家庭教師の仙台ブログ

共通テスト【数学Ⅱ・B】解法 & 勉強法

 皆さん、こんにちは! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で、東北大学医学部医学科3年の金子茉央(かねこ まお)です

   

1. 理解しているか問われる問題が多いので   
 今日は、大学入試共通テスト【数学Ⅱ・B】で高得点を取るための「解法」&「勉強法」をお伝えします。 この文章を書くに当たって、共通テストの【数学Ⅱ・B】を解いてみたのですが、ただ問題を解けるというより理解しているかを問われる問題が多いように感じました。 共通テストらしい問題傾向です。

   どうしてそうなるのかを
 この傾向変化に対応するためには、ただ解法を覚えるのではなく、「どうしてそうなるのかを理解する」ようにすると良いかと思います。 普段からそういう練習をしておくと、自ずと共通テストを解くスピードは速くなるはずです。。

2. 出題形式
大問5題。
うち第1問と第2問は必答問題・第3問から第5問のうち2問選択
時間60分・満点100点。

3. 試験の解き進め方
 A. 何よりも「時間配分」
 【数学Ⅰ・A】の対策と被ってしまうのですが、大事なので繰り返させて頂きます。 まずは、「時間」を厳守することを考えましょう。 只でさえ普段とは異なる緊張感の中、如何に平静を保てるかが勝負の分かれ目です。 模試や過去問を解く時にも、必ず時間配分は意識するべきです。 自分の得意不得意に合わせて、ぜひ決めてみて下さい。

 B. 全ての問題に目を通す
 解いてみて気が付いたことは、(1)が解けなかったとしても(2)・(3)が解けるように作られている問題もあるということです。 もちろんドミノ倒しのように全てが連鎖的に間違ってしまう問題もありますが、もし最初の方でつまづいてしまったとしても、きちんと全ての問題に目を通し、1問でも多く取れるように粘ってみることが大事です。

 C. 見直しの時間は取る!
 必ず見直しの時間は取って下さい。 2021年度共通テストは484,114人の受験者がいたそうです。 当たり前ですが、どこの大学の入試よりも受験者数が多く、たった1問間違えただけで、1,000人単位で順位が下がるという話も聞いたことがあります。 ミスがないように細心の注意を払って下さい。

4. 各大問の対策と試験勉強
 冒頭の方で、問題の解法を理解すると書きました。 数学は難易度が上がるにつれ、パターン問題が増えてきます。 その手順を丸覚えするのではなく、どういう時にその公式を使っているのか考えることをオススメします。 各大問に触れながら具体的に説明していきます。

 A. 大問1(三角関数・指数関数/対数関数)
   なぜ合成をするの?
 2021年度の共通テスト1問目は、三角関数の合成問題でした。 質問です。 皆さんはどんなときに三角関数を合成したいと思いますか? 私は三角関数のyの範囲を知りたいのに、変数が2つあって分かりにくい時に三角関数の合成をしたいと考えます。

 例えば、y=sinθ+√3cosθの形のままではθの変化に対する関数値の変化がわかりにくいですが、y=2sin(θ+π/3)と合成すると関数の値の変化がわかりやすくなります。 最大値や最小値も、下の図のように考えると判断しやすいですのでオススメです。

三角関数合成式の最大値と最小値
  
  
   指数関数/対数関数
 f(x)=(2^x+2^(-x))/2、g(x)=(2^x ー2^(-x))/2はとても有名な関数です。 グラフの形は覚えておくべきです。 特にf(x) のグラフは線対称であること、g(x)のグラフは点対称であることを知っておきましょう。

 また、長い文章の問題には誘導がつきものです。 ぱっと見で的確な解法が思い付くならば必要ないですが、ヒントを読み落とさないようにすることが大切です。

 B. 大問2(微分法と積分法)
   グラフを描くことの大切さ
 私は、1次関数、2次関数、3次関数の問題では必ずグラフを描くようにしていました。 すると、問題が視覚的にイメージできるようになり、出した答えに自信を持つことが出来ます。 答えが正なのか負なのか、交点に対してどちら側にあるか、を確かめるだけでも、テスト中の安心感が全く異なります。

 そして、今回の問題では、普段から関数をグラフに変換している人からすれば、容易に解ける問題であったように思います。

 まず、2次関数ならばチェックするべきは以下の通りです。
  ● 上に凸なのか下に凸なのか
  ● 中心軸が正なのか負なのか
  ● 頂点のおおよその位置はどこなのか
  ● y軸との交点はどこか(原点は通るのか)

 3次関数ならば、チェックするべきは以下の通りです。
  ● 変曲点の左右どちらが上に凸なのか
  ● 重解はあるのか、いくつあるのか
  ● 極大値、極小値の値
  ● y軸との交点はどこか
  ● x軸との交点は正なのか負なのか

 漏れがあるかもしれませんが、私の思いつく限りではこんな感じです。 そして、これらの情報がy=ax^3+bx^2+cx+d と与えられた時に、どこの係数で求められるかということを把握しておいて下さい。 例えば、2021年の「ツ」の問題では、y軸との交点における接線を調べるためにはcとdだけに注目しておけば良い、などというようにです。

 C .大問4(数列)
 数列は、毎年のように出題されている範囲です。 確実に得点源に出来るようにしたいところです。

   数列の特徴
 数列に苦手意識がある方はいらっしゃるでしょうか? 私の場合、a、b、r、nといったアルフベットを多く用いる数列は、何から手をつければいいのか分からなくなって苦手意識があったことをよく覚えています。

 数列は、最後の解き方がパターン化されていることが特徴です。 数列の和や一般項の求め方など公式が様々あると思いますが、知らない数式を自分が公式を使える形に変形しにいくのがポイントです。 様々な問題のパターンを解いていくと、慣れていきます。

   2021年の問題では
 変形の一つの手段として、例えば等差数列であれば、a_(n+1)=a_n+d(dは公差)、等比数列であればb_(n+1)=b_n・r というようにどんどん置き換えていきます。

 今回の問題のように、全ての項にb_(n+1)もしくはb_nが入っているときは、誘導を見なくともb_nで割りたくなる問題です。 もし分からなかったとしても解き方の誘導がついていますので、丁寧に追っていけば解けるはずです。

 D .大問5(ベクトル)
   計算ミスに注意
 ベクトル問題の関門の一つは、計算の煩雑さです。 2021年度の問題でも、根号を用いた計算や二乗をさせる場面がたくさん出てきました。 日頃から計算の練習をしておき、本番でミスが無いようにしましょう。


