受験に役立つHarvard Business Review:精神的タフさ
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、社長の三沢 也寿志(みさわ やすし・Sydney大学大学院への交換留学を経験)です。
1. 受験に役立つ「精神的タフさ」の本
今日は、世界的な名門の経営大学院 Harvard Business School が出している権威あるビジネス誌 Harvard Business Review (HBR) で、その Mental Toughness を読了した感想 & 内容の概略をお話しします。 受験にはとても役に立つ事柄がたくさん記載されているので、ぜひ最後までご覧下さい。
2. HBR書籍:Mental Toughness
2018年発行・US$24.95(Amazonで2,200円くらいで購入)
同・裏表紙
同・目次
同・中身1
同・中身2
A. 精神的に強くなるための本です!
この本には、「困難な状況に直面しても、挫けずに回復(Resilience)出来る」ようにするためには、どのようにすれば良いかが書いてあります。 その高い授業料にもかかわらず、世界中から秀才を集めている「Harvard Business School」が出している本らしく、とても具体的・実践的で、読者の役に立つ内容になっています。
B. 頭の良い人たちが書いているので
また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)の教授やポジティブ心理学の泰斗として有名なマーチン・セリグマン、など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でも、この本をすらすらと読めました。
3. Contents(目次)
1. How the Best of the Best Get Better and Better
2. Crucibles of Leadership
3. Building Resilience
4. Cognitive Fitness
5. The Making of a Corporate Athlete
6. Stress Can Be a Good Thing IF You Know How to Use It
7. How to Bounce Back from Adversity
8. Rebounding from Career Setbacks
9. Realizing What You’re Made Of
10.Extreme Negotiations
11.Post-Traumatic Growth and Building Resilience
4. 受験生に役立つコンテンツとその概略
A. How the Best of the Best Get Better and Better
この章では、一流の人物(The Best)が更なる結果を出す(Get Better)ための方法を記載しています。 1.プレッシャーを愛してそれに耐え、 2.長期的視点に立ち、 3.競争を利用して自分を高め、 4.自分自身に再投資して、 5.そして、その結果得られた勝利を祝いなさい、 と述べています。
そして、最後に、「勝利への強い意思」を持って、「粘り強さと勇気を持って、厳しい戦いを最後まで戦い抜く。」、ことが肝要である、としています。
B. Cognitive Fitness
この章では、「認知能力(Cognitive)」を「健全に保つ(Fitness)」ための方法を述べています。 また、右脳と左脳の働きを簡潔に記しています。
フィットネスの方法としては、 1.馴染みのない場所に出かけて環境を変える、 2.面白い本を読む、 3.頭を使うゲーム(チェスやブリッジ、数独など)をする、 4.自分が何を知らないかを見つける、 5.知らない土地・場所に旅行をし、現地の人々と交わる、 6.ノートを取って時々読み返す、 7.新しいテクノロジーにトライする、 8.新しい言語や楽器を習う、 9.そして、ひたすら運動する、などを挙げています。
C. Stress Can Be a Good Thing If You Know How to Use IT
この章では、ストレスも、「適切に対応すれば、心や体の成長期役立つ。」と記しています。
そして、対応する方法として、以下に、 1.ストレスを観察して認識する、 2.「ストレスに感じるのは、自分にとって重要な出来事だからである。」と覚知する。 その覚知が、モチベーションの源泉になるから。 3.ストレス反応が自分の心と体を強くするのに役立つので、それを利用しなさい、 の3ステップを挙げています。
受験生の皆さん、もう一息です!
受験生の皆さんは、当然、受験勉強やその先にある入学試験に強いストレスを感じて、日々を過ごしていることと思います。 でも、それを乗り越えれば、希望に満ちた新生活と更に強くなった自分が待っています。 それまで、もう一息です。 どうか、最後まで頑張って下さい。
医学生が教える「勉強時間」確保の方法
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「勉強時間」確保の方法を述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
「時間がない!」・「勉強以外にもやりたいことがたくさんありすぎて!」
「部活に友達付き合いに習い事に、いつも、いつも、行事ややりたいことに追われて、時間が無くて、勉強に時間が取れないです。」と相談されることもありました。 一度きりしかない中学生時代・高校生時代思いっきり楽しむのは本当に大切ですし、何にも変えられない経験だと思います。
将来のために勉強時間は
是非、「思う存分、勉強は気にしないで楽しんでください!」と言いたいところなのですが、将来の目標を叶えたり進学をするためには、やっぱり「勉強をする時間を確保」しなくてはいけません。 私も時間の使い方が上手いほうではないのですが、受験期に私が行った勉強時間確保のための工夫についてお話しします。
1. 朝はやく起きて、とにかく外に出る!
