医学生の教え10:「学校の授業」を大切に!
皆様、こんにちは。 仙台市の「名門進学会」家庭教師で医学科生の日置薫(ひおき かおる)です。
これが最終回ですので、ご父兄のみならず受験生の皆さんもぜひ最後までご覧下さい。 今後の受験生活と成績UPに役に立ちます。
【まとめ・最後に】
こんな感じで、勉強法のお話しは最終回です。 初回の繰り返しにはなりますが、とにかく大切だと思うことを、もう一度伝えさせて頂きます。
1. 学校の授業を大切に!
何度も書いてきましたが、「学校の授業」を大切にして下さい。 一番効率のいい勉強法です。 「学校の授業」でやったこと、それを何度も何度も繰り返しやって、頭にこびりつけることが大切です。
授業に集中して
2. 作業みたいな勉強で合格に
大学受験までは、ほとんど作業みたいな勉強で合格までたどり着けます。 どの大学のどの学部でも、この作業のような勉強で合格できます。 ただ、その作業にどれほどの穴があったかで、だんだんと合格出来る大学が絞られてきてしまいます。
作業と勉強は違う、作業をしていても身につかないし、勉強したことにならないと書いてある本が幾つもあります。 確かに作業と勉強は違うと思います。 大学に入ってからも真面目に講義を受けていれば、いつしか作業と勉強の違いに気づいて、ちゃんとした勉強をしなければ、となるでしょう。
3. 作業は大事
しかし、その時にですら、作業は大事になります。 効率よく勉強していくという計画を立てるときは、作業勉強で培った計画立てるということが役に立ちます。 さらに、現在の大学受験では、頭の良さは問われていません。 事務処理能力の早さと正確さが問われている試験ばかりです。
4. 天才以外は繰り返しの作業を
最近、東大で推薦入試を設けたそうですが、その推薦入試は世界レベルで活躍している(数学オリンピック出たとか)ような人たちのためのもので、それは本当に頭の良い人(偏差値が高いのではなく、勉強する上での発想が豊かな人)向けのものです。
東京大学・赤門
こればっかりは、作業のできる人ではなく、頭がよくないとダメなんだろうと思いますが、それ以外はとにかく作業をきちんと完璧にこなせるかが問われています。
5. ひるまずに受験勉強を
ですから、生徒さんには、「自分は頭が悪いから、、、」などと思わずに、ひるまずに受験勉強に臨んでいただきたいです。 志望校に行きたいと強く思って、きちんと計画を立てて、それを遂行しきる力があればきっと合格します。
6. 後悔しないように
残念ながら、自分は志望学部には入れたものの、志望大学ではありませんでした。 後悔しているかと言われれば、そこまで後悔なんてしていません。
しかし、浪人中にもっと勉強できたかと問われれば、「まだまだ出来た。でも手を抜いた。」と答えるような勉強しかしていませんでした。 皆さんはそのような後悔がないように、やるべき時にやれることをきちんとやって下さい。
●選択肢を多く持つために勉強は必要、でもそれだけじゃ●
ただ、中学高校生活の中でしか得られないものも、沢山あります。 どのような形でもいいので、仲間を作ってください。 お互いを高めあえる仲間、誰かの愚痴を言い合う仲間、ゲームをする仲間、なんでもいいです。
友人と勉強会
中学高校の頃は、進路というものがはっきりと決まっていません。 選択肢がとても多くあります。 大学、さらには就職してしまうと、出会う人たちは同じような世界に生きる人たちが多くなります。
それが悪いことばっかりではなく、同じような世界の中で高め合うということも当然必要なのですが、それだけになってしまうと見識が狭くなりがちです。
1. 仲間を大切に
だから、この先どのような道に進むのかわからない仲間たちとなんの縛りもなく交流を持つことのできる機会は、大事にしていきましょう。 再会すれば当時の感覚に戻れるような友人たちを作るということも、大事かと思います。
当然、勉強そっちのけで遊びましょうなどと言う気はありませんが、勉強が全てではないということも確かです。 ずーっと機械のように勉強を続けられたら、どんな高校・大学にも入れるくらいの学力はつくでしょう。
2. 多くの人と関わって
でも、それだけではいけません。 中学高校の生活は、自分自身の考え方や感じ方を形成する大切な時期なので、出来る限り多くの人と関わって、その中で感じたこと、考えたことも大切にしていきましょう。
今後、皆さんがいろいろ経験を重ねる中で、目標到達地点までの道のりをきちんと歩んでいけることを願います。 こちらも、そのサポートを丁寧にしていきたいと思っています。