教育社会学:「子どもの学力」と「家庭の文化的資本」
皆さん、こんにちは。 仙台市で東北大生家庭教師を派遣している「名門進学会」、代表取締役の三沢やすしです。
今日は、子どもの学力と家庭の文化的資本の関係についてお話しします。 そして、このお話しを基に、親御さんがお子さんの学力を上げるために、「教育産業を利用すること」以外に出来ることを述べていますので、最後までご覧下さい。
1. 家庭の文化的資本とは
まず、家庭の文化的資本とは、親御さんが受けた教育・家の中にある(雑誌ではない)書籍の数・教育への注力・家庭内での知性や教養を求める行動(お笑い番組などではない教養系のテレビを視聴する・家庭内で知的な会話を交わす、など)、などを指します。
2. 2つの相関関係-教育社会学より
大きな枠組みとしての社会学の中に、親の学歴や経済力などに由来する「家庭の社会階層」と「その子どもの学力」の関係を主な研究対象とする教育社会学というものがあります。
書籍の例
書籍の数と子供の学力は
この教育社会学によると、一般に「文化的資本が豊富な家庭の子供ほど学力が高い」という相関関係があるとされています。 その中でも特に、「家の中にある書籍の数と子供の学力の相関が高い」としています。
その点では、僕も、裕福ではないけれど本が沢山ある家庭で育って内外2つの大学院(早稲田大学とSydney大学)まで行っていますし、大学や大学院での学友たちもほとんどが本が沢山あった家庭で育っているそうです。
3. 子どもの学力を上げるために出来ること
上述のことから、お子さんの学力を上げるためには、高いお金を払って教育産業を利用する他に出来ることが複数あることが分かります。 例えば、お子さんに知的な本を多く買い与えて読ませる他に、親御さんも知性や教養を得られるような本をたくさん読み、お子さんと努めて知的な会話を交わすことです。
この他にも、普段視聴するテレビを娯楽系のものを減らして教育・教養系のものを増やす、休日はお子さんを連れて博物館や美術館に行く、などがあります。
お金がそれほど掛からない
このように、家庭内に豊富な書籍があり、親御さんも知性や教養を求めて努力する姿勢を示せば、それを見ているお子さんも自然と勉強するようになります(子は親の鏡です)。
そして、これらのことは、教育産業を継続的に利用するよもりもずっと少ない費用で済みます(とは言え、当社は継続的に利用して頂きたいのですが(笑い!))。 それに加えて、お子さんにとっても「家庭内での学習が楽しくなる」など、良いことづくめの学力向上策です。