東北大医学部・合格体験記
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5. 現役時代その4

センター試験後~国立前期

 この時期は、やらずにとっておいた過去問を消費する期間でした。英語と数学は15ヶ年分の過去問を、物理と化学は赤本をひたすら解き続けました。

 とにかく過去問をたくさん解くことが大切だと思って、わからなかったところは軽く解説を読むくらいで、教科書で確認したりはしませんでした。

 ここが甘いところだったなと思います。もちろん直前期は時間がないけれど、この勉強法だと今の時点で自分が解ける問題は間違えなくなるだけで、抜け落ちている知識を補うことができないので、結局あまり成長はしませんでした。

 時間が進むにつれ雑になり

 あと1ヶ月、あと20日、あと1週間、あと3日と進むにつれて勉強の仕方は雑になっていきました。やはり緊張とあせりがあったからだと思います。丁寧に勉強するのは時間がもったいないと思っていたのです。

 もちろん直前期だって教科書や参考書でわからなかったところは確認しながら勉強するのが一番だとは思うけれど、気持ちが焦ってそんなことをできる人はなかなかいないと思います。だから夏休みに基礎を身につけておくことが大事なんだなーと、その時やっとわかりました。

東北大学医学部医学科の前期試験

 センター試験の時と違って、国立前期の前日は何も勉強しませんでした。というより、仙台に勉強道具を一切持って行きませんでした。どうも直前というのはうまく集中できなくて、あまり勉強にならないだろうということと、直前に詰め込もうとしているようではだめだ(それよりも前にやっておくべき)というのがその理由です。

 2時頃に仙台について、ホテルから試験会場まで行って下見をして、帰ってきて夕ご飯を食べて、友達と少しメールをして、そして今頃ほかの受験生は必死で勉強しているんだろうなーと思いながら寝ました。

 英語はすいすい解けた

 1日目、最初の教科は英語でした。過去問を見た人はご存じだと思いますが、2015年度の英語は例年よりもかなり解きやすい問題でした。本当にすいすい解けて、見直しもばっちりできて、私は英語が苦手なのにこれだけ解けるなんてこれはもう受かった!と英語が終わったときには思いました。

 ただやはりその後の物理のできが良くなかったので、学科試験全体の手応えとしては、合格最低点あたりでギリギリ受かるか、あと数点のところで落ちるかだな、という感じでした。

面接

 学科試験が終われば面接です。私は、不運なことに、全部で6回に時間が区切られているうちの最終回になってしまいました。

 待合室で四時間ほど待たなければならないのですが、電子通信機器、音楽プレーヤーなどを使うことはできません。前期で落ちたら後期試験は受けずに浪人するつもりだったので、勉強するものは何も持ち合わせていなく、時間をつぶすための本なども何もなかったので、ひたすら4時間いすに座っていました。

 何もせずにただ座っているだけというのは案外つらいもので、集中を保つことなんてできるわけがないし、眠くなってくるし、いろいろと大変でした。

 面接は、受験生1人と面接官3人で約5分行うと聞いていたのですが、この年から一つの部屋に面接官の先生方が5人座っていて、5人の受験生が5分ごとにローテーションする形式に変わりました。

 リラックスして臨めた

 形式が変わったことに戸惑いはしましたが、長時間の待機によって疲れ果てていたので、緊張する余裕はありませんでしたし、「これが終われば帰れる!」と思ったので逆にリラックスして面接に臨めました。

 面接官の先生は、それぞれ受験生に質問する内容の担当があるようです。通常の面接のような志望動機や高校時代の活動などについて聞く先生が2人と、小作文①②③それぞれについて聞く先生が1人ずつだったと思います。

※ 小作文の内容は、後ろの方でまとめてありますので、ご覧下さい。

 1人の面接官の先生と話す時間は5分と決まっているので、答えにくい質問があった場合は「少し考えさせてください」とことわり、考えているうちに時間が来てしまうこともありました。

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