受験期が近づいてきた頃には、朝早く起きて、誰よりも早く教室に行って勉強をしていました。 朝1番に学校に乗り込んで、静かな教室で勉強していると、なんだかものすごく得をしたような気分になるのでオススメです。
また、朝早い時間は、面白いテレビもないですし、とにかく周りが静かで集中ができます。 更に、「せっかく早く起きたのだから、無駄には出来ない!」という気持ちからも集中力が高まります。
朝勉中!
2. スマホは切る!・スマホから離れる!
スマートフォンを持っている人は電源を切りましょう! また、スマホを触る癖をやめましょう! 最近は、メールやラインだけでなくツイッターやフェイスブックをやっている中学生、高校生がほとんどだと思います。 いつも魅力的な情報に溢れているソーシャルネットワークは中毒性があって、つい勉強中も移動中も見てしまいます。
時間を全部足すと
その時間を全部足してみるととんでもない時間になるという人も少なくないと思います。(私自身もついついスマホを手にとって見てしまいます・・) しかし、勉強中にスマホのメールやラインをしていては、集中してるとは言えません。 また、電車などに乗っている間も、だらだらスマホを眺めないようにしましょう。
強制的にスマホを見れないようにも
受験期には待ち受け画面を、「勉強!スマホ中毒禁止!」といったものに変えて、できるだけダラダラ見ないようにしていました。 友人同士で勉強するときには、一箇所にスマホを集めて強制的に見携帯を見たり、触ったりできないようにしていました。
3. 授業を活用する!
学生はほとんどの時間を学校で、授業時間として過ごすことが多いと思います。 本当に多いのが、「受験勉強」と「学校の授業」が別々になってしまっている生徒さんです。 もちろん学校の授業が受験勉強に100%マッチしていない場合もありますが、できるだけこの二つを別々のものと考えずに勉強して欲しいと思います。
学校の授業
4. 1日の始まりに何をやるか計画を立てて、荷物を準備する
何だか当たり前のような話ですが、意外にこれが難しく、またこれができないために時間ロスをしてしまっている人がいます。
無駄なものは持たない
私自身もそうなのですが、カバンに「これも使うかな? これもやるかな?」とあれこれ参考書を詰め込んで持ち歩き、勉強するときにそれを全部並べて、さあ、どれをやろうと悩んだり、少し手をつけてはまた次のものに手を出す・・・というのを繰り返したりして、時間を無駄にしてしまっている人が本当に多くいます。
きちんと年間の目標から割り出した1か月間、1週間の目標、それをさらに細分化したその日1日の目標を意識しながら勉強をしましょう。
効率よく移動・効率よく勉強しよう
何よりも、カバンが重いとそれだけで疲れてしまいますし・・(笑) コンパクトに効率よく移動して、気持ちよく効率よく勉強をするのも大切です。 この点は私自身も未だになかなか実践できていないので(カバンはいつも参考書、ノート、教科書でパンパンです・・)、私自身もきちんと身につけていきたい事柄の一つです。
「時間がない!」とは言っても、学生の本分は勉強です。 自分の中で、しなくてはいけないこととやりたいことまたその中での優先順位をしっかりつけて、バランスよく時間を使ってください。
医学生が教える「志望校」の決め方
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、「志望校」の決め方について述べます。 気持ちの整理をつけるのに役立ちますので、最後までご覧下さい。
「受験校を下げたい。」といったような相談や、逆に「先生は無理だって言うけど、自分は受けたいんです。」という相談
受験が近づいてくると、「受験校のレベルを下げたい。」「浪人でもいいや。」といったような話をされることがあります。 もちろん、受験までの時間やそれまでの成績によっては受験校を変えたりする必要が出てきます。
志望校の例・早稲田大学
決断の理由が大事
しかし、その時によくよく考えて欲しいのは、その決断を「理性的に自分の成績や現状を考えて出した自分の結論」なのか「今辛い状況から逃げるため、楽になりたいための結論」なのかどちらなのかという点です。
受験期になると、苦しくて、少しでも楽な方に流れてしまいたいと思う気持ちは本当によく分かります。 中には、このまま頑張れば全然合格できるのに、もう頑張りたくないと逃げてしまって受験校を下げてしまったりする人もいます。