共通テスト【英語】解法 & 勉強法

 受験生の皆さん、こんにちは! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で、東北大学医学部医学科3年の金子 茉央(かねこ まお)です

  
  
 今日は、大学入試共通テスト【英語】で高得点を取るための「解法」&「勉強法」をお伝えしていきます。 知力を振り絞って書いたので長文になりましたが、その分とても受験生の皆さんの役に立ちます。 ぜひ最後までご覧下さい。

1. 出題形式
 A. リーディング
大問6題構成。時間80分。満点100点。
以前まで毎年のように出されていた発音・アクセント問題や文法・語法問題、整序英作文問題などが廃止され、全て読解問題となった。

 B. リスニング
大問6題構成。時間30分。満点100点。
イラストやグラフを扱った問題が増えた。

2. 各試験の対策
 A. リーディング
   時間制限を設ける
 まず、一番に気を配るべきは「時間」です。 過去問や予想問題集などで必ず自分なりの時間配分を決めておいて下さい。 模試はその実践です。 もちろん本番はその通りに行くとは限りませんし、特に英語は、新しい文章を読むより大問を終わらせてしまった方が点数を取れることもありますが、時間を決めて取り組むということに慣れておくことが大事です。

 そして、実際に時間制限の中で解いてみて解き終わらなかった時は、スピードを上げるために何をすればいいか考える必要があります。 以下に、制限時間内に解き終わらなかった理由別に対策を書き出したので、よく読んで実践して下さい。

   スピードを上げるには
 問題が解き終わらないのは何故でしょうか? 私が考えつく限りだと、以下の5つの理由が考えられます。
 (1) 分からない単語が多い。
 (2) 意味がわからない文章がある。
 (3) 文章の2度読みをしてしまっている。
 (4) 読むスピードが単純に遅い。
 (5) 問題を解くときに文章の内容を忘れてしまっている。

 皆さんの心当たりはあるでしょうか? 私は、かつて5つ全てに覚えがありました。 それぞれについて、私が実践した対策をお伝えします。

    対策(1) 単語力増強
 まず「分からない単語が多い」は、率直に語彙力不足です。 少なくともセンター試験レベルと書いてある単語帳(今は共通テスト対策単語帳でしょうか)は一冊買って仕上げて下さい。 出来れば二次試験レベルまでの単語帳を仕上げていて欲しいです。

     分からない単語は推測出来ることも
 しかし、それでも本番はどうしても意味の分からない単語が出てきます。 そういう単語は、思い切って読み飛ばして下さい。 全体的な文章の意味が掴めてくると、単語の意味が推測できることが多々あります。 自分がある程度単語力つけたなと思った時の分からない単語は大抵の人も分からない単語ですので、本番で焦らないことが大切です。

     注釈も覚えておいた方が
 とは言え、実際のところ、単語力は青天井です。 後ろの語句注釈に書いてあるものは覚えなくていいやと思うかもしれませんが、世の中には注釈を一切見ない人もたくさん存在します。 その人達と比較したら、ページをめくる分だけの差が出来てしまうのです。 特に高校2年生以下の方は、注釈はいずれ覚えていなくてはならない単語になりますので、覚えてしまった方が後々楽です。

     単語さえ知っていれば
 個人的な意見ですが、私は、「単語さえ知っていれば、いくら文法を知らずとも、どんな文章でも読めてしまう」と思っています。 単語力は、読解の究極の武器です。

    対策(2) 文法力増強
 ゆっくり読んだときに「意味が分からない文章がある」のは、文法力不足です。 私は、Z-KAIさん出版の著:風早寛『解体英語構文』という冊子を使っていました。 これに限らず、文法問題集はものによって並び方が違うことが多く網羅的に学ばないと意味がないので、これというものを一冊買って仕上げることをお勧めします。 見た目・手触り・解説の細やかさなどを比較しながらお気に入りの一冊を選んで下さい。

    対策(3) 区切って読む
 「文章を2度読みしてしまう」という方の中には、文章を頭の中で日本語訳している方がいらっしゃるのではないでしょうか。 日本語訳とは、文章を主語→目的語→述語の順番で読むことです。 英語は、ご存知の通り日本語と語句の順番が違いますので、英語の順番で読んでいくのが大事です。

 そこでお勧めなのが、文章を意味の塊ごとにくぎりながら読んでいくことです。 例えば、I rode my bike to school on the hill before my brother arrived.という文章があったら、I rode my bike /to school on the hill /before my brother arrived. といった具合です。

     私の学校の先生の
 この手法は、私の学校の先生の受け売りなのですが、授業の和訳も意味の塊ごとにやるようになってから大分読む速さが向上しました。 また、読んでいる実感を得られる点でも、区切っていく方法は良かったです。 区切っている範囲は一目で意味がわかる量なので、慣れると区切り線を入れるのと同じ速さで読むことが出来ます。

    対策(4) とにかく量をこなす
 読むスピードが単純に遅い人は、おそらく長文を読むことへの慣れが足りないのだと思います。 一文章を読むことと長文を読むことは大きく異なります。 体力も集中力も必要です。 慣れるために私はZ-KAIさん出版の著:風早寛「速読英単語」を活用していました。 これはシリーズもので、難易度に合わせて色々な種類がありますので、興味をもった方はぜひ調べてみて下さい。

    対策(5) 問題を見てから本文へ
 「問題を解くときに文章の内容を忘れてしまっている」ということに私はひどく苦しめられたものでした。 文章を読み直している時間や該当箇所を探している時間は、最も無駄な時間であると言えます。 もし、同志の方がいらっしゃいましたら、ぜひ問題文に軽く目を通してから本文に臨んでみて下さい。

     問題を解くのと並行しながら
 チェックすることは2つです。 1つ目は、問題が局所部分を見れば解ける問題なのか、要約のような文章全体の俯瞰問題なのかを把握すること、2つ目は、問題を解くためのキーワードを見つけておくことです。 共通テストの問題は、多くが文章に書いてある順に出題されていますので、問題を解くのと並行しながら文章を読んでいっても良いです。

 共通テストは記号問題なので違いますが、二次試験では要約問題が出題されることもあります。 そういうときは、段落ごとに軽くまとめを書いておくことをお勧めします。 読み返しを大幅に防げます。

