宮城県立高校入試「国語」長文読解問題 の対策
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、社長の三沢 也寿志(みさわ やすし・早大大学院修了)です。
今日は、宮城県立高校入試「国語」長文読解問題の対策をお教えします。 これを知れば合格に直結しますので、当該受験生やその親御さんは最後までご覧下さい。
1. 日頃の読書が一番の対策だけれども
当たり前のことですし、受験まであまり時間がない中学3年生の役に立つ訳ではありませんが、国語長文読解の能力を上げるために一番役に立つのが、日頃からたくさん本を読むことです。 そうすれば、読む速さも語彙力も読解力も上がっていきます。
本の例
中1・中2生は今から
受験を目前にした中学3年生はこの方法を取れませんが、中1・中2生は、文学でも歴史でも科学でも何でも、自分の興味のある分野の本でよいので(興味が無い本を勉強のためだからと無理やり読もうとしても、それは長続きしません。)、今からたくさんの本を読んでおいて下さい。
読書は長い将来に渡って
親御さんも、塾代や家庭教師代はケチっても本代はケチらないで下さい(当社の利益に反しますが(笑い!)OK!です))。 お子さんに良書をたくさん読ませておけば、目先の高校入試だけではなく、長い将来に渡って大きなリターンが得られます。
2. 長文問題をたくさん解く
本をたくさん読むといった悠長な方法がとれない中学3年生は、長文問題がたくさん載っている市販の問題集を買ってきて、ひたすら解いて下さい。 最初は時間が掛かってもよいので、問題文をよく読んでよく考えて答えて下さい。 答えてみて、問題集の解答を見てもなぜそうなるか分からない場合は、家庭教師の先生や塾の先生に教えてもらって下さい。
ここでは演習あるのみ
こうやって演習を積み重ねていけば、問題文を読むのに掛る時間も解答を考えるのに掛る時間も、段々短くて済むようになっていきます。 そして、一番大事なことですが、正答率も上がっていきます。 ですから、ここでは演習あるのみです。
当社にある宮城県立高校入試過去問集
3. 受験直前は過去問を解きまくる
受験4週間前に入ったら、今度はひたすら宮城県立高校入試・国語長文問題の過去問を解いて下さい。 5年分の問題が載っている過去問集が、Amazonなどの通販や丸善・ジュンク堂といった大きな書店で、1,400円ほどで買えます。
手に入る年数分の過去問を解きまくって、時間を余して満点が取れるようにしておいてから本試験に臨んで下さい。 このようして準備しておけば、学力のみならず精神的にも余裕をもって受験出来ます。
合格に直結する:受験直前期の「勉強法」
受験生の皆さんやその親御さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教を師派遣している「名門進学会」、社長の三沢 也寿志(みさわ やすし・早大大学院修了)です。
1. 受験直前期の「勉強法」を
今日は、合格に直結する受験直前期の「勉強法」をお教え致します。 志望校に合格したい受験生の皆さんとその親御さんは、中学受験・高校受験・大学受いずれの場合でも最後までご覧下さい。
2. 模試の問題より過去問を解く
まず、この時期に取り組むべき勉強は、模試で出来なかった問題を解くことではなく過去問を解くことです。 その理由は、模試は志望校とは別の組織及び人物が問題を作成しているので、志望校の問題とは傾向が違ってくるということが1つあります。
当社にある過去問集の例
出題者まで同じこともある
これに対して、志望校が過去に出題した問題「過去問」は、当然のことながらこれから受験する本試験と同じ組織が作成したものです。 そして、その出題者まで今年の本試験と同じということがよくあります。 だから、受験生が普通に入手出来るものの中で本試験と一番傾向が似ているのが、その学校の過去問なのです。
これが、受験直前期に過去問を解くべき理由です。 このブログをご覧の皆さんも、上述のことはしっかりと頭に入れておいて下さい。
3. 出来ない問題が無くなるまで解きまくる
次に、実際に過去問を解く場合のやり方について述べます。 Amazonなどで可能な限り長い年数の過去問を入手して、そこに出ているすべての問題を解きます。 ずば抜けて優秀な一握りの人を除いて、最初は結構出来ない問題があるのが普通です。 ですから、出来ない問題が多くても、他の受験生もこんなものだと思って、ここで気落ちしないようにして下さい。
家庭教師の指導
先生に解き方を教えてもらう
そして、志望校合格に直結するのだからと考えて、出来なかった問題が出来るようになるまで解きまくって下さい。 自分で模範解答を見ただけでは解き方が分からない場合には、学校の先生や家庭教師の先生・塾の先生に教えてもらいましょう。 利用できる人は誰でも利用して、出来ない過去問をなるべく少なくしておきましょう。
4. 自信を持って本試験に臨める
上記3.のようにして出来ない過去問をすべてつぶしておけば、これからやって来る本試験に自信を持って臨めるようになります。 直接的でとても大きい本試験突破のための学力向上に加えて、「合格への自信を持てるようになる」という間接的で精神的な効果もありますので、受験生の皆さんは必ず過去問演習をきちんと行って本試験に臨んで下さい。
物理「電気回路」問題の解き方
皆さん、お久しぶりです! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で東北大学医学部医学科3年の金子茉央(かねこ まお)です。
1. 「電気回路」問題はお好きですか?
