家庭教師の仙台ブログ

医学生が教える「受験勉強」の心構え

 皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。     

  
    
 今日は、 受験勉強の心構え などについてお話しします。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
  
1. 頑張っているはずなのに、成績が上がらない
 「授業も聞いているし、自習時間も取ってる。なのに、成績が上がらないんです。どうしたらいいですか?」と、聞かれることもありました。 そういった子に普段勉強している内容を見せてもらうと、綺麗な字でノートがとってあったり、授業の内容をさらにまとめた清書ノートなどがあったりしていました。

きれいに書かれたノート
  
   
 非常に几帳面で真面目なタイプの生徒さんが陥りやすい勉強の仕方です。
 
   私自身は大雑把で
 私自身は大雑把な性格で、字も読めればいいやくらいにしか思っていなかった上、(時には自分の字が読めないくらい汚い字のこともありますが・・)ノートの取り方も雑なので、そう言った生徒さんを見ると本当に偉いなあと感心してしまうのですが。

   生真面目すぎず、ノートはざっくりと 
 効率よく成績を上げるという意味では、ノート取りやまとめノートの制作に時間がかかりすぎてしまっていたり、綺麗にノートをとったりすることに集中してしまって、記憶したり理解したりする時間が少なくなってしまうのは良くありません。

   理解し記憶することに集中を 
 思い切って、「ノートは大きく大胆に、字も最低限で、出来るだけ理解し記憶することに集中しよう。」と指導していました。 すると、今までのやり方とは違う勉強スタイルに戸惑って、最初は落ち着かなさそうに生徒さんはしているのですが、結果的にはどの生徒さんもこれまでより効率よく成績を上げることが出来るようになりました。

   暗記カードの作成も合間に 
 暗記カードの作成も、授業の合間や細切れ時間、やる気が出ない時などの気分転換にするように指導していました。

暗記カード・イメージ
  
  
 それでも、どうしてもノートを作りたい、暗記カードを作りたいと希望する生徒さんには、暗記カードやノート作成の時間は勉強時間として考えないようにしてもらいました。

   勉強時間から差し引いて
 そして、そのノート制作や暗記カード制作の時間を計ってもらって、勉強時間からその時間を引いてもらっていました。
 
 もちろん、ノートを作ったり、暗記カードを作ることで覚えられると言う生徒さんもいると思いますが、そう言った生徒さんは「勉強時間は取れてるのに、成績が上がらない・・」と相談することは少ないと思います。 ですから、こう言った相談をしてくる生徒さんには、そのように勉強法を見直してもらいました。

   私が生徒さんの暗記カードを作ることも 
 準備期間が短く、切羽詰まってしまったテスト直前期には、時にはどうしても時間を有意義に使ってもらう為、私自身が生徒さんの暗記カードを作っていたこともあるくらいでした。(笑)
 
 真面目に丁寧には素晴らしいのですが、あまりそのことばかりに集中してしまうと本来の目標達成までに時間がかかってしまうことがあります。 自分の勉強時間の中で無駄な時間が無いか、よく見直してみましょう。
 
2. 「〜〜と問題文に定義されているのですが・・・どうしてですか?」・「〜〜はこのように考えるとあるけど、どうしてそう考えるのですか?」
 物理や数学の指導をしている時にたまに出会う質問なのですが、問題文が定義している内容や、原理的な部分に対する質問をされることがありました。 時にはものすごく哲学的な内容を質問されることもありました。

数学・ノートに
  
  
 いろいろなことに興味を持って、自分なりの考えを持つというのは本当に素晴らしいと思います。 その独創性や考え方に非常に驚かされ、感動することもありました。 私自身は平凡な人間なので、あまりそのような疑問を持って勉強をすることはできなかったので、非常に羨ましく思うこともありました。 

    独創よりも素直に 
 しかし、学校の入試や定期テストの点数にはそういった力が反映されません。 そういった独創性や思考力を評価してくれるようなシステムが日本学校教育の中にあるといいのですが、残念ながら今の日本の教育システムの中にはそう言った才能を評価するシステムがなく、その問題に対する解答を導き出すことがまず最優先になってしまいます。

   とんでもない時間が掛かるので
 疑問を持った際に、一つ一つの内容を吟味しだしてしまうと、とんでもない勉強時間を必要としてしまいます。 私の指導していた生徒さんの中には、ある数学の問題文にあった定義に対して非常に疑問を持っていて、そのことについて非常に長い時間悩んでいたそうです。

 そして、そうこうしているうちにその問題が解けないままテストの日を迎え、その問題と似たような問題が出た時、全くの白紙で提出してしまったそうです。 それではもったいないです。

