東北大医学部・合格体験記
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10. 浪人時代その4

私大医学部受験

 浪人生だと「今年で決めたい!」という気持ちがでるので、この年は私大も受験しました。受けたのは、慶應義塾、順天堂、東京慈恵会、昭和、日本医科の5校です。

 私大の過去問は、受験の4,5日前に3年分ほど解きました。国立大学の二次試験に必要な学力がついていれば、学力的には問題がなさそうだし、あとは形式に慣れるだけで大丈夫だと思った結果、このような作戦にしました。

 面接はとても緊張しました

 私大の会場では、カードと、有機化学の反応経路一覧を確認しました。学科試験の日はほとんど緊張しませんでしたが、面接はとても緊張しました。志望動機や医療ニュースに関連することなど、聞かれそうな内容は質問されても答えられるように練習してから行ったつもりなのに、本番になると考えていることと別のことを話したり、敬語がうまく使えなかったりして焦りました。
 焦ったときにも的外れではない答えが出せる人が合格するのかな、と思いました。練習と本番の緊張具合は違うので、本番の場数も大事です。実際私の場合も、あとのほうの日程の面接になればなるほど、会話が不自然ではなくスムーズに面接をすることができたと思います。

 数打ちゃ当たるの心意気で

 私大は問題の傾向によって得意不得意が出やすいので、数打ちゃ当たる、の心意気で受験しました。だから気持ちは割と楽にできましたが、少し緊張感に欠けていたかもしれないです。そのせいで、物理の問題で単位を間違えたり、数学で場合分けを忘れたり、ちょっとした計算ミスが頻発したりなど、いろいろなミスをしてしまいました。

 今回はよく解けたな、と思う入試の自己採点をしてこのようなミスが発覚し予想よりもかなり悪い点数だと、とてもショックです。だから、自分の精神にダメージを与えないためにも、ケアレスミスをなくすためにも、ある程度の緊張感は大切ですね。

慈恵医大に合格

 私大の入試結果は、慶應義塾…一次不合格、東京慈恵会…合格、順天堂…二次不合格、日本医科…補欠合格、昭和…合格・特待、です。万が一国立大学に不合格だった場合、東京慈恵会に通うことにしました。

 つまり、後期試験は、願書は出したものの受験はしないことにしました。通う可能性のある私大で1校でも合格している大学があれば、気持ちを楽にして国立大学を受験することができます。このおかげで東北大学の入試の日、極端な緊張をせずにすんだのだと思うと、本当に私大で合格を得ることができて良かったです。

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