突然ですが、皆さん物理に苦手意識はありませんか? 私は、中学受験の時、物理は大嫌いでした。 特に「電気回路」です。 とりあえず、オームの法則を使わなきゃ!と使ってみたはいいものの、でもいざとなると何をどのように当てはめていいのか分からず、テストに並列回路の問題が出た日には理科の点数がさんざんになってしまっていた覚えがあります。
私は、こうして電気回路問題に対する大いなる苦手意識と恐れを持って中学に入学しました。 しかし、人は変わるものです。 高校ではむしろ得意範囲となり、テストに電気回路が出ると心の中でガッツポーズをしていました。
2. 心変わりの原因
何がそんなに変わったのかと言いますと、やはり電池回路の状態をイメージできるようになったことが大きいです。 物理は、公式を如何に使いこなせるかの科目です。 そして、使いこなすためには、公式の使える条件をしっかり把握している必要があります。 電気回路の状態をイメージする(把握する)ことで、自信を持って公式を組み立てることができていました。
3. オームの法則は最後!
具体的に話していきます。 電気回路の問題を解くときの主役は、3人います。 電流(I)、電圧(V)、抵抗(R)です。 基本的に(もちろん例外はありますが)この3人のうち1人が欠けていて、最後はオームの法則から答えを出すことになります。 つまり、逆算すると求める答え以外の2人の主役の値は与えられている、もしくは何かしらの形で求められるはずです。
4. 偉大なるキルヒホック先生!
では、どうやって主役を揃えていくのか? ここで、ドイツの物理学者キルヒホッフ先生の出番です。
第一原則:電気回路の任意の分岐点について、そこに流れ込む電流の和はそこから出る電流の和に等しい。
第二原則:電気回路の任意の一回りの閉じた経路について、電位差の和は0である。
文章で書くと分かりづらいですが、すなわちこういうことです。当たり前だなと思えたら、電気回路は一気にシンプルに見えてきます。
キルヒホッフの法則
5. 共通テストの問題
ここで、2021年の共通テストの例を見てみます。 大問2は、コンデンサーを使った問題でした。 コンデンサーの問題の原則は、以下の通りです。
1. スイッチを入れた瞬間と電流が流れなくなった後が設問で問われる(その間の時間は電流の値が一定ではないので、微分が必要になり煩雑になるため)
2. スイッチを入れた瞬間:コンデンサーを銅線に置き換えて考えられる
3. 電流が流れなくなった後:コンデンサー部分は無視する
コンデンサーの状態によって、回路の要素をシンプルに考えます。
コンデンサー回路の置換
問1は上の原則2の状態ですから、以下の状態とみなして考えます。
原則2の回路
今回の設問では、電流の値が問われています。 抵抗の値は与えられていますので、電圧について式を立てていきます。 キルヒホッフの第2原則より、抵抗1と2、抵抗3と4にかかる電圧はそれぞれ等しいです。 オームの法則より、V=R Iですから、抵抗1と2、抵抗3と4を流れる電流の比が分かります。 加えて、キルヒホッフの第1原則より、それぞれの回路を流れる電流の合計は同じです。
キルヒホッフの法則より立式
よって、回路AとBの関係性がわかり、最後に具体的な値を入れてオームの法則の式を解きます。
6. 最後に
いかがだったでしょうか? もちろんこれだけで全部の問題が解けるわけではないですが、コンデンサーやコイルなど応用要素が入ってきても、結局はV=R Iの形に落とし込んでキルヒホッフの法則を使いながらゴリゴリ解いていきます。 皆さんの問題を解く手助けになれば幸いです。 最後まで読んで頂きまして、有り難うございました!