 B. リスニング
   今までの努力の積み重ね
 リスニングは、身も蓋もない話をすると、今までどれだけ英語に触れてきたかに能力が比例します。 私がそうだったのですが、受験間近になって慌ててどうにかしようとしても、あまり伸びは期待できません。 私の友達の話を聞く限りでは、基礎英語を中1の時から毎日コツコツ聞いてきた人がやっぱり強いです。 ですが、伸びないからといって捨ててよい科目ではないです。

   共通テストで求められるもの
 共通テストでは、かつて2回読まれていた音声を1回しか流さなくなり、表やグラフの照らし合わせなどの問題が増えるという大幅な改題が生じました。 瞬時に英語を聞き取る能力、正確に聞き取る能力、理解して整理する能力が必要とされています。

   克服するためには
 まずは、音声ソフトを利用して正しい英語の発音を聞く機会を増やして下さい。 単語を習得するときに音と一緒に覚えてこなかった人は、初期に習った単語であっても意外と発音を間違えて覚えていることがあるかと思います。 

 次に、聞きながらメモを撮る練習です。 私はディクテーションを学校でやらされていました。 聞き漏らしを2回目で集中的に聞くということが出来なくなったので、聞く行為とメモを取る行為を並行する練習は繰り返し行っておく必要があります。

3. 最後に
 ここまで読んできて、いかがだったでしょうか? センター試験から共通テストに移行する中で、一番大きく変化したのが「英語」であるように思います。 新型コロナウイルスの大流行や教育改革に直面してとても大変な世代だとは思いますが、受験生の皆さんどうか勉強頑張って下さい。


共通テスト【数学Ⅰ・A】解法 & 勉強法

 受験生の皆さん、こんにちは! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で東北大学医学部医学科3年の金子 茉央(かねこ まお)です

  
  
 今日は、大学入試共通テスト【数学I・A】の、高得点を取れる「解法」&「勉強法」をお話し致します。 共通テスト最初の年2021年、数学に関しては難易度や問題構成はあまり変わりませんでしたが、少し雰囲気が変わり、考えさせられる問題になりました。

1. 出題形式
大問5題構成。
第1問、第2問は必答。第3~5問はいずれか2問を選択して解答する。
時間70分、満点100点。

2. 試験の解き進め方
 全ての試験について言えることですが、テスト中に一番守らなくてはならないもの、それは「時間」です。 大問5題なので、私は各大問につき最大15分ずつ割り振っていました。 第1問と第2問は比較的典型問題なのでなるべく早く解くようにし、たまに捻った問題の出る第3〜5問に時間を割くようにしていました。

   必ず見直しの時間を取る
 そして忘れてはならないのは、見直しの時間です! 共通テストの何より恐ろしいところは、ミスをしてしまうとその問題を解ける人が一定数いるために差をつけられてしまうところです。 特に、本番の極限に緊張した環境では、何が起こるか分かりません。 必ず見直しの時間は取って下さい。

   ミスをしにくい問題を選択する
 皆さんは、選択問題何を選んでいますか? 選び方の基準は、問題の好み、得意なもの、ぱっと見の解きやすさなど色々あると思いますが、私は基本的に整数の性質と図形の性質を選んでいました。 なぜならば、答えを出したときにミスをしていない確信が持ちやすいからです。
 
 もちろん、問題の種類によっては確率を選ぶこともありましたが、ミスを減らすべく選択問題を選ぶようになってからは、大分数学の正答率が上がっていきました。 ここら辺の判断基準については、また後ほど書きます。

3. 各大問の対策と試験勉強
 私は、センター試験・共通テストの数学は、公式の典型的な使い方を如何に正しく理解しているかが鍵だと思っています。 点数が取れないとき、やるべきことは過去問や予想問題の解説を読み、問題と対応させることです。

 どういう条件が出ているときにどういう公式を使っていくのかがおおよその流れがあって、問題の中できちんと誘導されていることに気付くはずです。 以下では各大問についてお伝えしていきます。

 A. 大問1(数と式、二次関数、図形と計量)
   二次方程式のポイント
 まず、二次方程式についてです。 二次方程式を解くコツは、余計な係数を省いてグラフをシンプルに見てグラフの形をイメージすることです。 「Y=Ax2+Bx+C」*の形になっているはずです。 2021年の問題では2×2+(4c-3)x+2c2―c―11=0という問題が出ましたが、この場合もA=2、B=4c-3、C=2c2―c―11と見なすことができます。

     以下のルールを覚えて下さい
 今回の問題でもありましたが、cにある値を代入することは、*のグラフの係数を変化させていることに過ぎません。 係数が変わることは、グラフが平行移動していることに過ぎません。 これを理解するには、以下のルールをぜひ覚えて下さい。

   ● A>0なら下に凸(逆は逆)。Aはグラフの形を決める。
   ● B/A>0ならグラフの軸は負の領域(逆は逆)。Bが変化するとグラフはx軸方向に平行移動する。
   ● C>0ならy切片は正(逆は逆)。Cが変化するとグラフはy軸方向に平行移動する。

 これらのルールは、恐らく二次方程式を習ったころに言われたことだと思います。 当たり前のことだと思われるかも知れませんが、この情報さえあればy―xグラフのおおよその位置や動きが把握できます。 そして、求めた答えが大体あっているか視覚的に確認出来ることにより、ミスを減らし自信を持って次の問題に進むことが出来ます。

   図形問題のポイント
 次に、図形の問題です。 2021年の問題は正方形や三角形の面積をcosθやsinθの公式に絡めて解くという面白い問題でした。 図形の問題は、まずわかる限りの情報(角度や辺の長さ)を図の中に書き込んでください。 その上で、初めて問題を解き始めます。

     (3)の問題を例に取ると
 2021年(3)の問題を例に取ってみると、△AIDの面積=1/2ac・sin(180-B)=1/2ac・sinB=△ABCの面積となります。 同様に他の三角形も求めていくと、結局△ABCの面積に行き着くという問題でしたが、きちんと情報を書き込んでいくことで三角形の面積を迷わずに導き出すことが出来ます。

     (2)・(4)の問題は
 また、(2)・(4)の問題は、三角関数の公式に注目します。 (2)の問題では、cos A=(b^2+c^2ーa^2)/2bcの余弦定理に注目すると、Aが鋭角か否かによって面積の大小関係が定まることが分かりますし、(4)では外接円の半径が2r=a/sinAで求められることに気づけば苦労せずに問題を解くことが出来ます。