   時間内に素早く
 考える力や独創性は非常に大切にして欲しいですし、そういう力のある人は大学に入って専門分野で研究をし始めたらとても素晴らしい力を発揮すると思います。 しかし、それまでの期間には、なかなかそこまで高度な内容を吟味する時間がないのが現実です。(いろいろな科目を勉強していかなくてはならないので・・・)

   シンプルな考え方で 
 そういった高いレベルの議論や高いレベルの学習をするまでの基礎体力作り、筋トレだと思って、まずは、1つ1つの問題を、一番シンプルな考え方で答えを導き出すトレーニングをしてください。
 
 問題集を使用するときも、受験やテストが迫っていない時はじっくり問題を考えてもらってもいいのですが、受験やテストの日程が決まっていて時間の制限があるような時には、1問にかける時間を決めて取り組んでいきましょう。 試験時間にも制限があるので、時間内に素早く問題を処理できるようになる力も大切です。
  



医学生が教える:やる気の定着 & 習慣化

 皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。     

  
    
 今日は、私の家庭教師としての経験を踏まえて、やる気を出す方法 とその 習慣化 について述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
  
1. やる気の定着・習慣化テクニック
 とは言え、三日坊主という言葉があるように、なかなかその最初の「やらなきゃなあ!」と思ったその気持ちを持ち続けるのは難しいです。

 そういった時には、やらなくてはいけない問題集などの目次をコピーして、ノートや見えるとことに貼ってもらっていました。 学習した箇所は、線を引いてもらって、自分がどれだけ進んだか目で見てわかり易いようにしてもらいました。

学習済の所に付箋を貼ったノート
  
   
 それでも習慣化できない場合には、指導時に私が生徒さんにやらなくてはいけないリストを書いた紙を作成し、渡していました。 その紙の項目の内容をこなしたら印をつけて、次の指導時に提出してもらうようにしていました。

2. 自分から制限を設ける子も 
 そうやって一緒に勉強の習慣化に向けて努力しているうちに、生徒さんの方から「ゲーム(テレビ、漫画etc.)は〜〜分までにしようと思う。」とか、「ゲーム(テレビ、漫画絵etc.)一切禁止にしようかな。」と言われることがありました。

 中には、ご家族の方に、「もし漫画やゲームの時間が長かったら注意してね」とか、「リビングで〜〜分だけゲームや漫画の時間を取るから、時間がきたらやめさせてね。」なんて、自分から制限を設けるようになった生徒さんもいました。
       
3. 自主的に努力する子は伸びる 
 自分から工夫して勉強を続けていこうと努力していくようになった生徒さんは、皆ぐんぐん成績が伸びていきました。 時には、「もうちょっと息抜きしないとダメだよー。」なんて声をかけたこともあったぐらいでした。

 もちろん、人間ですので、勉強がやれない日が続いたり、ついうっかり遊び呆けてしまったりもしますが、大切なのは、そんな日があっても、また明日から努力し直せるように、一緒に工夫しながら勉強していくことだと思っています。

一生懸命に勉強中
  
    
4.「なんで勉強しなきゃいけないかわからないけど、勉強しろって言われる。」
 と解答した生徒さんもいました。 正直、私自身もどうしようと、悩んでしまいました。 でも、このように感じる生徒さんは、少なくないのかもしれません。 まだ自分の進路が決まっていなかったり、自分のやりたいことがわからないという生徒さんも多くいます。

  A. 好きなことに関連した科目を 
 中・高校生で将来の夢を決めて、その目標に向かって頑張れというのは時には難しいこともあります。 そういった時には、何でもいいので、好きなことに関連した科目について頑張ってみようと話をしていました。

  B. 割り切って 
 「どの教科も苦手、やりたくない。」なんて生徒さんもいましたが・・・ そういった時は、ズバッと割り切って、「とりあえず最低限やらなくてはいけないことは、こなそう!」

 「生徒である以上、テストや成績から逃げることはできないんだし、自分のやりたいこと(部活だったり、趣味だったり)を気持ちよくやるためにも、きちんとやらなくてはいけないことをこなして、誰にも文句を言われない状態で思いっきり、好きなことをしよう」と話していました。

  C. 達成感を味わってもらう 
 もちろん、なかなか習慣化できないこともありますが、できるだけ自発的に勉強に向かえるように、指導時に工夫しました。 結果が早く出るものから始めて、まずは達成感を味わってもらって、次へ頑張る糧にしてもらっていたりしました。

5. 好きこそものの上手なり
 また、私自身は非常に洋楽や洋画が好きだったので、一緒に字幕なしで動画を見てみたり、かっこいいセリフを使って英語のフレーズを覚えてもらったりしました。
    