試験当日の朝
1. 目標を下げることで後悔しないように
もちろん、勉強や学歴が全てではありません。 ですから、自分の生き方として負担のない選択を選ぶのも正しいとは思います。
しかし、一旦自分の目標を下げてしまうことに慣れると、それが当たり前になってしまうこともあるので、よく考えて決断をしてほしいと思います。 「あのとき頑張っていれば・・」と後悔をしないような選択肢を、自分自身で選ぶべきだと思います。
2. 高い目標にチャレンジしたいという生徒さんも
また、逆に「周りは自分の目標が高すぎるという。でも、チャレンジしたい。」という生徒さんもいます。 私自身もこのタイプでした。
私の場合は、どうしても医師になりたいという目標が譲れず、周りがなんと言っても医学部を受ける!と言ってチャレンジし続けていました。(幸いに両親はいつも応援してくれていましたが。)
女性医師・イメージ
3. でも、時には諦める勇気も必要
こういうと、諦めない方がいいよ! と言うに違いないと思うかもしれませんが、私自身は「時には、諦める勇気も大切。」だと思っています。 諦めない=勇気のある行為だと思いがちですが、本当に精一杯一生懸命こなした上で色々の事情を考慮して、諦めるという選択肢を選ぶのもまた一つ勇気がいる行為です。
ずっと大切にしてきた目標を「きちんと」諦めるという行為はもしかすると、諦めないことよりも勇気もパワーもいることかもしれません。 ただその選択をするときには、絶対振り返らないことが必要だと思います。
4. きちんと諦める
私自身はその覚悟ができず、中途半端に医師になるという夢を諦めたことがあり、その期間は、本当に苦しく、結局たくさんの人に迷惑をかけて医学部受験を再スタートしたという経験があります。
私自身は「きちんと」諦めることはできなかったのですが、私の友人の中で自分の目標を「きちんと」諦め、変更してきた人も見てきました。 諦める選択肢を選び受け入れることは、外からは見えないですが、本人の中ではたくさんの葛藤があったと思います。
5. きちんと諦めた先には
でも、そうやって、勇気を持って目標を変えてきた友人たちのほとんどは、新しい目標先で努力を重ね、素晴らしい功績を残しています。 今でも、その友人たちと連絡を取り合っていますが、本当に眩しくキラキラと輝いていて、心から尊敬しています。
と、「結局どっちなの?」と聞かれてしまいそうな話になってしまいましたが(笑)、こういった相談をされた時には、こういった話をさせ頂いています。
医学生が教える:受験生の「不安」への対策
皆さん、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野早織(あさの さおり)です。
今日は、受験生の皆さんの「不安」への対策について述べます。 お役に立ちますので、最後までご覧下さい。
<ネガティブになった時には自分がやってきたことの確認を!>
「どうせ私なんか・・・。」、「元々の頭が良くないから・・・」、「頑張ったところで・・・」といったような言葉を思わず言ってしまう生徒さんを見ると、昔の自分を見ているようで、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがします。
1. 今までの確認をして頑張りを実感しよう
「ポジティブにならなきゃダメだよ。」とか「頑張って!」という言葉が時には本当に辛いことがあるのも、本当によくわかります。 そんな時は、今まで自分がやってきたことを確認してみましょう。
今までやってきた問題集を眺めてみたり、今までのノートをパラパラ見てみましょう。 ああ。こんなに頑張ってきたんだ。このころから比べると、だいぶ成長したなと思えることを見つけてみましょう。
勉強してきたノート
2. 実際不安によく効きます
実際、私が指導させていただいた生徒さんも、受験直前期に不安や焦りから全く勉強に集中できなくなってしまっていて、話を聞くと「きっと失敗する。うまくいかない。」や「自分にはできない。」と弱気なことを話していました。
ご家族の方も、「最近、受験が近づいてきて緊張もあるのか元気が無くて・・・」と心配されていました。 指導時間中にも、問題を間違えたり、分からないことがあったりするとものすごく不安そうにして、落ち着かない様子でした。