   思考力問題に対応するために
 共通テストは、思考力が問われるテストと言われています。 通り一遍等の解き方で問題に取り組んでいても解けない問題が、これから先出てくるかもしれません。

     色々な解き方を知っておく
 私は、学校の授業の一環で、典型問題と言われる易しい問題をなるべく多くの別解を用いて解くということをしていました。 一つの問題を解く際に別解を知っていると言うことは、その問題を色々な視点から見ることが出来ると言うことです。 すこぶる煩雑で時間を浪費してしまう解き方もあれば、魔法のように一瞬で答えが導き出せる解き方もあります。

     最良のアプローチをする 
 受験は、時間との勝負です。 毎回煩雑な解き方をしていれば解き終わらないし、一方で魔法の解き方は使える場合が限られていることが多いです。 そこで、どちらも知っていることが求められます。 自分の知っているアプローチの中からもっとも賢い解き方を選択し、煮詰まった時に最終手段として煩雑な解き方を持っていることが理想です。

 もちろん言うは易しなので、そう簡単に問題を達観することはできませんが、余裕がある時に別解を知っておこうとする努力は大切です。 私は、模試の問題で解けた問題であっても一応解説に一通り目を通すようにしていました。

 B. 大問2(二次関数、データの分析)
   新規単位は定義を確認
 2021年度の問題では、タイム・ピッチ・ストライドと言う見慣れない単位が出てきました。 しかし、見慣れない言葉に出会っても焦らず落ち着いて考えることが大事です。 私は、新しく単位を認識する時、必ずその単位を定義する式を確認します。

 今回であれば、ストライド(m/歩):一歩で何m進めるのか、ピッチ(歩/秒):1秒で何歩歩けるのか、です。 こうやって単位について自分の頭を整理しておくと、その後に考えさせられる平均速度:1秒に何m進めるのかについても、自然とストライドとピッチを掛け算すれば良いと考えられます。

   データ分析は慣れ
 まずは、最低限の知識を入れることです。 過去問をいくつか見てみると、自ずと知っておくべきデータの値が分かってくると思います。 私は、この範囲に苦手意識を持っていて模試を解くたびに何かしらの間違いをしていましたが、繰り返し問題に触れるうちに、丁寧に数えてグラフを対応させていけば必ず解けること、そしてパターン問題が多いことに気づきました。 

 丁寧に解けば解けると言いましたが、これは時間制限のある共通テストですので、いかにこの範囲に時間を割けるかも課題です。

 C. 大問3(場合の数と確率)
   誘導に乗ること
 2021年は、条件付き確率の問題でした。 問題自体は典型問題で、難易度は高くないですが、ポイントは問題の誘導に如何にきちんと乗ることが出来るかです。 会話文の中で作問者が解答者に考えさせたいことを理解して、丁寧に解いていきましょう。 そして、これはチャンスでもあります。

 誘導があるということは、普段の考え方とは別の解き方をさせたいと言うことです。 それは、普段の解き方でも解けばもれなく確かめ算をすることになり、答えが一致したら安心して次の問題に進むことが出来ます。

   全体の事象の意識
 私は、確率や場合の数は、全体の事象を意識して解くようにしていました。 具体的に言うと、確率であれば各事象を足したら1になることであり、場合の数であれば全ての事象を書き出すと言うことです。 もちろん時間のかかる方法ですので最初は普通に解きますが、残りの事象を把握しておくと答えへの自信に繋がります。

 D. 大問4(整数の性質)
   選択問題としておすすめ
 基本的に典型問題が多く、問題文では様々なゲームが提示されつつも、一次不定方程式の整数解を導く問題となることが多いです。 不定方程式を満たす数字を調べること、xとyの一般式を出すこと、xとyの解の範囲に注意することが出来れば、大体の問題は誘導に乗って解いていけるはずです。 大きい値になった時には、計算ミスには注意して下さい。

 比較的解きやすくミスも生じにくい上、方程式に当てはめて計算すれば確かめ算も出来るので、私はこの大問を選ぶことが多かったです。

 E. 大問5(図形の性質)
   完答が難しい
 図形は、得意不得意分かれるところだと思います。 個人的な感想としては、テスト中の緊張感の中では気付くべきことに気付けず完答が難しかったので、選択することは少なかったです。

   図は正確に
図形問題対策としては2つあります。1つ目は図を正確に書くことです。長さの大小のみならず角度も鋭角、鈍角、直角いずれなのか正確に書きます。特に有名な直角三角形は必ず覚えてください、直角であることに気づけるか否かは正答率を大きく左右します。

   公式は頭に叩き込む
 問われ方に対する公式の用い方をきっちり把握しておくことは、とても大事なことです。 例えば、4つの点が円上にあることを示すには?と聞かれたら、方べきの定理の逆か円周角の定理の逆を使えばいいのだなというようにです。 図形上に情報は無限にありますが、使うべき公式は限られています。

 公式のアテを初めにつけることが出来れば、図形問題は大分解きやすくなります。

4. 最後に
 長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか? 受験生の皆さんの数学試験対策の手助けに少しでもなれば、私としてもとても幸いです。 皆さんは、カリキュラムの変わり目に当たってしまってとても大変な思いをしているとは思いますが、ぜひ頑張って下さい。
    


宮城県立高校入試【理科】解法 & 勉強法

 皆さん、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科3年の金子 茉央(かねこ まお)です。

 
       
 今日は、宮城県立高校入試【理科】、高得点を取る「解法」と「勉強法」をお話しします。 来年宮城県立高校を受験する皆さんは、ぜひ最後までご覧下さい。

1. 出題形式
2020年度から前・後期制度が廃止され、一元化された。
大問5問構成
大問1は小問集合
大問2~5は生物・物理・地学・化学から一題ずつ
試験時間50分、満点100点

2. 対策・試験勉強
 以下では、分野毎に対策方法と試験勉強の仕方をまとめています。

 ① 生物
 (植物・動物の分類、細胞・遺伝、ヒトの体の仕組みなど)
 教科書で扱う実験を元に出題されることが多く、聞かれていることは標準的なことが多いです。 実験の手順をきちんと復習して、細かい作業の意味なども理解しておく必要があります。 特定の実験に関して聞かれるポイントは決まっているので、教科書をベースにそこを重点的に復習しておくと良いです。

