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東京医科歯科大学 医学部合格勉強法・入試解法 - 英語 -

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英語 傾向と対策

1.傾向

 東京医科歯科大学の英語は例年Scienceという雑誌から選ばれた一つの超長文を読ませ、それに対して正誤問題・英語で解答させる問題(簡易英作文)・和訳問題・要約問題を課する出題が続いています。 本学の教養学部の英語担当者が変わらない限りこの傾向は続くと考えてよいでしょう。

 難易度ですが、長文の長さの割には比較的素直な問題が多く、長文を読むことに抵抗さえなければ正解に至るのは難しくないと思います。 最後の300字の要約に関しては、練習して慣れておく必要があるのは間違いないですが、部分点ももらえることを考えれば総じて得点しやすい科目となっています。

2.対策

① 長文読解力

 なんといっても1500wordsというかなり量のある長文を読まなくてはならないので、単語・熟語・文法・構文に対する知識と理解は十分に持っておかなくてはなりません。 それぞれ参考書を用いて、穴のない学習を心がけて下さい。 それらをクリアした上で、長文問題の演習をすることになります。

 東京医科歯科大学の英文には専門単語に訳注があり、文章自体を読むこと自体はさほど難解ではないと思うのですが、何しろ量が多いですので通常の長文読解問題集以外に日ごろから物語や説明文などの長めの文章を通読するようにし、英文に慣れておくことをお勧めします。 医科歯科は科学系の文章を出題するので、科学系の文章を集中的に読むのも一つの手です。

② 正誤問題

 ここ数年は20問以上出題されており、得点源にしたい部分です。 後述のように、この問題文と本文を照らし合わせながら読み進めていくとよいです。 ひっかけのような意地の悪い問題はあまりないので、対策としては長文をしっかり読み、深読みしすぎないようにすれば大丈夫です。

③ 簡易英作文

 本文の内容について英語で問われ、10~20words前後の英語で答える問題です。 これもあらかじめ問題文を読んでおいて、本文の問われている部分を意識して読むとよいでしょう。 「自分自身の語で」という注意書きがあるくらいなので、本文中の表現をそのまま使用するのは控えましょう。

 また、内容もさることながら英作文の力も試されていると考えられるので、あまり稚拙な構文ではなく、最低限高校生レベルの文章を使うのがよいと思います。

④ 和訳

 毎年、1行~2行の英文を和訳させる出題が続いています。 代表的な構文を和訳できる力をつけておきましょう。 和訳をすること自体は難しくないかもしれませんが、訳したそのままを答案にするとわかりにくくなってしまいがちな文が出題されています。 和訳し切った時に、全体として読んで意味が通じる文章になっているか確認する癖をつけておくとよいと思います。

⑤ 300字要約

 最も対策が必要と思われる問題です。 300字以内という指定の出題が続いていますので、今後もその傾向が続くと思われます。 ±100字程度の変化があったとしても、十分な対策がなされていれば焦ることはありません。

 まずは300字の日本語を書くというのが大体どんなものか、どのくらい時間がかかることなのかという感触をあらかじめ知っておくことが大事です。

 それから要約問題を解く練習を始めますが、要約問題は純粋な和訳問題と違って、出題者が「この内容は絶対に答案に書いてほしい」というポイントがいくつか存在し、それをいくつ書けるかが採点の基準になってきます。 要約問題集というものはいくつか出版されていますが、これを独力で使いこなすのはお勧めしません。 実際に解くまでは一人でやってもよいのですが、採点する段階で自分だけで行うのはかなり難しい(本当に書くべきポイントを書けているかわからず、独りよがりの答案になりがち)と思います。

 要約問題だけは、学校や塾の先生などに頼んで定期的に採点してもらうのが最適だと考えます。 それをするのが難しい人は、添削指導の「Z会」を受講し、要約問題を添削してもらうのもよいでしょう。

 また、実際に問題を解くときの注意ですが、文章をすべて和訳してから要約を始めてはとても試験時間内に収まりませんので、あらかじめどの部分に要約すべき事項が集中して書かれているのか強く意識して、下線などを引きながら本文を読み進めていくとよいでしょう。

 また、白紙に近い状態で出してしまったという体験談をよく耳にしますが、それは絶対にやめましょう。 300字でという形態から考えても出題者が満点の答案を望んでいるとは考えにくいので、「うまくまとまらなさそうだから何も書かなかった(書けなかった)。」より「支離滅裂にはなってしまったが300字近くまでとりあえず書いた。」の方が部分点をもらえて遥かによいということを忘れないで下さい。 要約すること自体と字数を書ききることに慣れる、これが大切です。

 ※本番で効率よく解き進めるために

 試験本番では、長文をすべて読み切ってから設問に取り掛かるのはお勧めしません。 先に、問題文に一通り目を通しておいて下さい。 特に正誤問題は長文を読み進めるうえでもよい指針となりうるので、問われていると思われる部分ではその都度チェックを入れておくようにするとよいです。

 また、300字の要約問題も書くべき内容について日本語で記載がありますので、ここから文全体の内容の探りを入れることも出来ますし、要約問題自体に対する当たりをつけることも出来るので、問題文を先に読むことは必須と言えます。 以上を踏まえ、傾向を熟知しておけば、制限時間内に余裕をもって解答することができるでしょう。

3.最後に

 東京医科歯科大学は出題傾向こそやや特殊ですが、学習方法としてはそこまで気を使い過ぎずに、一般的なものでよいと考えます。 気を付けるべきは、上記の要約でしょうか。 夏くらいまでは出題形式を知っておく程度で、医科歯科に特化せずに基礎力重視の学習を進め、秋以降に過去問を解く+予備校の医歯薬系講座等で出題形式に慣れていく、というやり方で十分だと思います。

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