家庭教師の仙台ブログ

東北大生家庭教師日記27:肉眼解剖学・生理学・組織学

 皆さん、こんにちは! 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の金子 茉央(かねこ まお)です。

  

1. オンライン授業が始まって  
 もう6月も終わってしまいます。 一日中何もせずに虚しく終わってしまう日も多かった4,5月に比べると、オンライン授業が始まり解剖実習も始まり、少しだけ慌ただしくなった6月はあっという間に過ぎてしまったように思えます。

散歩中に見つけたクワガタ
  

2. 医学専門科目の授業内容は  
 例年であれば、この時期は、部活に実習にテストにと猛烈に忙しく悲鳴をあげているのですが、今年はのんびりとしています。 今回は、最近医学科の2年生は何をしているのかについてお話しします。

 東北大学医学部医学科2年生は、新型コロナウイルスの影響により4月初頭に予定されていた授業開始が大幅に遅れて、4/20から肉眼解剖学・生理学・組織学の3科目のオンライン授業が始まりました。

 A. 肉眼解剖学
 特に「肉眼解剖学」は、医学部の授業の代名詞と言える一大科目です。 配られたレジュメを見て、ついに来たか!と思わず身震いしました(笑!)

肉眼解剖学のレジュメ1
  
   
肉眼解剖学のレジュメ2
  
  
 「肉眼解剖学」、通称「解剖」は、体中のあらゆる骨・筋肉・神経の名称を頭の中に叩き込んでいくための授業です。 体の疾患に気づくためには、まず正常な状態を知らなければなりません。

   鬼のような暗記ゲー 
 この授業は、そういった意味で非常に大事な授業になりますが、何せ量が多い!(笑) 先輩方曰く、「鬼のような暗記ゲー」・「人が覚えられる量じゃない」らしいですが、その通りに私も後輩に伝えることになりそうです(笑)

   合理的で無駄が無い
 ただ、人体の構造は、思っていたよりもずっと面白く神秘的でした。 骨のあらゆる部位の構造、性質に、物理的な意味があります。 あらゆる筋肉には役割が付加され、整然とした配置はとても合理的で、無駄がありません。

 神経は、その筋肉を支配すべく走り、気が遠くなるほど沢山あるのに絡まることがありません。 授業が進むほどに、解剖実習への興味が高まりました。

 B. 解剖実習開始!
 そして、ついに、6月の第2週目から解剖実習が始まりました。 実習では、開始時と終了時に、ご献体への黙祷を捧げて作業が行われます。 実際に観察し各組織の同定を進めていくと、改めて人体の精緻な構造の神秘性を実感します。 まだまだ世間が自粛ムードの中、実習を行うことが出来ているのは5、6年生の臨床実習と2年生の解剖実習だけだそうです。

 「如何にこの実習が重要視されていて、我々の将来に多くの人が期待を寄せているのかを理解しなさい。」と教授は仰いました。 こういった貴重な体験をさせて頂いていることへの感謝を忘れずに、自らのこれからの学びに最大限役立てていこうと思っております。

 C. 生理学に高校物理が役立つ
 他にも、体の組織の違いをプレパラート上で認識する「組織学」と体の生理の仕組みを理解する「生理学」を学んでいるわけですが、ここで重大な気付きがありました! 高校で学んだ物理が、「生理学」の理解に役立ちます!

組織学のレジュメ
 
  
   
生理学のレジュメ
  
   
 医学部を目指している受験生の皆さんの中に、物理を選択して勉強してはいるものの、これって意味があるのかな?と不安になる人は多いのではないでしょうか。 実際に、私はそうでした。

   勉強したことは無駄にならない
 生物の内容の方が医学の授業の中で高頻出であるのは事実ですが、物理もバカにはなりません。 理解を支えてくれる場面は、多々登場します。 結局、勉強したことは無駄にはならないのです。

 字数が迫って来たので、今回はこれで終わりにします。最後まで読んで下さり、本当に有難うございました!
   


