受験に役立つHarvard Business Review:ストレス管理
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、社長の三沢 也寿志(みさわ やすし・Sydney大学大学院への交換留学を経験)です。
1. 受験に役立つ「ストレス管理」の本
今日は、世界的な名門の経営大学院 Harvard Business School が出している権威あるビジネス誌 Harvard Business Review (HBR) で、Managing Stress at Workを読了した感想とその概略をお話しします。
この本は、日頃からストレスが多い受験生の皆さんにはとても役に立つ内容が記載されているので、ぜひ最後までご覧下さい。
2. HBR書籍:Managing Stress at Work
US$19.95(Amazonで1,800円くらいで購入)
同・裏表紙
同・目次
同・中身1
同・中身2
A. 多方面からの「ストレス低減方法」が
この本では、心の持ち方などの「精神的にストレスをためない方法」、睡眠を十分に取り、かつ、適度に運動することなどの「ストレスを減らす肉体マネジメント」、それに加えて、「為すべきことをストレス無く為す方法」、などが併せて記載されています。
ただ、そこは「HBR」なので、基本的にはマネージャークラスのビジネスマン向けの本なのですが、ストレスを強く感じることが多い受験生の皆さんにもとても役に立つ事柄が沢山載っています。
B. 頭の良い人たちが書いているので
また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)の教授や世界一のコンサルティング・ファーム「マッキンゼー」のコンサルタントなど、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でも、この本をすらすらと読めました。
3. Contents(目次)
Intoroduction: Nine Ways Successful People Defeat Stress
Section1: Understanding How You’re Wired
1. Are You Working too Hard?
2. Overloaded Circuits: Why Smart People Underperform
Section2: Renewing Your Enegy
3. Manage Your Enegy, Not Your Time
4. Why Great performers Sleep More
Section3: Inproving Your Work/Life Balance
5. No, You Can’t Have It All
6. Making Time Off Predictable-and Required
7. Winning Support for Fexible Work
8. How Two-Career Couples Stay Happy
9. Don’t Take a Bad Day Home with You
Section4: Finding the Tools That Work for You
10.Positive Intelligence
11.Real Leaders Have Real Lives
12.A Practical Plan for When You Feel Overwhelmed
13.Desk Yoga: 6 Poses You Won’t Be Embarrassed to Do
14.Diversify Yourself
4. 受験生に役立つコンテンツとその概略
Nine Ways Successful People Defeat Stress
この章では、目標達成の研究で有名な Heidi Grant さん(コロンビア・ビジネススクール教授)が、ストレスを打ち負かして成功する9つの方法を書いています。
以下にそれらの概略を記して、その後に、僕が、「それらを基に受験生に向けてアレンジしたメッセージ」を述べています。 どの方法もとても効き目がありますので、ストレスを強く感じている受験生の皆さんは、早速試して下さい。
1)Cut Yourself Some Slack
自分の誤りを許し自分に優しくすることが、ストレスを低減し、以後の成功の可能性を高める。 ★受験生の皆さんも、テストの成績が悪くとも、決して自分を責めないで、同じ間違いをしないようにさえ心掛けていれば、ストレスはそれほど溜まりません。
2)See the Big Picture
大きな目標を思い描くことが、雑事をこなさなければならないストレスから解放してくれる。 ★受験生の皆さんが目先の勉強をこなすのも、志望校合格という大きな目標を達成するためです。 その大きな目標に向けて、一生懸命頑張って下さい。
3)Rely on Routines
どうしようかといちいち考えるのではなく、事柄ごとにルーチンを決めておけば、意思決定のストレスを減らすことが出来る。 ★受験生の皆さんも、日々ルーチンに従って行動して下さい。 成功者は、スティーブ・ジョブズ(故人)もマーク・ザッカーバーグも、毎日同じ黒い服を着ています。
4)Do Something Interesting
興味を持って物事を行えば、ストレスを感じない。 ★受験勉強も、面白いと思えば、ストレスを感じないで楽しくやれます。 教科書や参考書・問題集だけではなく、その科目に関した書籍を幅広く読めば、勉強もより興味を持てるようになるかもしれません。
5)Add When and Where to Your To-Do List
物事を成し遂げるためには、To-Doリストに、いつ・どこでやるのかを書き加えなさい。 ★受験生の皆さんも、勉強を予定通りに進めて合格するためには、いつどこでやるのかをも記したTo-Doリストを作って下さい。
6)Articulate Your Desired Response
ストレスフルな事態が発生した時のために、事前に自分の望ましい反応をはっきりとさせておく。 ★例えば、「試験の成績が悪かった時には、まず15分間自重筋トレをやって気持ちを晴らし、それから4時間勉強する。」などと決めておくのです。
7)Focus on Improving, Not Perfecting
完璧を求めるのではなく、自分の進歩に焦点を当てなさい。 ★受験生の皆さんも、完璧に出来ない自分を責めるのではなく、以前よりも出来るようになった自分をほめてやって下さい。 そうすれば、気持ちがすっと楽になります。
8)Appreciate the Progress That You’ve Already Made
先の大変さを思うのではなく、自分が今までになした進歩を評価しなさい。 ★受験生の皆さんは、これから先の受験勉強の大変さを思うのではなく、今までに自分がやってきたこと(成し遂げた多くの小さな勝利)を高く評価して下さい。 これも、そうすれば、気持ちが楽になります。
9)Know What Motivates You
自分が行動するときには、大きく分けて、前進すること(獲得)を動機としているのか、危険を避けること(安全)を動機としているのか、を見極めなさい。 ★これについては、受験生の皆さんはひたすら勉強して前に進むのみです。 そうすれば、栄光の未来が待っています。