脳科学の知見:脳は「後天的に発達する」
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、代表取締役の三沢やすしです。
1. ある家庭教師の方のブログを見て
先日、仙台で家庭教師をされている方(個人)のブログを見たら、「いくらよく勉強しても、家庭教師がいくら一生懸命教えても、遺伝的に頭の悪い生徒さんはあまり良い成績が取れない。」というようなことが書いてありました。 僕は、この考えには断固反対です。
最新の脳科学の知見も用いて、そうではない論拠を示します。 ご本人やご子息の頭脳にはあまり自信の無い親御さんも、最後までこの文章を読んで、希望を持ち直して下さい。
2. 脳は後天的に発達する・脳科学の知見
2010年代以降の脳科学の知見によると、頭や体を使えば使う程その部分をつかさどる脳の部位が(後天的に)発達するそうです。 その部分のニューロンが増え、ニューロン同士の結合が密になり、ニューロン間の情報伝達(脳内ホルモンによる)も速く効率的になるそうです。
後天的に脳は発達する
記憶の源「海馬」も大きくなる
つまりこれは、頭を使って勉強すれば、勉強をつかさどる脳の部位(前頭葉や海馬)が発達してその機能も高まる、いわゆる後天的に頭が良くなるということです。
脳科学の本には、そういった例の1つとして「複雑な道路を覚えなくてはならないロンドンのタクシー運転手は、記憶をつかさどる海馬が大きくなっている。」ということが挙げられています。
3. 家庭教師としての経験から
僕は、今は経営者ですので自分で家庭教師をすることはありませんが、早稲田大学の学生時代には何人もの生徒さんの家庭教師をやりました(主に四谷大塚生の算数と大学受験生の英語)。
家庭教師と生徒さん
そこで経験したのは、教え始めた頃は学力が無いのみならず物覚えも悪かった生徒さんでも、勉強を続けていくと学力が向上するだけではなく物覚えも良くなり、口頭での受け答えの反応も早くなってくるということでした。
勉強をやり続ければ
これは、勉強をやり続けて頭を使うことにより、学力が向上するだけではなく頭の働きが良くなることを意味しています。 これを、上の脳科学の知見に照らし合わせると、頭を使うことにより前頭葉や海馬が発達するとともに、ニューロン間の伝達がより速く効率的になってくるのだと考えられます。
もちろん慣れということもありますが、脳科学によれば、慣れて頭の働きが良くなった場合でも脳内の神経は変化しており、MRIで見ても働きが違ってくるそうです。
4. 効率的な勉強法を知ることにより
最後に、これは「頭の出来が~」というよりは単純に成績UPに関してですが、効率的な勉強法を覚えることにより、同じ能力の生徒さんが同じ時間勉強した場合でも、より成績がアップするようになります。
効率的な勉強法を知っているか知らないかでは、勉強の効果がまるっきり違ってくるのです。 そのために、当社では、生徒さんに成績が上がる効率的な勉強法を教えています。
今成績が悪くとも希望を持って
もちろん個々の生徒さんによって頭の出来の良し悪しはありますが、遺伝的に頭の悪い生徒さんの学力はほとんど上げられないなどということは、教育者が絶対に言うべきことではなく、かつ事実にも脳科学の知見にも反します。
ですから、今成績の悪い生徒さんやその親御さんも、強く希望を持って下さい。 当社の家庭教師の先生は、生徒さん本人にやる気さえあれば(本人のやる気だけは絶対に必要です)、必ず何とかします。