東北大生家庭教師日記21・医学科前期試験「解剖学」&「組織学」

 皆さん、こんにちは! 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の谷口 毅樹(たにぐち たけき)です。

  
 
 今回は、前期に行われた試験の紹介を致します。

1. 解剖学中間試験
 2年生1発目の試験は、解剖学でした。 解剖学はどんなことを勉強するかイメージしやすいと思いますが、とにかく覚えることが無限にあります。 全身の臓器・組織・血管・神経・筋肉の名前を日本語、英語で覚え、さらにそれらの役割や場所、形なども逐一覚えなくてはなりません。
 
  中間と期末に分かれているので
 そのために、解剖学の試験は中間試験と期末試験に分かれています。 これは、不幸中の幸いといったところでしょう(笑)。 皆さんにも、一部のレジュメをお見せします。 ご覧下さい。

解剖学のレジュメ1


解剖学のレジュメ2
   
         
  上記2枚は手の筋肉  
 この2枚の写真は、手のひらの筋肉に関するレジュメです。 手のひらだけでこれほど筋肉があります。 そして、僕が緑マーカーを引いているところは、全て覚えなくてはなりません。 まず、聞いたことのない筋肉と骨が勢ぞろいです(笑)

 手は、覚えることも少なく覚えやすい方ですが、他の部位はもっと大変です。 ゾッとしますね・・・

2. 組織学 
 次に行われた試験は、組織学でした。 どんな学問かというと、解剖学がマクロな勉強に対して、組織学はミクロな勉強といえばわかりやすいでしょうか?

  組織学は留年ファクター
 組織学自体は解剖学より分量が少ないので楽なのですが、留年ファクターとして恐れられているため、みんな必死に勉強します。 というのも、1回目の本試験で不合格になった場合、再試験を受けるのですが、再試験の問題が全て英語になる上に回答も英語が義務づけられるために、非常なハードモードになるのです。

  プレパラート試験も
 組織学は、同じ日に筆記試験とプレパラート試験というのがあります。 プレパラート試験というのは、顕微鏡で組織を観察して、どの臓器なのか?何細胞なのか?というのを同定する試験です。 少しプレパラートを紹介しましょう。

プレパラートの例
  
        
  上の写真は小腸のもの
 このプレパラートが、何という臓器のものかわかりますか? 答えは、空腸(小腸)です。 蛇行している突起みたいなものがとても特徴的なので、空腸とわかります。 空腸はとてもわかりやすい方なのですが、何度見ても区別しにくい臓器もあります。 テスト前は顕微鏡の前でにらめっこをしていました(笑)

3. 生理学中間試験
 つい先日行われたのが、生理学の試験でした。 生理学は、学問としては非常に大事で難しいのですが、東北大学の生理学の教授は学生に優しいため点数を取りやすい試験にして下さいます。 唯一厳しい点は、組織学の試験日と近いことです。 組織学が終わって休憩する暇もなく、生理学の試験がやってくるので、体力的にきついのです・・・

  7月だけでこの後3つ試験が
 今回は、この辺りでおしまいにします。 医学部2年生の大変さが伝わってくれたら、嬉しいです。 まだまだこの後も、7月だけで3つ試験があるため、紹介していけたら良いなと思っています。 最後まで読んで頂き、誠に有り難うございました。


家庭教師の医学部体験記5・2年生2「組織学スケッチ&テストの嵐」

 皆様、こんにちは。 「名門進学会」家庭教師で医学科生の浅野 早織(あさの さおり)です。
         


 今日は、「医学部体験記5・2年生その2」で、目が疲れまくる「組織学スケッチ」と大変な「テストの嵐」などについてお話しします。 ぜひ最後までご覧下さい。
                                                         
【2年生2】
<大量の組織学スケッチ>

 上で述べた人体解剖とはまた別に、第二解剖学では、組織学として人体をさらに細かく、その組織・細胞を、顕微鏡で見る実習がありました。

顕微鏡
  
  
  1. 200枚以上を書いて
 第二解剖学では、人体の構造、臓器、細胞の働きや成り立ちについて講義で学んで後、顕微鏡でその組織の細胞を観察します。 その観察したものをスケッチで書き、所見を書くのですが、これがまた膨大な枚数になります。

 この、組織学で描いたスケッチの枚数を正確に数えたことはありませんが、およそ厚紙200枚以上だったと聞いています。

スケッチ開始!
 