   実験の内容を思い出しながら
 実験を扱うことが多いことから、必然的に問題文は長文であることが多く、混乱してしまうかもしれません。 しかし、絶対に自分が見聞きしたことがある実験に関連づけることが出来るので、落ち着いてその内容を思い出しながら解いていって下さい。

 生物の一番の得点の分かれ目は、記述です。 聞かれていることに対して必要な情報を、過不足なく論理的に組み立てなければなりません。 私は頭の中でスラスラ文章を組み立てることは出来なかったので、必要な要素を箇条書きに書き出してから文章を組み立てていました。

   記述は20文字に1要素くらい
 必要な要素数は、解答用紙の広さや字数指定が目安になります。 文字数20字に対し1要素くらいを基準として計算していました。 必要かどうか迷ったら、書くべきです。 間違ったことを書けば減点されますが、基本的に要素に対する加点方式で採点されているので、余計なことを書いていても大丈夫です。

 また、普段から正答を必ず確認して、自分の解答に「必要な要素が欠けていないか」照らし合わせるようにして下さい。 これは、記述問題の得点UP!のためにとても大事なことです。

 ② 物理
 (光とレンズ、力と運動、電流と磁界、力と圧力など)
 実験を行い、その過程や結果について考察や計算をしていく問題が多いです。 その際、教科書で学んだ公式や考え方をベースに思考力を必要とされることが多く、比較的難易度が高いと言えます。 過去5年間の中では、小問集合を含めて特に電流の範囲が多く出題されているようです。

   公式の導出方法を知っておく
 物理は、公式の意味を理解していることが大事です。 丸覚えして機械的に公式を用いていては、少し捻られた問題が出題された時に対応出来ません。 公式を使える条件は、少なくとも把握しておきましょう。 お薦めは、導出方法を知っておくことです。 公式が導出できる条件は、すなわち公式を用いることの出来る条件となります。

 また、インプットだけでなく、演習を重ねてアウトプット出来るようにしておくことも大事です。 私は、学校で配られたパターン問題の載っている授業プリントを3周して、テストに臨んでいました。

 ③ 地学
 (天気、地層、地震・火山、天体など)
 小問集合では知識を答えさせる問題が多いですが、大問の方では思考力の求められる問題も出されています。

 知識問題が多いイメージのある地学ですが、計算問題や記述問題は、教科書で習うことをしっかりと理解していないと解けません。 丸暗記するのではなく、どうしてこういう現象が起こるのかを考えながら知識をインプットして下さい。 現実の事象を扱っていることが多いので、日常生活で確かめたりすると長期記憶になりやすいです。

 天体の分野では、立体的に太陽や月などの位置関係を想像しながら解く問題が出ますが、これは教科書のイラストなどを見ると分かりやすいと思います。

   よく出る計算問題を重点的に対策
 点差のついてしまうポイントは計算問題だと思いますが、出題されることには、そんなにバリエーションがあるわけではありません。 範囲毎に出されやすい計算問題を認識して、そこを重点的に対策し、煩雑な計算を間違えないように落ち着いて解いていくのみです。

 ④ 化学
 (化学変化と物質の質量、状態変化、電池と中和・イオンなど
 実験を元に、結果や方法を考察していく応用問題が多いです。 問題文から反応を推測し化学反応式を書く問題、結果を元に計算する問題は頻出ですので、十分な演習を重ねることが必要です。 苦手とする受験生が多く、合否が分かれる範囲であると思います。

 また、実験の手順やその作業を行う理由を問われることも多いので、学校で実施される実験ではその辺りを意識して取り組むと良いでしょう。

   どれだけ沢山の物質を化学式で書けるか
 化学を解く上で鍵となるのは、どれだけ沢山の物質を化学式の形で書けるかということです。 生成物と反応物の化学式さえ書けてしまえば、あとは反応式の辻褄を合わせていけば化学反応式は書けます。 また、化学式の形に直した方が反応のイメージがつきやすくなります。

 例えば、アンモニアを水に溶かすと塩基性になると言われてもピンときませんが、NH3(アンモニア)とH2O(水)が反応したらOH-が出来ると言われたら納得できます。 更に、水素と硫黄はどの比率で反応して硫化水素になるかと問われても分かりませんが、水素がH2、硫黄がS、硫化水素がH2Sであることを知っていれば答えられるわけです。

   化学式を丸暗記することから
 当たり前のことを言っていますが、化学式を覚えていることの大切さが伝わればと思います。 化学の勉強をこれから始める人、もしくは化学が苦手だと感じる人は、化学式を丸暗記することから始めてみて下さい。 今は、問題文に硫酸や硝酸の化学式が書いてあると思いますが、いずれは当たり前に知っているものとして書いてくれなくなります。

   複雑な計算は単位に注目する
 化学の関門の一つは、煩雑で複雑な計算です。 様々な単位のついた値が次々と提示されて、それらを整理しながら解いていかなくてはなりません。 分からなくなったら、単位に注目してみて下さい。 例えば、密度(g/cm3)は、1cm3辺りの重さです。 単位を見れば、その値がどういう値か想像できると思います。

 演習を重ねれば、煩雑な計算にも慣れていきます。 比較的出題場所が絞りやすい頻出分野なので、重点的に対策していきましょう。

3. 最後に
 理科は、教科書で扱う実験を中心に対策を進めていくと良いでしょう。 大問の問題は毎年出題範囲がランダムに変わっていて、過去10年間の大問で出題された単元が被ったことはほとんどありません。 網羅的に苦手を潰していく必要があります。

   解き直しも大事
 演習が大事と繰り返し書きましたが、解き直しも同様に大事です。 解説にはプラスアルファの情報も書かれていますから、きちんと読むと理解が深まります。 典型問題が解けるのは良いとして、その単元を自分が本当に理解しているかを確かめるために、模試の問題を利用して下さい。
   


宮城県立高校入試【社会】解法 & 勉強法

 皆さん、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の金子 茉央(かねこ まお)です。

 
       
 今日は、宮城県立高校入試【社会】の、高得点を取る「解法」と「勉強法」をお話しします。 来年宮城県立高校を受験する皆さんは、ぜひ最後までご覧下さい。

1. 出題形式
(試験時間50分、満点100点)
大問5題構成、小問数30題
大問は日本地理1題、世界地理1題、歴史1題、公民1題、総合問題1題

2.試験対策と勉強法
 以下では、分野毎(全4分野)に対策をお話しして参ります。

 ① 日本地理
 都道県毎の地形・工業などについての比較・考察問題が、いくつかの資料を用いて出題されます。 地理の問題は、「資料読み取り問題」・「知識問題」・「資料を元に考察する問題」に大きく分けられますが、資料読み取り問題はサービス問題です。 答えは必ず問題文の中に書いてありますから、どうにか探し出して確実に点を取れるようにしましょう。

