TOP > 大学・学部別入学試験合格勉強法・解法 > 山形大学医学部合格勉強法・入試解法 物理

山形大学医学部合格勉強法・入試解法 - 物理 -

教科別MENU TOP 英語 数学 国語 物理 化学 生物 面接

物理 傾向と対策

1.傾向

① 出題形式

 山形大学医学部の物理では、例年大問3題が出題され、化学または生物とあわせて2科目で120分です。 計算問題が多く、図を書かせる問題や論述問題もたまには出ます。
 また計算問題の場合、解答用紙には答えだけでなく、計算過程も書く必要があります。

② 出題内容

 山形大学医学部では、例年大問3題中2題は力学と電磁気から出題されており、 残りの1題は波動または熱力学から出されています。

③ 難易度

 非常に標準的な問題が多く、どれもが普通に学習していれば1度は見たことのある問題ばかりです。

2.対策

 山形大学医学部の物理では、例年力学・電磁気・波動・熱力学から出題されていますので、この4つの分野の勉強法を紹介していきます。

① 力学

 「力学」では、「運動量保存則」、「エネルギー保存則」が非常に大事になってきます。 どのような場合にこれらの保存則が成り立つのかを含めて、使い方をマスターする必要があります。 そのためには、日ごろから「○○保存則より」のような説明をつけながら問題演習をするようにし方が良いです。 それを繰り返すことで自然と、「この問題のときはよく運動量保存則を使う」とか「この問題ではエネルギー保存に注目することが必要」だとか分かるようになってきます。

 それに加えて、「運動方程式」も大事です。 速度・加速度では当然よくこの「運動方程式」を使いますが、問題を解いていく上で今まで使っていないようなところで使っていた場合、それをチェックしておき必ず覚えるようにして下さい。

 「力学」では、「運動量保存則」、「エネルギー保存則」、「運動方程式」を常に頭において問題演習をして下さい。
 また、力の向きを書かせる問題もたまには出題されるので、摩擦等の力が働いた場合その向きにも注意して演習してください。

② 電磁気

 山形大学医学部の場合、「電磁気」でもそのほとんどが「力学」と同様に考えさせる場合が多いです。 そのため、「電磁気」を学習する際は「力学」の延長線上にあると考えて学習すると良いかも知れません。 そこで大事なのは、ただの「力学」と「電磁気」で異なる点をしっかりと確認していくということです。 例えば、当たり前かもしれませんが「ある磁界のなかで荷電子が動く際、働く力の向きは電荷が正か負かで異なる。」ということは「力学」ではほとんどやりませんので、「電磁気」を学習する際非常に大事になってきます。

 また「力学」と同様ですが、力の向きもしっかり確認する必要があります。 ただ「電磁気」の場合、前にも述べたように荷電子の電荷が正か負かで力の向きも異なるので、「力学」以上に慎重に確認して下さい。

③ 波動

 「波動」は、山形大学医学部の場合 v=fλのような基本公式を用いた計算問題や、光・音の干渉から光波・音波の波長を求めるといった典型的な計算問題が多く出題されます。 そのために、基本公式のど忘れは致命傷になってしまうことあります。 「波動」で用いる公式は少ないので、必ずすべてを覚えてください。

 また、語句の穴埋めも出る可能性がありますので、干渉・回析などの語句もしっかりと覚える必要があります。
 上記2つと同様に、作図にも注意が必要です。

④ 熱力学

 山形大学医学部の「熱力学」では、「熱力学第一法則」や「気体の状態方程式」を用いた計算問題がメインになってきます。 しかも、ある程度の誘導も付いていますので解きやすくなっています。 しかし、勘違いをしてしまったり、途中で間違ってしまうと、それ以降すべて間違いということにもなってしまいます。 それを避けるためには、「これは定圧変化なのか定積変化なのか、それとも断熱変化なのか」、「○○変化なら何が成り立つのか」を考えながら問題を解く練習をすると良いです。

 また、「熱力学第一法則」を用いた変化の際の仕事・熱量・内部エネルギーの変化もよく問われますので、そこにも注意しながら学習する必要があります。 「熱力学第一法則」とは仕事・熱量・内部エネルギーの変化の法則です。 ですから、覚えるときは「外にする仕事なのか、される仕事なのか」、「吸熱なのか発熱なのか」、「内部エネルギーが増えるのか、減るのか」をしっかり確認して覚えて下さい。 そして、問題演習の際もそのことを確認しながら取り組んで下さい。 これを逆にしてしまうと、すべて間違ってしまうこともあるので注意が必要です。

⑤ その他の分野

 山形大学医学部では上記4分野が出る場合が多いのですが、その他の分野が出ないというわけではありません。
 ただ、それらは幅広く出題されるため、苦手分野があってはいけません。
 そのため分野ごとに分かれている少し難しめの問題集をやると良いでしょう。 そこで、苦手な分野ややりづらい分野がある場合は、集中的にその分野の問題演習をし、苦手を無くして下さい。

3.最後に

 山形大学医学部の理科では解答用紙に特徴があり、白紙に近いような用紙を渡され、それに解答を書き込んでいきます。 そのため、直前期に過去問を解く際には、白紙を用意して、そこに解答をわかりやすく書く練習をして下さい。(図が必要な場合は図もしっかりと書くこと。) 最初はやりづらいかもしれませんが、練習をするうちに慣れてくるはずです。 このように練習しておけば、受験本番に解答用紙をもらって面食らうということは無くなります。

 しかも、山形大学医学部の物理では、上述のように出る分野がほとんど決まっています。 ですから、上の4つの分野は特に力を入れて学習してください。(ここ数年は波動がほとんど出ていませんので注意が必要かも知れません。)
 また、物理は他の理科(化学や生物)と比べても基本的な問題が多く、しっかりと学習をしていれば満点も可能です。 最後まであきらめることなく学習を続けて下さい。

教科別MENU TOP 英語 数学 国語 物理 化学 生物 面接

Copyright(c) 名門進学会 All rights reserved.