3年生その1 前期の勉強-基礎医学
3年生前期 基礎医学の勉強
3年生では2年生に引き続き基礎医学の勉強と、基礎医学研究について学ぶ1年となります。
入学前はあまり知らなかったのですが、東北大学は全国の医学部の中でも特に基礎医学研究に力を入れている大学で、研究室の数や環境にはとても恵まれています。前期の間に各自色々な研究室を訪問して、後期の半年間お世話になる研究室を選び、そこで基礎研究について学ぶことになります。
3年生前期の勉強
前期の授業は病理学Ⅱ、薬理学Ⅱ、微生物学、公衆衛生、医の倫理、法医学で、さらに毎週金曜日には生体機能実習という様々な実験を行う実習があります。
病理というのはテレビでもよく耳にするかと思いますが、癌などの病気に侵された臓器の組織について学ぶ学問で、2年生に引き続き細胞を顕微鏡で覗きそれのスケッチを行います。しかし顕微鏡を覗く作業にはもうみんな慣れたものでここではあまり苦労した記憶はありません。
微生物学では細菌やウィルスについて学びますが、細菌の形が球状なのか桿状なのか、どの染色で染まるのか、潜伏期間はどれくらいなのか、などなどこれまた暗記量がとても多いです。
ところがこの頃から医学という学問にも慣れ始め、勉強の要領も掴んできていたため勉強をストレスに感じることはあまりなくなってきていました。
生体機能実習が面白かった
生体機能実習では、毎週グループで様々な実験を行いますが、中にはマウスや蛙などの動物を扱った実験もあり、医学部ならではの体験をすることができてとても面白かったです。
いくつかある実験の中には、被験者に指定された学生が実験当日の朝に薬を飲み、そしてその学生の尿を使って実験をする、なんて実験もあり、被験者の学生は少し恥ずかしそうにしていました。女性の学生は優先的に被験者免除としてもらえたので女性の方は安心してください。
ちなみに前期の試験では、部活の大会の直前に試験があったという言い訳もありますが、私は薬理学Ⅱの試験を落としました。
記述問題に加えて、問題文も選択肢もすべて英語、という選択式の問題が100問程出題され、英語対策を全くしていなかった私は問題が配られた時、目の前が真っ白になりました。
そして案の定自信をもって解答することができず、問題を解きながら再試験を覚悟していました。それでも夏休みのヨット合宿中に不合格と知ったときにはとても落ち込みました。しかし不合格だった学生は50人ほどいたため、勉強仲間がたくさんいて、無事再試験に通ることができました。
再試験になるというのはすごくショックなことですが、留年さえしなければよいのです。2度勉強すればより記憶に残ります。