   分からない時は切り替えて
 知識問題は0か1かの勝負で、分からなかったら焦ってしまうかもしれませんが、分からない時にはすっぱり切り替えて次の問題へ行きましょう。 記述問題など他の問題できちんと点数を稼いでいれば、十分巻き返せます。

 とは言え、分かった時はもちろんアドバンテージになりますし、試験中の気持ちの晴れやかさが全く違いますので、日頃から知識をアウトプット出来るように努力をすることも大事です。 日本地理については、身近な話も多いと思いますので、ニュースや両親の会話などに耳目をそば立てて関連づけるようにすると覚えやすいでしょう。

   記述問題は得点の分かれ目
 記述問題は、得点の分かれ目です。 因果関係を意識して、誰が読んでも分かる様に書いて下さい。 学校のテストや模試の度に、記述問題の模範解答をきちんと読んで、自分の解答に「必要な要素がきちんと入っているか確認すること」も大事なことです。

 ② 世界地理
 国ごとの気候・工業・農業などについて、比較・考察問題がいくつかの資料を用いて出題されます。 日本地理と同じく、「資料読み取り問題」・「知識問題」・「資料を元に考察する問題」に分けられます。

 繰り返しになりますが、資料読み取り問題は確実に点を取ること、知識問題は分からなくても焦らないこと、考察問題はニュースに関心を持つようにすることが大事です。

   まとめノートを作ることも
 また、世界地理は一つ一つの国について覚えていたらキリがなく、日本地理と比べて馴染みのないことが多いでしょうから、地域別に大雑把に捉えて整理していくと良いでしょう。 まとめノートを作る事もお薦めです。

 ③ 歴史
 略年表や地図などを用いて、「政治」・「社会」・「文化」などの基本的内容が把握できているかを確認する問題が出ています。 過去に出た出題分野を見ると、旧石器時代から現代まで年代順に見ても、政治・経済・文化といったテーマ別に見ても。非常にバランスよく出題されていて、苦手分野をなくしていく事も大事になってきます。

   時代の流れに沿って
 歴史は、単純に暗記していくのではなく、時代の流れに沿ってストーリー仕立てで覚えていくことが大事です。 歴史は人の行いの積み重ねなので、大抵の出来事には時代背景があります。 誰が何をどうしたから、その次にこういう出来事が起こってしまったんだ、というように歴史を紐づけていって下さい。

   「ヴェルサイユの薔薇」を
 そのために、歴史漫画や歴史的史実を元にして書いた物語を読んでみる事もお薦めです。 私の通っていた高校の歴史の先生は、フランス革命の授業の時に、「ヴェルサイユの薔薇」をスクリーンに映し出しながらマリーアントワネットの悲劇について熱く語ってくれました。

 受験間近の方はそう言った漫画を読む時間を作るのは難しいかもしれませんが、中学2年生以下の方はぜひとも読んでみて下さい。 きっと歴史が好きになります。

   機械的に暗記をする前に
 単純記憶は、勉強において点を取る上で最強の手段ですが、同時に「つまらない」・「覚えにくい」・「すぐ忘れる」の3拍子揃った最悪の手段でもあります。 機械的に暗記をする前に、他のもっと楽しくて、覚えやすい、忘れない学び方を探しましょう。

 ④ 公民
 公民は、政治・経済などの分野がメインとなっています。 過去問題を見ると、政治の範囲からは憲法の原理・基本的人権、三権分立・国の政治の仕組みが毎年出題されていて、経済の範囲からは財政・消費生活・経済一般、国際生活との関わりの範囲が出題されていることが多いようです。
 
   人に説明出来るようにすることも
 知識問題が多く出題されるので、語句とその内容をきちんと対応させている必要があります。 公民の語句を覚えにくいと感じる人は少なくないのではないでしょうか? 法律の名前などは似たようなものが多く、カタカナも多いですが、頑張って覚えていきましょう。 また、人に説明出来る様にすることもお薦めです。

 私は、どうしても覚えられなかったとき、ネットや教科書で調べて、図や自分なりの解釈を添えてノートにまとめていました。 1つ1つの語句の暗記には時間がかかってしまいますが、その分覚えやすく、理解も深まります。

   論理関係がはっきりと分かるように
 また、資料を元にした記述問題も毎年のように出題されています。 記述の書き方については、今までお伝えしたように、論理関係をはっきり分かるように書き、テストの解答と照らし合わせることで記述力を磨いていって下さい。

3. 最後に
 社会は、暗記科目です。 ですが、ただ暗記するのではなく、色々なことを関連付けて覚えるようにすると、理解が深まり覚えるのも楽しくなります。 社会で習うことは、科目名の通り、この日本社会で生きていく上で必要不可欠な知識ですので、普段漫然と聞いていたニュースの背景が分かったり、親の会話に参戦出来たりなどの面白味もあるかもしれません。

   コツコツと知識を積み重ねていく
 自分が日常生活で役立てた知識は、根強く頭に残っているものです。 また、覚えた量に比例して成績が伸ばしやすいのも、社会の特徴です。 試験の日の朝にチラッと目にした問題が出たりすることも珍しくないので、諦めずにコツコツと知識を積み重ねていきましょう。
  


宮城県立高校入試【国語】解法 & 勉強法

 皆さん、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の金子 茉央(かねこ まお)です。

 
  
     
 今日は、宮城県立高校入試【国語】の、高得点を取る「解法」と「勉強法」をお話しします。 来年宮城県立高校を受験する皆さんは、ぜひ最後までご覧下さい。

1. 出題形式
 大問5問構成
 大問1:漢字の読み書き、知識問題、会話・議論・発表の問題
 大問2:小説文読解
 大問3:論説文・説明文読解
 大問4:古文(去年までは前期と後期で古文と漢文が1題ずつ出されていたようである。)
 大問5:作文
 試験時間50分, 満点100点

2. 対策・試験勉強
 以下では、分野毎に対策方法と試験勉強の方法をまとめています。

 ① 漢字・語句・文法
 これらに関しては、地道に覚えていくしかありません。 漢字・語句に関しては、日頃から意識して漢字やことわざを用いたり、模試で扱った問題の答え合わせをするだけでなく、類語を調べたり間違いの選択肢もきちんと確認したりして下さい。

