総合問題の概要&問題のカテゴリーと特徴など
1総合問題の概要
仙台二華中学校は、例年ボリュームのある総合問題が大問2つに分かれて出題されています。 時事問題、歴史の題材、日常生活の買い物に至るまで幅広いテーマを題材としながら、それらに絡めた理科・社会の知識問題を問いたり、計算をさせたりする構成となっています。
2問題のカテゴリーとその特徴
これらの問題は大きく以下のようにカテゴライズできます。
① 知識を問う問題
② 与えられた資料を読み取る問題
③ 与えられた資料から自分の意見を述べる問題
④ 計算問題
⑤ 図形問題
これらの問題の特徴を以下の表に記します。
事前知識がないと | 解けた時に周りとの差が | ポイント | |
---|---|---|---|
① | 解けない | つかない | 分からなかったら切り替え |
② | 解ける | つかない | 得点源 |
③ | 解ける | つかない | 得点源 |
④ | 解ける | あまりつかない | 計算ミスが命取り |
⑤ | 解ける | つく | 周りも分からないことがある |
入試問題は、どうしたって解けない問題が出てきます。 その中でも、その問題が①―⑤の中のどのカテゴリーに当てはまるかを考えて、「①ならば諦める。 ②―⑤だったら粘る。 特に②または③である場合、絶対にわかるはずだと考える。」などの冷静な判断は、入試中に落ち着いて解くためにも、これからの入試対策としても必要なことです。 ですから、これらを順番に解説していきます。
3知識問題
まず、このタイプの問題は分からなかったらすっぱり諦めて切り替えましょう。 知らないものはいくら頭を捻ったって出てこないものです。 令和4年度の問題において考えると、以下のものが該当します。
大問1-2(1) 輪ゴムの張力と車の進む距離の比例関係
大問1-3(1) 各食事の栄養バランス
解説
前言を翻すようですが、仙台二華中学校の問題は知識問題であっても問題文に多少のヒントが散りばめてある場合が多く、分からない時にもう一度問題を読み返してみることも大事です。
例えば、輪ゴムの張力と車の進む距離が比例することを知らなかったとしても、問題にゲームの様子の絵が描いてあるため容易に車の仕組みを想像することができます。 また、会話文を埋める問題なので、前後の文脈から推測することもできます。
攻略法
取り敢えず色々な知識を仕入れなくてはなりません。 とはいえど、教科書や参考書をただ丸暗記しているだけでは勉強に飽きてしまいますから、歴史漫画を読ませてみたり日常の出来事に絡めさせてみたりと、子供に面白いと思わせる工夫が出来たら、一層知識は定着します。