作文の概要・書き始め方・起承転結
1作文問題の概要
仙台二華中学校では例年400~500字の作文を書かせる問題が出ています。 過去5年分のテーマは、以下の通りです。
令和5年度 | : | 友だちと中学校生活を送るうえで大切にしたいこと |
令和4年度 | : | 学校生活の中でどのような礼儀を大切にしているか |
令和3年度 | : | 持続可能な社会を実現するために、今後どのようなことに気をつけて生活したいか |
令和2年度 | : | 食品ロスの問題を解決するために、どのような取り組みが必要だと考えるか |
平成31年度 | : | 生活の中でどのようなリーダーになろうと思うか |
過去5年分を見てみただけでも、日常生活から時事問題に至るまで様々なテーマが出されていることがわかります。 また、共通していることは、「自分の経験を踏まえて」・「具体的な例を挙げて」など、自分の体験談を踏まえつつ説得力を持たせて作文しなくてはならないということです。
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作文の書き方1・書き始め方と起承転結
令和4年度の問題を用いて、具体的に説明していきます。 問題は、以下の通りです。
「あなたは、学校生活の中でどのような礼儀を大切にしていますか。 これまでの経験をもとに具体例を一つ挙げ、なぜその礼儀を大切にしているのか、理由も含めて四百字以上五百字以内で書きなさい。」
文章の骨格を作る
まずは、自分の言いたいことを明確にしましょう。 今回聞かれているのは、「大切にしている礼儀は何か。」と「なぜその礼儀を大切にしているのか。」の2点ですから、それぞれ書き出していきます。
私が大切にしている礼儀
「クラブの後輩が、片付けをしてくれた時にお礼を言うこと」
大切にしている理由
「お礼を言った方も言われた方もいい気持ちになるから」
これらの骨格に肉付けしていきます。
起承転結
作文全般に言われることですが、文章構成を考える時、「起承転結」を意識すると文章を書きやすくなりますし、まとまりがとても良くなります。
起 | : | 文章を起こす |
承 | : | 起を受けた文章の説明 |
転 | : | 文意を一転させる |
結 | : | 全体をまとめる |
という流れです。 順番に書いていきます。
「起」のフェーズ
では、学校生活の具体例について書く場合、自分の置かれている立場について書くと良いでしょう。 今回は、「私は、バスケクラブのクラブ長をしています。」などです。
「承」のフェーズ
「クラブの後輩が片付けをしてくれる」という文章につなげるために、クラブの説明や後輩の仕事の説明を入れましょう。 「バスケクラブでは、練習のあと毎回片付けをしていますが、ボールやゴールをしまった後、体育館を雑巾掛けするのは後輩の仕事です。」などというような文章を入れるとつながりやすいかと思います。
「転」のフェーズ
続いて、理由を話していきましょう。 ここで段落も変えてあげると、採点者も文意が変わったことに気づき、読みやすくなります。 骨格の一つ目である「私は、この時後輩に必ず「ありがとう」とお礼をいうようにしています。 なぜなら・・・」とつなげると書きやすいかと思います。 理由は、先ほどあげた骨格の2つ目です。 「お礼を言われた方も言った方も気分が良くなるからです。」
「結」のフェーズ
まとめに入るときに、段落は必ず変えましょう。 「礼儀を重んじることは、特に集団生活の中でとても大事なことだと感じます。」・「中学校でもその経験を活かしたいです。」などと言ったようにまとめていきましょう。 「中学校でも活かします」と言った内容を入れると書きやすいし、採点者にも好感度が高いはずです。