物理や数学の指導をしている時にたまに出会う質問なのですが、問題文が定義している内容や、原理的な部分に対する質問をされることがありました。 時にはものすごく哲学的な内容を質問されることもありました。
数学・ノートに
いろいろなことに興味を持って、自分なりの考えを持つというのは本当に素晴らしいと思います。 その独創性や考え方に非常に驚かされ、感動することもありました。 私自身は平凡な人間なので、あまりそのような疑問を持って勉強をすることはできなかったので、非常に羨ましく思うこともありました。
独創よりも素直に
しかし、学校の入試や定期テストの点数にはそういった力が反映されません。 そういった独創性や思考力を評価してくれるようなシステムが日本学校教育の中にあるといいのですが、残念ながら今の日本の教育システムの中にはそう言った才能を評価するシステムがなく、その問題に対する解答を導き出すことがまず最優先になってしまいます。
とんでもない時間が掛かるので
疑問を持った際に、一つ一つの内容を吟味しだしてしまうと、とんでもない勉強時間を必要としてしまいます。 私の指導していた生徒さんの中には、ある数学の問題文にあった定義に対して非常に疑問を持っていて、そのことについて非常に長い時間悩んでいたそうです。
そして、そうこうしているうちにその問題が解けないままテストの日を迎え、その問題と似たような問題が出た時、全くの白紙で提出してしまったそうです。 それではもったいないです。
時間内に素早く
考える力や独創性は非常に大切にして欲しいですし、そういう力のある人は大学に入って専門分野で研究をし始めたらとても素晴らしい力を発揮すると思います。 しかし、それまでの期間には、なかなかそこまで高度な内容を吟味する時間がないのが現実です。(いろいろな科目を勉強していかなくてはならないので・・・)
シンプルな考え方で
そういった高いレベルの議論や高いレベルの学習をするまでの基礎体力作り、筋トレだと思って、まずは、1つ1つの問題を、一番シンプルな考え方で答えを導き出すトレーニングをしてください。
問題集を使用するときも、受験やテストが迫っていない時はじっくり問題を考えてもらってもいいのですが、受験やテストの日程が決まっていて時間の制限があるような時には、1問にかける時間を決めて取り組んでいきましょう。 試験時間にも制限があるので、時間内に素早く問題を処理できるようになる力も大切です。
医学生が教える:やる気の定着 & 習慣化
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、私の家庭教師としての経験を踏まえて、やる気を出す方法 とその 習慣化 について述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
1. やる気の定着・習慣化テクニック
とは言え、三日坊主という言葉があるように、なかなかその最初の「やらなきゃなあ!」と思ったその気持ちを持ち続けるのは難しいです。
そういった時には、やらなくてはいけない問題集などの目次をコピーして、ノートや見えるとことに貼ってもらっていました。 学習した箇所は、線を引いてもらって、自分がどれだけ進んだか目で見てわかり易いようにしてもらいました。
学習済の所に付箋を貼ったノート
それでも習慣化できない場合には、指導時に私が生徒さんにやらなくてはいけないリストを書いた紙を作成し、渡していました。 その紙の項目の内容をこなしたら印をつけて、次の指導時に提出してもらうようにしていました。
2. 自分から制限を設ける子も
そうやって一緒に勉強の習慣化に向けて努力しているうちに、生徒さんの方から「ゲーム(テレビ、漫画etc.)は〜〜分までにしようと思う。」とか、「ゲーム(テレビ、漫画絵etc.)一切禁止にしようかな。」と言われることがありました。
中には、ご家族の方に、「もし漫画やゲームの時間が長かったら注意してね」とか、「リビングで〜〜分だけゲームや漫画の時間を取るから、時間がきたらやめさせてね。」なんて、自分から制限を設けるようになった生徒さんもいました。
3. 自主的に努力する子は伸びる
自分から工夫して勉強を続けていこうと努力していくようになった生徒さんは、皆ぐんぐん成績が伸びていきました。 時には、「もうちょっと息抜きしないとダメだよー。」なんて声をかけたこともあったぐらいでした。
もちろん、人間ですので、勉強がやれない日が続いたり、ついうっかり遊び呆けてしまったりもしますが、大切なのは、そんな日があっても、また明日から努力し直せるように、一緒に工夫しながら勉強していくことだと思っています。
一生懸命に勉強中
4.「なんで勉強しなきゃいけないかわからないけど、勉強しろって言われる。」
と解答した生徒さんもいました。 正直、私自身もどうしようと、悩んでしまいました。 でも、このように感じる生徒さんは、少なくないのかもしれません。 まだ自分の進路が決まっていなかったり、自分のやりたいことがわからないという生徒さんも多くいます。
A. 好きなことに関連した科目を
中・高校生で将来の夢を決めて、その目標に向かって頑張れというのは時には難しいこともあります。 そういった時には、何でもいいので、好きなことに関連した科目について頑張ってみようと話をしていました。
B. 割り切って
「どの教科も苦手、やりたくない。」なんて生徒さんもいましたが・・・ そういった時は、ズバッと割り切って、「とりあえず最低限やらなくてはいけないことは、こなそう!」
「生徒である以上、テストや成績から逃げることはできないんだし、自分のやりたいこと(部活だったり、趣味だったり)を気持ちよくやるためにも、きちんとやらなくてはいけないことをこなして、誰にも文句を言われない状態で思いっきり、好きなことをしよう」と話していました。
C. 達成感を味わってもらう
もちろん、なかなか習慣化できないこともありますが、できるだけ自発的に勉強に向かえるように、指導時に工夫しました。 結果が早く出るものから始めて、まずは達成感を味わってもらって、次へ頑張る糧にしてもらっていたりしました。
5. 好きこそものの上手なり
また、私自身は非常に洋楽や洋画が好きだったので、一緒に字幕なしで動画を見てみたり、かっこいいセリフを使って英語のフレーズを覚えてもらったりしました。
流行りの音楽の歌詞を使って、英語を覚えてもらったりもしました。 あまりに私がその内容が好きで熱を持って話すため、生徒さんには苦笑いしたりもしてしまいましたが。
勉強も好きなことにつながる
無味乾燥になりがちな勉強ですが、その中には、自分の好きなことにつながる道があるという事を知ってほしいので、まずは私個人が好きなこと、そして、その好きなことのためにどんな勉強をしてきたかについて話したりしてきました。
6. 指導時間が楽しくなるように工夫
そういった時間も休憩時間などで設けて、なんとか、退屈に感じがちな指導時間を楽しいものに変えていけたらなと工夫していました。 ゲーム感覚で勉強できるように、神経衰弱英単語版、元素記号版を作ったりもしました。
そうやって一緒に色々試していくうちに、次第に楽しんでくれるようになったりしましたし、私自身も指導していて楽しかったです。 そんな中少しでも成績が上がってくれた時は本当に嬉しく、一緒に喜びました。