3. 今までやってきたことを見直して
せっかくここまで一生懸命やってきたのに、このままでは良くないと思い、生徒さんと二人でいままでやってきた問題集やノート模試の結果を見直してみました。
本当に一生懸命やってきた生徒さんだったので、ノートや問題集は書き込みでびっちりでしたし、成績も徐々にではありますが、上がってきているのが、昔のテスト結果や成績表からもよく分かりました。
4. 気持ちが前向きに
一つずつ、「この時の試験はこれすら間違えていたね。」とか「この時は、すごく頑張って良い点とったよね。」とか話しながら、今までの努力の結果を確認してきました。 そうしているうちに、少しずつ生徒さんの表情も明るくなってきて、「まだまだ、頑張れそうです。」と、指導時間の最後に言ってもらえました。
5. 今までの努力の確認のために 「勉強の記録ノート」を書く
こうやって、今までのノートや成績を見直すのもいいですが、自信がなくてネガティブになってしまいがちな生徒さんには、今までの努力を見直すのに便利なのが「勉強の記録ノート」を書くのをお勧めしていました。
終えた所に付箋を付けたノート
私は浪人していた時、不安になることが多く、先ほどの生徒さんのように何度も、何度も自分の今までのノートや成績を見てみたりしていました。 それでも不安で毎日の勉強に集中できなくなってしまった時期があり、この「勉強の記録ノート」を始めました。
6. 記録ノートの内容
内容は簡単で、最初1ページ目に目標を書き(「〜〜大学合格。」とか「〜〜になる。」)など、そのあとに続くページにそれまでにやらなくてはならない事を書きました。
そのあとのページは、見開き一ページを使って、一週間の表を貼り付け、科目別勉強時間や、何をやったか、1日何時間勉強したかを書いていました。 また、99時間まで計測可能なストップウォッチをつかって、自分が1日何時間勉強したか測って1日の最後にそのノートに書き込んでいました。
7. やってきた勉強時間の把握も自信に
もちろん、勉強は掛けた時間だけでなく、その学習の質も大切ですが、自分がやってきた勉強時間を把握し自信に繋げるのもとても有効です。
そのノートを常に持ち歩いて、「自分はこれだけ頑張ってきたんだ。」とか、「自分の目標は〜〜〜なんだ。そのためには〜〜をしなくてはいけないんだ。」と、すぐに確認出来るようにしてきました。
私自身はこれが非常に励みになって、頑張ることができました。 また、いまだに捨てられずに大切にとってあります(笑)。 そして、その勉強の記録ノートを指導する生徒さんによく見せていました。
8. 無理に前向きになろうとしない
不安になる時には、無理に前向きになろうとせず、今まで自分が頑張ってきたことの確認をするようにしましょう。 もし、これを読んでいる方の中で、不安のあまり勉強に集中できないという方がいたら、勉強の記録ノートを書いてみることをお勧めします。
9. 視野が狭くなってしまうので
また、こうやって自分のことで精一杯になってしまって、ネガティブな事を考えてしまっているときは視野が狭くなっていることが多いです。
私自身も、ネガティブな事を考えてばかりいて視野が狭くなっていて、自分を支えてくれている家族や友人に対して、そっけない態度をとったり、心配をさせてしまうような行動を取ったりしていました。
10. 周りの支えてくれる人を見る
当時は、私自身、精一杯でそんな風に考えることができなかったのですが、今振り返ってみると、家族や学校の先生、一緒に勉強している仲間などが、そんな精一杯な自分を必死で勇気付けよう、支えようとしてくれていました。
勉強仲間・イメージ
もちろん、受験は大変でしたし、勉強が辛い時もありましたが、こうして今振り返ってみると、自分の受験、夢のために周りの人が支えてくれていた、見守ってくれていた幸せな時間だったのかもしれないと思えるようになりました。
11. 周りを見渡して下さい
ネガティブな思いでいっぱいになったり、勉強が嫌になったり、自分に自信がなくなったときこそ、一呼吸おいて、自分の周りを見渡してみて下さい。
「辛い。辛い。」とばかり思っていた自分から一歩引いて客観的に自分をみると、「まだ、頑張れるかな。」とか「勉強できる環境、チャレンジできる環境にいることが出来て有難いなあ。」と思えるようになるかも知れません。