     
  2. 再提出も 
 このスケッチには期限があり、それまでに課された組織をスケッチし、先生に提出するのですが、きちんとしたスケッチや所見が書けていないと再提出になります。 顕微鏡をのぞきこみ何枚も何枚もスケッチをするので、この時期には顕微鏡を見るのも嫌になる学生も少なくありません。 なにより目と腰が疲れます。

  3. 必死にスケッチしていました 
 再提出になるとそれがまた課題として増えるので、必死にスケッチしていました。 そのおかげで、さらに目と腰に疲労がたまります。 それでも、再提出になることも少なくないので、その度に課題が増え、大変になるので、落ち込んでいました。
 
 また、なかなか実習時間だけでは書き上げる事ができないので、必要な部分を書きこんだら、所見の文章などを書くといったような家で行える部分は、家で仕上げていました。

  4. 名前を日本語と英語で
 スケッチした内容の構造物は、英語と日本語で名前を記す必要がありました。 先生が、授業でこういった構造物が見えるはずだからと解説して下さるのですが、自分ではなかなかその構造物を見つけ、上手にスケッチする事ができず、本当に苦労しました。
 
 他の大学では、このような大量のスケッチが課されているところは少ないようです。 山形大学ならではの授業と言えるかもしれません。
 
<テストの嵐>
 上で述べたように解剖実習、スケッチなどだけでなく、勿論テストも頻繁に行われます。

  1. 毎月テストがあって 
 生理学、解剖学、組織学、分子病態学、免疫学、薬理学を中心に、毎月何かしらのテストがありました。 高校時代から比較すると、一回のテストで問われる知識の量は膨大で当時は、毎回毎回その量の多さに圧倒されていました。

テスト勉強中
  
  
 テスト前には、夜遅くまで学校に残って勉強していました。 中には、泊りがけで大学で勉強する子も出るほどでした。
 
 テストには、記述試験で、白紙の用紙に「●●の機能・構造について図を用いながら説明せよ。 重要な用語に関しては英語・日本語両方で記述せよ。」と言ったような問題が数問出る試験や、臓器の名称を書き記すもの、図示するものなどがありました。

  2. 小指が真っ黒になるほど書く 
 記述試験では、情報が足りないと得点が伸びないので、白紙のA3用紙にびっしり細かい字で記述します。 テストが終わるころには小指のあたりが解答と擦れて、真っ黒になるくらい大量の字数書きました。

 また、慣れない医学用語を日本語・英語両方で記述しなくてはならず、本当に大変でした。 とにかく覚えなくてはならない知識の多さに本当に苦労します。 こんなに暗記しなければならないのかと、テスト前には絶望しました。
   
 1年生の時に、早く医学の勉強をしたいとのんきに思っていた自分を叱りたくなるくらい大変な毎日で、1年次ののんびりした生活を恋しく思いました。

  3. 追試者の発表には緊張しながら
 また、テストの結果が掲示され追試者が発表されるとなると、本当に緊張しながら掲示板を見に行っていました。 試験の前も勿論でしたが、結果がでるまで本当に気が張り詰めていました。 この時期は、学年全体の空気も、さすがにピリピリしていました。

<進級発表>
 そんな気の張りつめた2年生の最後には進級発表があり、3年生に進級できる学生が発表されます。 残念ながら、3年生になれなかった学生も出できてしまいます。 私の学年はおおよそ二十数人留年してしまいました。

 厳しい受験を乗り越えた学生の中からさらに、それだけの人数が振り落とされてしまいます。 とは言え、中には、多くの試験で追試になったのにもかかわらず、きちんと進級している人もいます。 最後まで、あきらめず落ち着いて目の前の試験を1つずつこなしていく事が大切です。
  


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