 流行りの音楽の歌詞を使って、英語を覚えてもらったりもしました。 あまりに私がその内容が好きで熱を持って話すため、生徒さんには苦笑いしたりもしてしまいましたが。 

   勉強も好きなことにつながる 
 無味乾燥になりがちな勉強ですが、その中には、自分の好きなことにつながる道があるという事を知ってほしいので、まずは私個人が好きなこと、そして、その好きなことのためにどんな勉強をしてきたかについて話したりしてきました。

6. 指導時間が楽しくなるように工夫 
 そういった時間も休憩時間などで設けて、なんとか、退屈に感じがちな指導時間を楽しいものに変えていけたらなと工夫していました。 ゲーム感覚で勉強できるように、神経衰弱英単語版、元素記号版を作ったりもしました。
 
 そうやって一緒に色々試していくうちに、次第に楽しんでくれるようになったりしましたし、私自身も指導していて楽しかったです。 そんな中少しでも成績が上がってくれた時は本当に嬉しく、一緒に喜びました。
   



医学生が教える「勉強の習慣」の付け方

 皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。     

  
    
 今日は、私の家庭教師としての経験を踏まえて、勉強の習慣 の付け方などについて述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
      
<オススメの勉強方法やこれまで寄せられた質問・相談など>
 私は、今まで、家庭教師として、小学生から社会人(再受験生)までの様々な生徒さんを指導させて頂きました。
  
 初めての習い事でガチガチに緊張していた小学生、部活を一生懸命がんばる中学生、一度は諦めた夢を掴もうと一念発起した社会人受験生などなど、それぞれの生徒さんと一緒に過ごし勉強した時間には、いろいろな思い出があります。
    
   私にとっても素晴らしい経験 
 生徒さんの目標に向かう姿をサポートさせていただきながら、私にとっても自分の勉強の仕方、自分の理解度を改めて見つめ直すことができた、とても素晴らしい経験でした。

生徒さんに勉強を
 
  
 その中で、皆さんの今後の学習にも役立ちそうな「生徒さんや生徒さんのご家族から上がった質問」や、「生徒さんたちが陥りがちだった間違い」などについて、指導してきた生徒さんとの思い出や私自身の受験の思い出なども交えながらお話しします。
 
1. 勉強する習慣が身につかない、どうしたらいいですか?
 よく、ご家族の方から、「うちの子はゲーム(テレビ、漫画etc.)ばかりしていて全然勉強しないの。 先生、なんとか勉強する習慣を身につけさせたいんだけど・・・。」とお願いされることがあります。

 その生徒さんの年齢、性格にももちろんよりますが、ご家族の方に「勉強をしなさい!」と言われても、生徒さんはなかなか積極的に勉強に向かえないと思います。 むしろ、よけいに勉強が嫌になってしまうことが多いと思います。

   強制は逆効果 
 こういった時によくやってしまいがちなのは、「ゲーム(テレビ、漫画etc.)は〜〜分まで!」とか「ゲーム(テレビ、漫画絵etc.)一切禁止」なんてご家族の方が決めてしまうことなのですが、これはあまり効果がありません。 人に強制されたり無理やり決められたりしたことは、なかなか実行するのが難しいです。

   自分で決めるのなら意味があるが
 「ゲーム(テレビ、漫画絵etc.)は〜〜分まで!」とか、「ゲーム(テレビ、漫画絵etc.)一切禁止」というのは、生徒さん自身が自分の意思で決める時には非常に意味があります。 しかし、強制されたものでは、効力はほとんどないどころか逆効果になってしまっている例をたくさん見てきました。

   勉強する理由を一緒に考える 
 勉強する習慣がない生徒さんを指導する時には、まず最初に、「どうして勉強するのか。」を一緒に考えるようにしています。

 「勉強より、楽しい事なんて沢山あるけど。どうして勉強しなきゃいけないのかな?」と生徒さんに聞くと、「〇〇高校に行きたいから。」、「テストの点数上げなきゃいけないから。」、「何でか分からない。」など、様々な答えが返ってきました。

 その解答別に、どのように一緒に勉強をしていったかお話しします。
 
2. 憧れの志望校があってそこに行きたいからや将来の目標のために進学が必要だというという生徒さん
 その志望校に受かるための具体的な勉強の流れ(いつ頃試験があり、どのくらい点数が必要なのか)を一緒に確認しつつ、そのゴールまでと自分の今いる地点との差を確認し、どうやって埋めていくかを一緒に考えていくようにしていました。

志望校の例・東京大学
  
   
 一緒にそういった話を具体的にしているうちに、「あー。結構やることあるなあ。頑張らなきゃなあ。」と気持ちを切り替えてくれることが多かったです。

   細かくブレークダウンすると
 年単位から月単位・日単位で徐々に目標を細分化し具体化してみると、やらなくてはならないことがクリアになって、今日または今この瞬間何をしなくてはいけないかが分かるようになってきます。 そうすると、自然に勉強に向かうことが出来るようになります。
    



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