科目別「予習」&「復習」の最適な時間配分は?
受験生の皆さん、お久しぶりです! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で「東北大学医学部医学科」3年の金子 茉央(かねこ まお)です。
1.「予習」or「復習」
自分自身の勉強の経験と色んな人に勉強を教えた経験から、最近ふと気づいたことがあります。 それは、自分自身の勉強時間をどのくらい「予習」と「復習」に割くかが人によって違う、ということです。 勉強スタイルは人それぞれですが、私が大事だと思った「勉強時間の配分」についてお話します。
2. 3段階の勉強サイクル
理想の勉強サイクルとは、予習をする・授業時間内で理解して間違いを正す・復習をする、という3段階で学習をすることです。 まあ、行うのが難しいから理想というのですが… 要領が良くて全科目で十分にこれらを行う余裕のある人は、ぜひやってみて欲しいです。
教科書を読んでの予習
多分、飛躍的に成績は伸びるし、勉強に困ることは少なくなると思います。 しかし、大抵の人はそんな時間ないと思います。 少なくとも、私が「多分」と書いたのは、自分ではその余裕がなかったからです。 時間の無い皆さんは、科目ごとにメリハリをつけることをお勧めします。
3. 科目別優先順位
A. 国語
正直言って、あまり勉強時間を割いた覚えがないです(文系の皆さんには参考にならないかもしれません)。 ですが、3段階の中で一番大事にしていたのは、授業内での先生の解説です。 国語は、文章内の手がかりからどう文章を解釈していくか、考察していくかの科目ですので、先生の解釈の根拠を知ることが大事です。 授業中のメモが、テスト前に生きてきます。
B. 数学
理系ですので、一番時間を割いていました。 数学は、3段階の中で圧倒的に復習が大事です。 私は、一番効率的な解き方や公式の導出を知らずにゴリゴリ解くのが嫌いだったので、新しい問題を習う時に予習はあえてほとんどしませんでした。
授業時間は、公式のインプットです。 ですが、数学はアウトプットできなくては立ち行きません。 そして、アウトプットに必要なのは演習です。 私の高校では、問題集があらかじめ配布されていたので、授業で習った範囲の問題集を解くようにしていました。
問題集を解いたノート
C. 理科
理科も同様に、復習に時間を最も割いていました。 でも、結構授業時間内の学習が大事です。 先生がその科目へ情熱を語る人だったら、言ったことは全部メモしましょう。
理科は日常生活と深く結びついているので、問題を解きながら、あのことだなと思えると記憶の定着率が全く異なります。 面白いと思った人の勝ちです。 物理や化学は問題を解けるようにしなくてはならないので、アウトプット出来るように沢山復習して下さい。
D. 社会
私は、授業時間の学習を一番大事にしていました。 また、暗記科目なので、家に帰った後一度は目を通すとテスト前少し楽になります。 ただ、あまり時間は割くことは出来ませんでした。
E. 英語
予習が一番大事です。 個人的な意見ですが、答え(和訳等)を知ってしまった後の復習はそんなに意味がないと思っています。
英語の教科書の例
予習段階で自分の力で構文を読み解き意味を考え、授業時間内で答え合わせをして、自分でしてきた和訳との食い違いを知るのが勉強の流れです。 逆に、予習をしなければクイズの答えを延々に聞いているだけになりますから、授業の価値が半減してしまうと思います。
4. 限られた勉強時間を有効に
いかがでしたでしょうか? 私は、短い高校生活、ただ勉強だけに時間を費やすのはもったいないので、部活や他の経験をしていくことはとても大事なことだと思っています。 とは言え、もちろん勉強も大事なわけで、両立するためには限られた勉強時間をどう配分していくかを考えなくてはなりません。 大事な要素をきちんと押さえて勉強する必要があります。
その時に、このブログが参考になれば幸いです。 受験生の皆さん、最後まで読んで頂き有り難うございました!
