東北大医学部生:1年生の「一般教養」
皆さん、こんにちは! 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科1年の谷口 毅樹(たにぐち たけき)です。
今回は、医学科1年生がどんな勉強をしているかについて書きます。
1. 大学に入ったら・・・
そもそも大学は、これまでの高校とシステムが異なる場合が多いです。 高校までに「単位」という単語を使うことはあまりないと思いますが、大学は単位を取らないと進級や卒業ができません。 単位にも様々な単位が存在し、落としたら大変なことになるものもあって、みんな苦労します(汗)!
2. 一般教養
医学部であっても、まずは「一般教養」の単位を取ることから始まります。 いわゆる「パンキョー」と言われるものです。
東北大学・科目履修の手引き
実は、一般教養もバカにできないのです。 東北大学はセメスター制と言って1年を前期・後期に分けています。 他学部の人が2年かけて取れば良い単位数を、医学部の学生はほぼ1年生の前期で取らないといけないのです。
教養のテキストの1例
後で紹介しますが、医学部の学生は1年生の後期から専門科目が入ってくるため、一般教養を入れる余裕がないのです。 そのため、前期は時間割がフルコマになることもあります。
一般教養でも
一般教養は、基本的には、出席をして課題をある程度やっていれば問題ありません。 そのような授業(楽勝科目)を、先輩方が教えてくれます(笑)。 しかし、2つだけ厄介なものがあります。 それは、第2外国語と実験です。
これが大変!
第2外国語は、シンプルに難しいです。 僕はドイツ語を取りましたが、正直途中から何を言っているのかわかりませんでした。 先生と仲良くしていたおかげで単位は取得できましたが、ヒヤヒヤしていました(汗)!
もう1つ厄介な科目・実験は、レポートが大変です。 なんとWord使用禁止、全て手書きなのです。 量が多い時は手が痛くなりました。
3. 専門科目
一般教養をある程度突破したら、本当の医学生がいよいよ始まります。 カリキュラムの変更で、最近はどの医学部も1年生のうちから専門科目をやるところが多いです。 東北大学では1年生のうちに5教科勉強し、1つでも単位を落とすと留年します。
専門のテキスト・例1
専門のテキスト・例2
大学によっては数単位落としても良かったり、数単位取得していなくても進級をさせてくれる仮進級制度があったりしますが、東北大学はその辺りはシビアです。 試験が近くなるとみんな友人とガストや図書館で勉強します。
1トンもの重さの書籍を
2年生になると試験と試験の間隔が近くなることもあり、絶望的な表情で大学構内を歩いている人もよく見られます。 「医者になるには、1トンもの重さの書籍に書かれている知識量を覚えなくてはならない。」と聞いたことがあります。 気が遠くなりますね・・・
今回は、この辺にしたいと思います。 次回、専門科目についてもう少し詳しく紹介したいと思います。 最後まで読んで下さり、誠に有り難うございました。