東北大医学部6年間の体験記
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医学部の部活&最後に

部活について

 医学部には、医学部生だけで構成されている部活がたくさんあります。文科系の部活もいくつかありますが、運動部がメジャーで、そしてそのほとんどが“がち”の体育会系な部活です。

 医学部の部活が目指している大会は、“東日本医科学生体育大会(通称、東医体。西日本なら西医体。)”と呼ばれている大会で、医学科の学生のみが出場することのできる大会です。保健学科の学生は大会に出場できないため、マネージャーを務める人が多いです。

 大体の種目はインカレよりもレベルが低いため、努力次第ではそこで良い成績を残すことができます。やれば勝てるかもしれない、優勝できるかもしれない、と優勝が手の届きそうな場所にあるからこそ、みんな真剣に部活に取り組むわけです。

 また、全学の部活だと大学から資金がでますが、医学部の活動は完全に有志で活動をしています。
 そのため資金集めにバイトをしたりもしますが、一番の資金源はなんとOBからの寄付なのです。学生がOBのところへ足を運び、お金をくださいと挨拶に回ります。OBとはつまり全員医者なわけですから、気前よくお金を出して下さるOBが多く、部活を運営するのに十分なお金を集めることができます。
 お金を寄付してくださるだけではなく、ご飯に連れて行って下さる先生もいて、先生と仲良くなることができます。このように医学部の部活にいると、他大学の医学部生との繋がりだけではなく、上級医の先生との繋がりも作ることができるのです。

ヨット部で主将をやって

 私は、5年生のときに医学部ヨット部の主将を務めました。主将たるものトップを走らなければと、男子部員にも負けないように、真冬でも海にでて自主練習をしましたし、スポーツジムで筋力をつけるなどして気力体力を鍛え上げました。
 外科の先生の体力を目の当たりにして、私はまだまだ体力が足りないのだと思い知らされましたが、部活を通して体力面はかなり鍛えられたと思います

 また、体力面でもそうですが、それよりも一番自分の身になったのは組織運営の能力でした。どのメンバーにどの役割を担ってもらうのか、1年間の練習メニューはどうするのか、お金を何にいくら使うのかなどすべてを中心となって考え、組織を動かすのはとても大変でした。

  色々なモチベーションを持ったすべてのメンバーを、1つの目標に向かわせる方法や、反抗的な後輩とうまく付き合う方法など、人間関係についてのマネジメント能力を勉強するために一般企業に向けて出版されている本を読んでみたりしましたし、資金運営などに必要な事務手続きの方法や作法についてなどもたくさん勉強しました。
 そんなこんなで、様々な社会の勉強をすることができたので、社会人として少しは成長することができたのかなと思います。

 医師というのは、チーム医療においてリーダーとなる存在ですから、チームの中心となって看護師さんや技師さんに指示を出していかなければなりません。そのため医師として働く身として、この主将として学んだ経験は将来に直結するものだと思いますし、6年間全力で部活動に取り組んだことは、私の学生生活の中で一番の財産となりました。

最後に

 私は、浪人が決まってから6月頃まで、全く勉強に手がつけられずにいました。浪人という現実がショックすぎて、廃人になっていたからです。食欲もなくなり睡眠もとれなくなり、どうにかなってしまいそうでした。

 でも、このままここで挫折してしまっていいのか、医者になる夢をあきらめていいのかと自分を奮い立たせ、とりあえず精神を保つためにと、毎日日記を書くようになりました。

 その日記には荒々しい字で暴言が書きなぐられているページや、涙でにじんだページ、なんだか調子がよくて元気な字が書いてあるページなど様々ありますが、ほとんどのページに“絶対医者になる、絶対東北大学医学部医学科に行く”と書かれています。

 医学の勉強は大変ですが、勉強に疲れた時なんかにはたまにこの日記を開いてみたりします。そして当時の気持ちを思い出すと、今の苦労なんて全部どうでもよくなってしまうのです。

 受験生活というのは、「本当に本当に苦しい!」だけど、どうか最後まで夢を捨てずに頑張ってほしいと思います。医学部を受験する皆さんを心から応援しています。

 

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