「英語」長文読解:教科書丸暗記法
受験生の皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、代表取締役の三沢やすし(Sydney大学大学院に1年間交換留学の経験あり)です。
1. 「英語」長文読解の得点能力を
僕の家庭教師派遣会社社長としての経験からすると、入試でのウエイトが高いにも関わらず苦手意識を持っている受験生が多いのが「英語長文読解」です。 今日は、このブログをご覧の受験生の皆さんのために、その「英語長文読解」の得点能力を大幅に上げるための勉強法をお話しします。
2. 文全体におけるSとVが分かれば
長い英文を読む場合でも、その英文全体の主語(S)がどれかと動詞(V)がどれかが分かり、かつ文中に知らない単語が無ければ、第何文型かとか文法がどうのとかが分からなくとも、ほとんどの場合その英文を問題無く読めます。
本として上代を取るために
市販の長文読解の参考書が、どれも文型や文法をページ数を取ってずいぶんと詳しく解説しているのは、「本してある程度の価格で売れるようにページ数を増やすため」というのが一つの理由です(もう一つの理由は、下記 4.で書きます)。文型や文法も分かればそれに越したことはありませんが、よく分からなくともまず何とかなります。
文法などよく知らなくとも
僕は、以前、このブログで、何度も「Harvard Business Review」の内容を紹介していますが、文型や文法などは意識しないでも、何の問題もなくHarvard大学教授などが書いた本を読めています。 ですから、皆さんも心配する必要はありません。
Harvard Business Reviewの例
3. そのための勉強法は?
A. まず「教科書を丸暗記」する
まずは英語の教科書を繰り返し音読して、その全英文を丸暗記しましょう。 そうすれば、英語の構文がどうなっているかよく分かるようになります。 皆さんは、教科書を丸暗記するのは大変だと思うでしょうが、全文を覚えようとすると記憶を引き出すフックが大きくなるので、単語だけを沢山覚えるなどの場合よりも遥かに暗記しやすいです。
そして、英語の構文がどうなっているか分かるようになれば、長文を読んでも「どの部分が全体の主語か」・「どれが全体の動詞か」がよく分かるようになり、読解が飛躍的に楽になります。
英語の教科書の例
B. 興味のある英文をたくさん読む
更に、教科書に出てくる英文よりも長い文章を読めるようになるためには、自分が興味のある分野の英書(もちろん英語の雑誌でもOK!)を読むことをお勧めします。
自分が興味のある分野であれば、ある程度知識もあるはずなので、難しい英文でもその意味を推測できます。 意味を推測出来れば、飛躍的に訳しやすくなります。 こうやって長く難しい英文を読み込んでいけば、慣れにより自ずと入試の長文読解にも強くなります。
C. 単語は文章中で覚える
英単語は、それだけ抜き出して覚えようとせず、英文中で覚えて下さい。 単語だけを覚えようとすると、記憶を引き出すフックが小さいので、なかなか覚えられません。 これに対して、英文全体を覚えようとすると、記憶を引き出すフックがずっと大きくなるので、単語だけ覚えるよりも遥かに覚えやすくなります。
D. 文法は後付けでOK!
「英語長文読解」の参考書を見ると、「読解能力を上げるために、先に英文法を覚えなさい。」というようなことが書いてあるものが多いですが、上記 A. B. の方法で、英語の構文がどうなっているか、どの部分が全体の主語でどれが全体の動詞かが分かれば、詳細な英文法の知識が無くとも長文読解は可能です。
上記 A. B. の方法で「英語の文章ってこうなっているんだな!」ということを掴んでから、「これは、英文法で言うとこういうことだな!」と、文法は後付けでOK!です。
4. 著者たちは留学経験が無いので
英語の参考書を書いているのはほとんどが予備校の講師ですが、この人たちは我々と違って留学経験がありません。 それで、彼らは、「英語というものは慣れを利用すれば楽に覚えられる」ということを知らず、読者に頭を酷使したパワープレーをさせようとするのです。 これが、上記 2.で予告した、参考書が分厚いもう一つの理由です。
パワープレーなどせずに
だまされてそれに乗ったら、大変な思いをするだけで成績が上がらず、一部の我慢強い人以外は途中で挫折して、英語嫌いになるだけです。 このブログをご覧の皆さんは、頭を酷使したパワープレーなどせずに、僕がここで書いた方法で楽をして「英語長文読解」に強くなって下さい。 そうすれば、副次的効果として英語も好きになり、更に成績が上がります。
成績が急上昇する「アウトプット勉強法」
受験生の皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教を師派遣している「名門進学会」、社長の三沢 也寿志(みさわ やすし・早大大学院修了)です。
1. 「アウトプット勉強法」とは?
