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資料を読み取る問題とその攻略法

 資料の読み取り問題は、必ず得点しましょう。 ちゃんと読めば、答えがそこに描いてあるわけですから。 逆にこのタイプの問題を落としてしまった場合、周囲に差をつけられてしまいます。 そして、仙台二華中学校の入試問題にはこのカテゴリーに分類される問題が多く含まれています。 令和4年度の問題では、以下の通りです。

大問1-1 (1) 水の循環
  (2) 施設栽培の利点
  (3) 地産地消の良さ
大問2-1 (1) キョクアジサシの移動経路の変化
大問2-2 (1) 人形浄瑠璃の特徴

解説

 説明問題である大問1−1について解説します。 説明問題のポイントは、2つあります。 1つ目は、キーワードを確実に答えの中に入れることです。 2つ目は、問題文の形式に着目することです。
 解答の形式は、問題文と同じことが多いことに注目して下さい。 具体的な問題を通して説明していきます。

大問1-1(2)の問題

 施設栽培と路地栽培の栽培スケジュールが、表で与えられています。 まずはキーワードを探します。 明らかな違いは、施設栽培の方が「収穫時期が長い」ということですから、情報を素直に表から読み取り、これがキーワードだと断定します。
 さて、2つ目のポイントです。 問題文は「施設栽培の良い点を、路地栽培と比べて書きなさい。」とありますので、答えは「施設栽培が路地栽培に比べて・・・点。」という形にすれば良いわけです。 キーワードと文形を組み合わせ、「施設栽培の方が路地栽培に比べて収穫時期が長い点。」とすれば、答えの出来上がりです。

大問1-1(3)の問題

 直売コーナーの絵が描いてあり、絵の中には生産者の名前・顔写真・収穫日などが描いてあります。 というわけで、1つ目のポイント、キーワードは「生産者の個人情報」「収穫日」の2つに絞れます。
 さて、2つ目のポイントです。 問題文は「地産地消の良さについて消費者の立場から理由を含めて2つ書きなさい。」とありますので、答えは「・・・のため、・・・であること。」という形になります。
 最後にキーワードと合わせていきます。 基本的に事実は理由にしかなり得ませんから、キーワードは前半の・・・に該当します。 あとはそれぞれ後半の・・・を考えれば答えの完成です。

攻略法

 受験生の皆さんの中に、「キョクアジサシ」って聞いたことがある人は何人いるでしょうか? 「人形浄瑠璃って何ですか?」という方もいらっしゃるかもしれません。 資料の読み取り問題の難しさは、そのテーマを「知らない」ことにあります。 私も似たような経験があるのですが、知らないことや興味ないことに関する文章は、ただ目で追っているだけでは全く頭に入ってこないものです。

 ですから、一つの解決策は、単純にニュースをみたり本を読んだりして情報を仕入れることです。 知っていることに関するテーマが出題されたら、その問題はもらったも同然です。
 しかし、この解決策には限度があります。 知っていることが出るかどうかなんて運頼みですし、そもそも受験生はニュースばかり見てもいられません。 結局知らない問題には当たってしまうわけですから、読解能力を高めることがとても大切です。

 私のお薦めの方法は、資料を読みながら、キーワードとなることに印をつけていくことです。 人間は、五感をフルに使えば使うほど情報への定着率が高くなります。 文字が頭に入ってこなくて困っている方がいたら、ぜひ一度やってみてください。 読む速度がグッと上がる上に、読み直す回数も少なくなります。

お薦めの問題集


文英堂 1,540円(税込)

 中学入試の「国語・資料の問題」に対応した問題集ですが、この本での演習がこの「資料を読み取る問題」と次ページの「資料から自分の意見を述べる問題」への基礎固めに役立ちます。

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