 文法は、規則を知っていれば解ける問題が多いです。 助詞など覚えにくい部分は、ネットで語呂合わせ等を調べたり作ったりすると覚えやすいです。

 ② 小説分の読解
 小説問題は、傍線部に対する登場人物の心情説明問題や抜き出し問題、最後には小説の表現技法を問う問題も多いです。 小説文を解いていく上でのコツは、感情移入しすぎないことです。

   共感し過ぎると
 試験で扱っている文章は、どれもこれも良作で、思わず引き込まれてしまうようなものばかりですが、自分が共感し過ぎて自分を主人公に据えてしまうと、物語の登場人物が自分と異なる意見を持っていた時に間違った選択肢を選んでしまうことになってしまいます。

   冷静に場面毎に
 従って、今試験を受けている身であることを自覚して、冷静に、場面毎に「誰が・何を・どうして・どう思ったか」を明確にしながら読んでいく必要があります。

 かつて高校の先生が仰っていたことですが、物語の試験に切り出してある部分は、ある出来事が起こり、それに対して主人公の気持ちが変化してそれに伴う行動を起こす場面です。 物語の大枠として、少なくともこの流れを抑えておくと、選択肢問題で大幅にずれた答えを出してしまうことは少なくなります。

   繰り返し練習する
 また、記述問題は、解答と照らし合わせて繰り返し練習し、書くこと自体に慣れていくと良いです。 穴埋め形式であったら、「から」・「けれど」など前後の接続詞に注目すると、因果関係のはっきりした記述が書きやすいです。

 ③ 論説文・説明文読解
 説明文は、要所に傍線が引かれ、それに対する説明や理由を求める問題や抜き出し問題、最後には記述問題も多く出されます。

   著者の主張に関わる部分に傍線を引く
 説明文のおすすめの読み方は、最初に読む時に、筆者の主張に関わるまとめの部分に傍線を引いていくことです。 論説文は、基本的に、いくつかある筆者の主張と、それを分かりやすく説明する具体的な説明部分で構成されています。

 大事な部分に線を引き、その主張を説明している部分がどこにあるかを読みながら文章に書き込んでいくと、頭が整理されるだけではなく、その後問題に移行しても、再度対応部分を探す手間が省けて、解くのがずっと楽になります。

   具体的に説明されている部分を
 例えば、抜き出し問題は、傍線が引かれているまとまりの中の「具体的に説明されている部分」にあることが多いですから、そこを集中的に探すと良いでしょう。

 記述問題についても、文章中でまとめの部分と具体的な部分が分けられていれば、まとめの部分の言葉をキーワードとして記述に取り入れればよく、重複した内容を書いてしまうことも防げます。

   記述問題は20文字に1要素くらい
 また、記述問題の難しいポイントとして、書くべき要素を過不足なく書いていく必要があることが挙げられます。 一応の目安として、私は、20字に一要素と考えていました。 字数が50字と指定されていたら、大体2つか3つの要素でそれぞれ部分点がもらえるはずです。 

 作問者が4つの要素を記述に書いて欲しいと考えていたら、字数を80字と指定するはずです。 でも、何より、解答と答えを照らし合わせて、自分の記述に何が足りなかったのかを確認して、次につなげていくことが大事です。 要素数を字数で推定して書いて見た後も、きちんと解答を見てその推測があっていたのか、例外はないか確認して下さい。

   理由を示す接続詞に注目して   
 最後に、傍線部の理由説明問題についてお話しします。 理由が聞かれている問題は、傍線部の周りの「ので」・「から」などの接続詞に注目して見て下さい。 その接続詞を見つけたら、答えは大体直前に書いてあるはずです。 あとは、その部分の言い換えを、選択肢で探すなり記述で書くなりするだけです。

 ④ 古文・漢文
 古文・漢文は、馴染みがなく敬遠する人も多いかとは思いますが、慣れてくると読みやすく、比較的標準な問題が多いです。 単語の現代語訳を追いながら、丁寧に話の流れを掴んでいくと良いでしょう。

   何と何が対比されているのかを
 古文・漢文は、現代文に比べて対比を重んじる文学です。 「何と何が対比されているのか」を常に意識しながら読んでいくと、読みやすいです。

 また、中学の間は語句の意味が書いてありますが、高校では知っていることを前提にして問題が作られますし、語句の意味がパッと出た方が問題を解くのもスムーズになるので、模試などでよく出てくる語句は覚えてしまっても良いかも知れません。

 ⑤ 作文
 自分の意見を160〜200字で書いていく「作文問題」です。 2019年までは後期試験で出されていたようですが、2020年の統一型においても最終問題として出され、来年以降も出されていく可能性が高いです。

   論理的に分かりやすく書く
 これは、正解のない問題なので、部分点を確実に取りに行くべきもので、そのために気をつけることは、論理的に分かりやすく書くことです。 2段落構成で書き、1段落目で「自分の意見を簡潔に述べ」、2段落は「そう考える理由を自分の体験なども交えながら具体的に述べていく」というようにフォーマットを作っておくと、書きやすいでしょう。

 また、定期的に先生に添削をしてもらいながら書くことに慣れておくと、本番で焦らずにいられると思います。 正解が無い問題だけに、余計に準備が大事です。

3. 最後に
 国語は、対策のしにくい科目です。 これをすれば確実に点を取れるといったような方法論も無く、対策が後回しになってしまいがちですが、主要三科目の一つとして重要な科目であり、点を取れないと致命的なウィークポイントになってしまう恐れもあります。 それを忘れないように、勉強を頑張って下さい。
  


宮城県立高校入試【数学】解法 & 勉強法

 皆さん、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の金子 茉央(かねこ まお)です。

 
  
 今日は、宮城県立高校入試【数学】の、高得点を取る「解法」と「勉強法」をお話しします。 来年宮城県立高校を受験する皆さんは、ぜひ最後までご覧下さい。

1. 出題形式
(試験時間50分、満点100点)
2020年度から前・後期制度が廃止され、一元化された。
大問4問構成
大問1,2は小問集合

2. 対策・試験勉強
 問題は、各分野からバランス良く出題されています。 以下では、分野毎に、対策方法と試験勉強の仕方をまとめています。

 ① 数と式
 (数の性質、数・式の計算、因数分解、平方根)
 大問1の「小問集合」の所に出題される傾向があります。 基本的な計算が多く、落ち着いて解けば確実に得点出来る分野です。 逆に、ここを落としてしまうと、他の人に差をつけられてしまう恐れがあります。 時間が余ったら、ここから見直しをして下さい。