今日は、皆さんのために、勉強した内容を効率的に記憶するための「アウトプット勉強法」をお話しします。「アウトプット」とは「出力」という意味なので、「アウトプット勉強法」とは「何らかの出力を伴う勉強法」のことです。 この方法で勉強すれば成績が急上昇しますので、最後までご覧下さい。
2. 問題を解く
「アウトプット勉強法」その1は、「問題を解く」というアウトプットをすることです。 漫然と教科書や参考書を読んで「インプット(入力)」するだけよりも、問題を解くという「アウトプット」を加える方が(脳をよりハードに使う方が)、遥かに勉強した内容が強く記憶されます。
ですから、教科書や参考書を読むというインプットに多く時間を掛けるよりも、インプットの時間はほどほどにして問題を解くというアウトプットに時間を掛けた方が良い結果を得られます。 努力すればするほど、成績が上昇します。
志望校の過去問を解く
特に、既に志望校が決まっている受験生の方は、早めにその学校の「過去問」を解き始めて下さい。 本試験と一番傾向が似ているのは、同じ組織が過去に出題した問題(過去問)で、決して別の組織が出題した模擬試験などの問題ではありません。 早めに志望校の過去問を解いて、その学校の出題傾向を掴んで下さい。
過去問集の例(赤本)
合格のために必要不可欠
自分の受験生時代の経験からしても、先生として教えた時の経験からしても、「本試験と一番傾向が似ている過去問を解く」というアウトプットは、志望校合格のために必要不可欠な勉強です。 受験生の皆さん、このことは必ず心に留めておいて、本試験まで繰り返し「過去問演習」を行って下さい。
3. 友人たちに説明する
もう一つ効果の高い「アウトプット勉強法」は、「自分が勉強した内容を友人たちに説明する」ことです。 志望校のレベルが近い友人たちに理由を話して、そのための勉強会を定期的に開いても良いかも知れません。 勉強会の開催は、あなた自身だけでなく友人たちをも助けることになります。
勉強会
本人が一番よく覚える
他人に説明するためには、自分の頭の中でその内容が消化されている必要があるし、普通は友人たちへの見栄もあるので、勉強した内容を気合を入れて覚えるようになります。 また、人に説明することで、更に自分の頭の中が整理されるという効果もあります。 それなので、人に勉強内容を説明することで一番よく覚えるのは、聞いた人ではなく説明した本人です。
4. 脳の本質にあった勉強法
「アウトプット勉強法」は、「インプット勉強法」よりも脳をハードに使う(脳の注意力を、より強くその時に勉強している内容に振り向ける)ので、勉強した内容が遥かに強く記憶に留まる「脳の本質にあった勉強法」です。 皆さんも、志望校合格のために、この「アウトプット勉強法」を実践して下さい。 そして、再度申し上げますが、特に志望校の過去問演習は繰り返し行って下さい。
共通テスト【数学Ⅱ・B】解法 & 勉強方法
皆さん、こんにちは! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で、東北大学医学部医学科3年の金子茉央(かねこ まお)です
1. 理解しているか問われる問題が多いので
今日は、大学入試共通テスト【数学Ⅱ・B】で高得点を取るための「解法」&「勉強法」をお伝えします。 共通テストの数学は、ただ問題を解けるかというより理解しているかを問われる問題が多いように感じました。 共通テストらしい傾向です。
どうしてそうなるのかを
この傾向変化に対応するためには、ただ解法を覚えるのではなく、「どうしてそうなるのかを理解する」ようにすると良いかと思います。 普段からそういう練習をしておくと、自ずと共通テストを解くスピードは速くなるはずです。。
2. 出題形式
大問5題。
うち第1問と第2問は必答問題・第3問から第5問のうち2問選択
時間60分・満点100点。
3. 試験の解き進め方
A. 何よりも「時間配分」
【数学Ⅰ・A】の対策と被ってしまうのですが、大事なので繰り返させて頂きます。 まずは、「時間」を厳守することを考えましょう。 只でさえ普段とは異なる緊張感の中、如何に平静を保てるかが勝負の分かれ目です。 模試や過去問を解く時にも、必ず時間配分は意識するべきです。 自分の得意不得意に合わせて、ぜひ決めてみて下さい。
B. 全ての問題に目を通す
解いてみて気が付いたことは、(1)が解けなかったとしても(2)・(3)が解けるように作られている問題もあるということです。 もちろんドミノ倒しのように全てが連鎖的に間違ってしまう問題もありますが、もし最初の方でつまづいてしまったとしても、きちんと全ての問題に目を通し、1問でも多く取れるように粘ってみることが大事です。
C. 見直しの時間は取る!
必ず見直しの時間は取って下さい。 2021年度共通テストは484,114人の受験者がいたそうです。 当たり前ですが、どこの大学の入試よりも受験者数が多く、たった1問間違えただけで、1,000人単位で順位が下がるという話も聞いたことがあります。 ミスがないように細心の注意を払って下さい。
4. 各大問の対策と試験勉強
冒頭の方で、問題の解法を理解すると書きました。 数学は難易度が上がるにつれ、パターン問題が増えてきます。 その手順を丸覚えするのではなく、どういう時にその公式を使っているのか考えることをオススメします。 各大問に触れながら具体的に説明していきます。
A. 大問1(三角関数・指数関数/対数関数)
なぜ合成をするの?
