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山形大学医学部合格勉強法・入試解法 - 面接 -

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面接 傾向と対策

 私が受験した山形大学医学部医学科の前期試験は、2011年2月25日、26日の2日にわたって行われました。 1日目は理科、数学、外国語、2日目は国語、面接という風に、面接試験は他の筆記試験が全て終了した後に行われました。 そのため、私にとっては疲労が極限に達した状態での面接になりました。 ちなみに今年の試験は数学がかなり難化したため、心が折れてしまったのか、面接試験のある2日目に試験会場に姿を現さなかった受験生も散見されました。 他の試験でも当てはまることですが、面接試験中は筆記試験の出来は一切気にせず面接試験のことのみに集中するのがベストだと思います。

 面接試験までの具体的な流れは以下の通りです。 2日目の10時から11時30分まで国語の試験を受験した後、1時間の昼食休憩をはさみます。 ただし昼食休憩終了の10分前までに面接試験の第1の待合室である大講堂に集合していなければなりません。 大講堂では約500名の受験生全員があらかじめ受験番号順に指定されている席に着いて待機しています。 その後7、8分間隔で約10人ずつ受験番号順に呼び出され、試験管の誘導に従って第2の待合室である小さめの教室に移動させられます。

 そして4、5分間隔で1人ずつ呼び出され、面接室前の椅子に座るように指示されます。 自分の前の受験生が退室し、中から「どうぞ」と声をかけられたら面接室に入室し面接開始といった流れになります。

 まず第1の待合室である大講堂では受験生全員が集められることもあり、隣同士にほとんど空きが無い状態で座らされるため、やや窮屈な印象でした。 人によっては最大3時間近くも待たされてしまうため、途中監視員に断ってトイレに行ったりした方がいいかもしれません。 ちなみに私は約2時間待たされました。 ここでの時間の過ごし方は周りを見る限り皆それぞれでした。 山形大学の学校案内を読むもの、面接のマニュアル本を読むもの、携帯電話を眺めているもの、イヤホンで音楽を聴いているもの、隣の席の受験生と会話しているもの、机につっぷして寝てしまっているもの、といった具合に室内の雰囲気には緊張感は残っているものの、やや落ち着きの無い感じでした。

 私は最初の1時間は医学部面接のマニュアル本を熟読していました。 私が使用したのは教学社の小林公夫著「医学部の面接」という本でしたが、想定される質問とその解答例が数多く掲載されており、「本当にこれでいいのだろうか?」と思う箇所もいくつかありましたが、非常にわかりやすく、医学の常識もある程度知ることができる便利な一冊でした。 この本並びにインターネット上における体験談といった様々な情報から考えると、事実で無いことをいうのは良くないが、なんでも馬鹿正直に答えるのはかえってマイナスになる、ということでした。

 私はその後、やや集中力を欠いてしまい、ボーっとしていたり、学校案内を読んで山形大学の学長の理念や校風などを確認したりしていました。 受験には関係無いという理由で待機中は携帯電話の操作は一切排していましたが、今思えばリラックスするためにも多少は息抜きも必要だったかもしれません。 なにしろ待たされている間は、何を聞かれるのかという不安や、面接に失敗することで筆記試験の出来が全て水の泡になる恐怖に押しつぶされそうでした。 時間がたてばたつほど緊張感も増し、早く呼ばれないか待ちどうしい気持ちでした。 ある意味筆記試験の前より緊張したといっても過言ではありません。

 次に第2の待合室での様子ですが、理科の準備室のような小さな教室に十人くらいが適当な席に座らされます。 そこでは自分を含め、みんな何もせず大人しく座って自分が呼ばれるのを待つだけでした。 場所を移動したこともあり、緊張は多少ほぐれました。

 その後面接室前に移動させられると、内容まではわかりませんでしたが、他の受験生の面接の音が漏れ聞こえてきました。 中には大きな笑い声を交えて談笑しているかのような音も聞こえました。 この段階では緊張感はほとんどなくなり、頭のなかはクリアになっていました。

 そして前の受験生が退室し、いよいよ自分の番になりました。 入室すると、やや年配の面接官が2人並んで座っていました。 一礼して着席し、「よろしくお願いします」とあいさつを行って面接開始になりました。 最初の質問は右に座っている面接官による「高校を卒業してから6年間たっていますがどのように過ごしていましたか?」というものでした。 私が別の大学に一度入学し、退学した後の再受験であるという旨を説明したところ、2人とも「なるほど」といった具合でした。

 次の質問は、同じ面接官による「現在マスコミ等で報じられている医療関係のニュースであなたが関心のあるものについて述べてください」というものでした。 私が臓器移植問題をとりあげ倫理的な是非を交えて答えると、2人は軽く頷いて次の質問に移りました。  次もやはり同じ面接官が少し笑いながら「運動なんかはしているの?」と尋ねました。私は時々スポーツジムに通ったり、散歩をしたりしていると答えました。

 そして次も、左の試験官による「医者が他の職業と異なる点を3つ述べて下さい。」というものでした。 私はやや返答に窮してしまい、人の命を大切にすることという幼稚な答えを出してしまいました。 すると、左の面接官からは「それはどの職業でも共通することだよね。」というやや厳しめの答えが返ってきました。 私は完全に頭が真っ白になってしまい、人の気持ちを理解することという苦し紛れの答えに変更したものの、残り2つが考えられず、「すいません、今思いつくのはそれだけです。」と答えました。 すると2人は、「わかりました。」と了承し、「以上で面接は終了になります。」と答えました。 私は一礼し退室しました。

 全部で5分にも満たない試験でしたが、意外に長く感じられました。 最後の質問は詰まってしまいましたが、全体的に上手くまとめられました。

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