東北大医学部生:アメリカ「Mayo Clinic」留学
皆さん、こんにちは! 仙台市の「名門進学会」家庭教師で、東北大学医学部医学科6年の岡田 悠希(おかだ ゆうき)です。
1. 採用試験終了
つい先日、採用試験が終わりました! 留学の記事の後に詳しくお伝えしますが、医師の就職はかなり特殊で、国によって一括管理されています。
採用試験終了・病院に就職へ
全国の医学部生は夏の間に志望病院の採用試験を受け、秋に一斉に就職先が決定する仕組みになっています。 半年前以上続けてきた就職のための勉強からようやく解放されました…!
2. 名門「Mayo Clinic」留学
前回の記事から随分時間がたってしまいましたが、本日から留学のご報告をしたいと思います! 大学の循環器内科の実習の一環で、友人と2人で2週間行ってまいりました
留学先の街ロチェスターの雪景色
僕たちが留学させていただいたのは、アメリカのミネソタ州にある Mayo Clinic という病院です。 日本人には馴染みのない病院ですが、USニュースが選ぶ全米病院ランキングでは一位に輝く、とても立派な病院でした。
3月のロチェスターはまだ冬
ミネソタ州の州都、ミネアポリスから民間バスで二時間弱、ロチェスターいう小さな街にその病院はあります。 僕たちが行った3月末はまだまだ寒く、雪が吹き荒れ、最高気温が氷点下の日も多かったです。
ロチェスターの中心部は半分以上の建物がMayo Clinicに関係しています。 何棟もある巨大な病棟、研究棟、数多くの高級ホテルや土産物店などが地下道や渡り廊下でつながっています。
ロチェスターの中心地図・色のついた建物が関連施設
一番大きな病棟Gonda Building
Gonda Buildingの中は床が大理石で敷き詰められ、ピアノの生演奏が響くホテルのような空間が広がっています。
有名な大理石の階段にて
ここに来る患者さんはセレブや権力者が多く、なんと大統領も来るとか…。 建物がとても綺麗なので観光目当ての人もいるようで、Mayo Clinicのロゴ入りグッズがたくさん売っていました。
古めのSaint Marys Hospitalにて実習
僕たちが実習を行ったのは、少し離れたところにあるSaint Marys Hospitalです。 他の建物に比べると少し古いですが、循環器内科はこちらの分院で診療を行っています。 分院とはいっても、東北大学病院と同じくらいの広さのようでした。
Saint Marys Hospitalの前で
U.S.の病院は経営も重要
日本の病院、とりわけ普段の大学病院に慣れている僕たちからすると、違和感を覚えるような光景でした。 留学中の日本人の先生に伺うと、アメリカでは国による社会保障が手薄なため、日本に比べビジネスの側面が強いとのことでした。
病院経営も利益が重要であり、Mayo Clinicは病院のブランド化に成功し現在の規模にまで成長したとのことです。 医療費もほとんどが任意保険によって支払われるため、診療前には必ず「いい保険に加入しているか」を聞くそうです。
ここまでは、Mayo Clinicについてご紹介しました。 次回は、実習についてお話したいと思います! それでは失礼いたします。