2021年度の共通テスト1問目は、三角関数の合成問題でした。 質問です。 皆さんはどんなときに三角関数を合成したいと思いますか? 私は三角関数のyの範囲を知りたいのに、変数が2つあって分かりにくい時に三角関数の合成をしたいと考えます。
例えば、y=sinθ+√3cosθの形のままではθの変化に対する関数値の変化がわかりにくいですが、y=2sin(θ+π/3)と合成すると関数の値の変化がわかりやすくなります。 最大値や最小値も、下の図のように考えると判断しやすいですのでオススメです。
三角関数合成式の最大値と最小値
指数関数/対数関数
f(x)=(2^x+2^(-x))/2、g(x)=(2^x ー2^(-x))/2はとても有名な関数です。 グラフの形は覚えておくべきです。 特にf(x) のグラフは線対称であること、g(x)のグラフは点対称であることを知っておきましょう。
また、長い文章の問題には誘導がつきものです。 ぱっと見で的確な解法が思い付くならば必要ないですが、ヒントを読み落とさないようにすることが大切です。
B. 大問2(微分法と積分法)
グラフを描くことの大切さ
私は、1次関数、2次関数、3次関数の問題では必ずグラフを描くようにしていました。 すると、問題が視覚的にイメージできるようになり、出した答えに自信を持つことが出来ます。 答えが正なのか負なのか、交点に対してどちら側にあるか、を確かめるだけでも、テスト中の安心感が全く異なります。
そして、今回の問題では、普段から関数をグラフに変換している人からすれば、容易に解ける問題であったように思います。
まず、2次関数ならばチェックするべきは以下の通りです。
● 上に凸なのか下に凸なのか
● 中心軸が正なのか負なのか
● 頂点のおおよその位置はどこなのか
● y軸との交点はどこか(原点は通るのか)
3次関数ならば、チェックするべきは以下の通りです。
● 変曲点の左右どちらが上に凸なのか
● 重解はあるのか、いくつあるのか
● 極大値、極小値の値
● y軸との交点はどこか
● x軸との交点は正なのか負なのか
漏れがあるかもしれませんが、私の思いつく限りではこんな感じです。 そして、これらの情報がy=ax^3+bx^2+cx+d と与えられた時に、どこの係数で求められるかということを把握しておいて下さい。 例えば、2021年の「ツ」の問題では、y軸との交点における接線を調べるためにはcとdだけに注目しておけば良い、などというようにです。
C .大問4(数列)
数列は、毎年のように出題されている範囲です。 確実に得点源に出来るようにしたいところです。
数列の特徴
数列に苦手意識がある方はいらっしゃるでしょうか? 私の場合、a、b、r、nといったアルフベットを多く用いる数列は、何から手をつければいいのか分からなくなって苦手意識があったことをよく覚えています。
数列は、最後の解き方がパターン化されていることが特徴です。 数列の和や一般項の求め方など公式が様々あると思いますが、知らない数式を自分が公式を使える形に変形しにいくのがポイントです。 様々な問題のパターンを解いていくと、慣れていきます。
2021年の問題では
変形の一つの手段として、例えば等差数列であれば、a_(n+1)=a_n+d(dは公差)、等比数列であればb_(n+1)=b_n・r というようにどんどん置き換えていきます。
今回の問題のように、全ての項にb_(n+1)もしくはb_nが入っているときは、誘導を見なくともb_nで割りたくなる問題です。 もし分からなかったとしても解き方の誘導がついていますので、丁寧に追っていけば解けるはずです。
D .大問5(ベクトル)
計算ミスに注意
ベクトル問題の関門の一つは、計算の煩雑さです。 2021年度の問題でも、根号を用いた計算や二乗をさせる場面がたくさん出てきました。 日頃から計算の練習をしておき、本番でミスが無いようにしましょう。