東北大医学部生:忘却曲線と暗記ルーティーン
皆さん、こんにちは! 仙台市の『名門進学会』家庭教師で、東北大学医学部医学科2年の金子 茉央(かねこ まお)です。
1. いよいよ肉眼解剖学のテストが
いよいよ肉眼解剖学のテストが迫って参りました…! テスト日程は、実物試験が7/27で、筆記試験が7/31… もうすでに3週間前を切っているのです!
覚える量が多すぎる!
私は、今までのテストは、早くても2週間前からしか勉強を始めていませんでした。 しかし、今回は特別です。なんせ量が多い! 頭のてっぺんから足先まで、あらゆる骨・筋肉・神経を覚えていくのです。 覚えても覚えても、残りのレジュメ量を見て絶望します(笑)
解剖学テキスト・電子版
受験生時代も暗記に苦労
このように、医学科2年生ではとんでもない量の暗記地獄が待っているわけですが、よくよく考えてみると、暗記に苦労した記憶は初めてではありません。 日本史などの社会を始めとして、古文単語に英単語… 受験生時代も覚えることは沢山ありました。
暗記よりもガリガリ計算している方が得意だった私にとって、期末試験のたびにやってくる暗記は試練以外の何物でもありませんでした…(笑)
受験時代に使っていた英単語集
2. 自分なりの暗記ルーティーン
さて、皆さんはどのように暗記をしていますか? 私は、苦手な暗記をどうにかして克服したい!というわけで試行錯誤した結果、自分なりの暗記ルーティーンを編み出しました!
A. とにかく体を動かそう!
ん?何の話だっけ?となる感じのスローガンになってしまいましたが、私は体を動かしながら覚えるタイプの人間です(笑)
受験時代には駿台の自習室に通うようになり大分緩和されましたが、小中学生のころはノートを片手にベッドをゴロゴロ転がりながら大声で単語を繰り返したり、バランスボールで上下運動をしながらリズムに乗って口ずさんだり、壁倒立をして腕の限界が来るまでのタイムリミットの間にノート1ページ覚えようとしたり、私の中で暗記と汗は切り離せないものでした…(笑)
自習室では手を動かしながら
人目のある自習室では体を大っぴらに動かすことは出来ないので、唯一動かしていても不審ではない手を動かして、単語を繰り返し書き取りながら暗記をしていました。
最近の勉強での書き取り
B. 頭に入れるタイミング
私は一回ノートを見ただけで覚えてしまうことは出来なかったので、暗記をする時、最低ノートを3巡はしていました。 3巡目は、テスト前日に範囲全体を一気に網羅するのですが、ここでのポイントは1巡目と2巡目のタイミングです。
1巡目と2巡目の間には、必ず夜を挟むのです。 「忘却曲線」に沿った復習のタイミングと言うことを耳にしたことがあるかと思いますが、私はその効果をすごく実感しています。
エビングハウスの忘却曲線
(この図は、学術サイトから引用しています。)
1巡目でどんなに頑張って覚えても、翌日には記憶は曖昧になっているものです。 そこで、2巡目が出来たかによって、テスト直前の慌しさやその後の記憶の定着度が大分異なります。 逆に言うと、テスト直前の詰め込みが出来ないので、暗記ものは大体テスト1,2週間前に始めていました。
C. インパクト付け
その単語にどれだけ思い入れがあるかは、記憶の定着度に如実に影響します。 語呂合わせ、単語の由来等々なんでも良いので、その単語を見たときに呼び起こされる情景があるように試行錯誤します。
全ての単語でそう上手い語呂が見つかるわけではありませんが、その試行錯誤の記憶すらも暗記の助けにするのです。 そして、私のオススメは、友達と一緒に覚えることです。 自分では思いも掛けない考え方が、飛び出します。
語呂合わせ
以上が、私の暗記方法です。 皆さんとの共通点はあったでしょうか? 興味を持って頂けたら幸いですが、一番大事なことは自分に合った方法を見つけることです。
十人十色なので
今まで色々な人と暗記方法について話してきましたが、じっとレジュメを見て覚える人、まとめノートを作る人など本当に十人十色です。 中には、当日の朝レジュメを見ただけで、テストで8割取ってしまう強者もいました…
皆さんも、ぜひ自分に合った暗記方法を探して見て下さい! 最後まで読んで頂きまして、本当に有難うございます!