 時間配分が鍵となる数学において、計算が早く正確であることはとても大事なことです。 演習を重ねれば自然と計算速度は向上しますが、計算速度が遅いと感じる人やミスが多い人は、日頃から時間制限を設けて問題を解くようにすると良いでしょう。

 ② 方程式・不等式
 (1次方程式、2次方程式、不等式、方程式の応用)
 大問1,2の小問集合の所に出題される傾向があります。 ここも基本的な問題が多く、確実に得点して欲しい問題です。 大問1のように単純に解くだけの問題もありますが、文章題では与えられた情報をもとに、自分でx・yについての方程式を組み立てる問題も多いです。

 文章を丁寧に読んで、その都度情報を処理していくと、読み落としミスなく解けるでしょう。 苦手意識のある人は、具体的な数字に置き換えて考えてみると良いです。 普段何気なくやっている計算が、x・yといった抽象的な文字に置き換わっているだけであることに気づくはずです。

 ③ 関数
 (1次関数、2次関数、比例関数、関数とグラフ、グラフの作成)
 大問1、2の小問集合と大問3に出題されることが多く、大問では主に一次関数を利用した文章題が出されます。 小問集合では基本的なパターン問題が多く、ここも得点源にして欲しい部分です。 教科書でピックアップされている例題をベースに、対策を進めていくと良いでしょう。

   グラフを描いてみる!
 問題を解く上でのコツは、式を見た瞬間にグラフのイメージがつくようにすることです。 例えば1次関数は、傾きと切片の2つの情報さえあればどんなグラフでも描くことが出来ます。

 グラフを描くと、xやyの範囲など求めるべきものを視覚的に認識することができ、ミスを減らすことにもつながります。 グラフを描きなさいと指定されてなくても、自分で必ず描くようにしてみて下さい。

   区切りながら情報を書き出す   
 大問では、問題文が比較的長く、統計の問題が融合された場合などもあるので、煩雑な情報を適切に処理していく必要があります。 読み落としや読み間違えのないように、1文ごとに区切りながら情報を書き出していくと良いでしょう。

 こういった問題においてもグラフを描くことはとても大事で、逆にグラフさえ描けてしまえば、情報が整理され、答えを機械的に導き出していくだけの作業になります。

   時間が余ったらここも見直す
 また、私は時間が余った時見直す優先度は、ここが大問1の小問集合の次に高いと考えます。 計算ミスが起こりやすいし、かつ、答えの求め方が何通りもあるからです。

 答えの求め方が何通りもあるということは、最初に解いた求め方以外のやり方で再び解いてみれば、確かめ算になります。 2種類のやり方で解いて答えが一致すれば、高い確率でその問題は得点しているので、安心感にも繋がります。 これを普段から実践して、この大問を得意分野にしてしまいましょう。

 ④ 図形
 (平面図形、空間図形、計量、証明、作図、動点)
 大問1の最終問題や大問2、大問4で出題される傾向があります。 毎年必ずといっていいほど出され、応用問題も多いです。十分に演習を詰んで試験に挑みましょう。

 大問1は時間をかけてやる問題ではなく、1つの気付きによって答えが導き出される問題です(2020年は補助線の作成、2019年前期は三角形の内角と外角の関係、2018年前期は円周角の定理の逆)。 よって、3分間考えて分からなかったら次の問題へ行くことをお勧めします。

 大問2は比較的易しく、教科書レベルの基本的な問題が多いです。 確実に得点源にしたいところです。

 大問4では、応用問題が出されます。 ここで落ち着いてゆっくり解くために、他の問題にかける時間を調節することが必要です。 ただし、難しいといっても(1)・(2)は比較的解きやすく、(3)のヒントとなっていることが多いです。 そこを意識して、必要以上に構えることなく解いていくことが大事です。

   習った定理を取り出せるかに
 図形問題を解く上でのコツは、いかに教科書で習った定理(円と接線の定理、円周角の定理、中点連結定理etc)を頭の引き出しから取り出せるかにかかっています。 中学生の間に習う図形の定理は10〜20個もの数があるとは思いますが、逆に言うと、その図形の解き方には10~20通りしかないことになります。

   重要なのは演習!
 恐らくですが、問題の端に定理の一覧が書いてあれば、受験者はそれらを吟味しながら問題を解いていくことが出来るので、正答率は大幅に上昇するでしょう。 自分で、頭の中に一覧を作ってしまえばいいのです。 そのためには、重要なのは演習です。 演習を積むほど、特定の図形問題の出され方を見たときに、対応する定理に結びつけやすくなります。

   時間を掛け過ぎない
 もう一つ図形問題で注意すべき点は、時間を掛け過ぎないことです。 図形問題は、解き方に気づくか否かが正誤の分かれ目です。 時間を掛ければ掛けるほど解ける問題ではありません。 自分の中で時間制限を作ってしまうこと、例えば「5分考えて分からなかったら他の問題を見直す」と言うのも重要な戦略です。 図形問題の最後の1問を解くことよりも、見直しをして他の簡単な問題を3問確実に取ることの方が大事です。

 ⑤ 資料の活用
 (場合の数、確率、資料の散らばり・代表値、標本調査)
 大問2に出題される傾向があります。 確率は応用問題が少なく、得点源にしたい問題が多いです。 場合分けがそこまで多くない場合は、全ての場合を書き出してしまうのも有効な手立てです。 余裕のある余白に綺麗に書き出すことは、数え忘れを防ぎ素早く正確な答えを導き出す近道です。

 統計に関しては、暗記とみなして手薄になりがちですが、言葉の定義をしっかりと理解して、確実に得点していきましょう。

3. 最後に
 基本的に、数学は、教科書ベースで対策を進めていくのが良いです。 分野は満遍なく出題されるので、まず苦手な範囲をなくしてしまうことが大事です。 その上で、大問にて応用問題として出題されやすい関数や図形問題の演習を重ねていくと良いでしょう。

 基本問題が揃った高校入試においては、ミスは致命傷です。 模試の問題などでミスをしてしまった時、解けたはずだと見過ごすのではなく、自分の癖であるのだと認めて、同じことを繰り返さないように対策を考えるべきです。
   


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