東北大医学部6年間の体験記
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1年生その3 後期の授業と勉強会

1年生後期 アルバイトも

1次修練

 夏休みを終え、9月には2週間程度の1次修練と呼ばれる実習があります。この実習では車椅子体験や沐浴体験などの実習の他に、大学病院の病棟で先生たちのお仕事を見学する、という実習もありました。

 そしてついにここで初めて、憧れの白衣に袖を通すことができました。ケーシー型の白衣指定だったため憧れていた白衣姿とは少し違いましたが、初めての白衣・初めての病棟実習にわくわくしました。まだ医学的知識は全然ないため、先生方が何をしているのかよくわかりませんでしたが、自分は医者の卵なのだなと強く感じる瞬間でした。

 大学の授業が始まってまず始めに、多くの学生が、高校までの授業スタイルと大学との違いに戸惑いを感じていました。大学の授業で配布されるものは、大体がパワーポイントのスライドを並べただけのプリントで、それを読んだだけでは理解できませんし、そもそも文字が小さすぎて読めないなんてこともよくあります。

 仙台市にある往診クリニックでの実習もあり、ここで先生や看護師の方と一緒に往診に参加させて頂くことができました。医学部を目指して受験勉強をしていた頃から地域医療にも興味があったため、こんなにすぐに憧れの現場に立ち会えるのかととても嬉しく思いました。

 1つ1つの家に自ら訪問するというのは、時間も労力もかかる大変なお仕事ですが、それに熱意と愛情をもって立ち向かっている先生方、看護師さんの姿は本当にかっこよかったです。

1年生後期の授業

 1年生の後期の授業は、一般教養は週に5限程度に減り、医学部キャンパスで医学基礎生物学という専門の授業が1つだけ始まります。医学部キャンパスは川内北キャンパスより古いし小さいですが、廊下や学食で知り合いの医学部の先輩にたくさん会えるので、週1回のこの授業が楽しみでした。

 また、これくらいの時期になると大学生活にも慣れますし、授業のコマ数も少ないので、アルバイトを始める人が多くなってきます。私も中学2年生の女の子の家庭教師と、高校生むけの塾でチューターのアルバイトを始めました。

 家庭教師や学習塾だけでなく、飲食店などでバイトをする人もたくさんいます。アルバイトの他にも自由に使える時間がたくさんあるので、自動車学校へ行ったり、部活をしたり、旅行へ行ったりと皆各々に好きなことをしています。

高校生物の勉強会

 そんな中、物理選択者の間で、生物の勉強会を開いて生物選択者に追いつくぞと、高校生物の問題集を解く会が開催されるようになり、私もそれに参加することにしました。

 この会では某旧帝大薬学部を卒業し、再受験をして東北大医学部に入学したという秀才な同級生が講師役を務めてくれていました。勉強会に集まった他のメンバーもみな大変優秀で、そんな同級生たちのおかげで、自分ひとりで勉強するよりもはるかに効率的に生物の勉強をすることができました。

 医学部には私のような努力型の人もたくさんいますが、天才型の人もたくさんいて、皆の優秀さには本当に驚かされてばかりです。尊敬すべき同級生がたくさんいて、毎日たくさんの刺激をもらえるという点も医学部の魅力の1つかもしれません。さらに専門の授業の試験勉強もこの勉強会メンバーと一緒に勉強したため、慣れない試験でしたが難なくパスすることができました。

 1年生の間は、勉強もある程度しっかりやりましたが、実際のところはほとんど遊びにでかけるか部活をしていました。 入学前は医学部に入ったら必死に勉強するぞと意気込んでいましたし、これでいいのかと思ったこともあります。

 しかし、これから上級生になりそして医師になるにつれて、どんどん忙しくなる一方ですし、医師という職業はいつになっても一生勉強し続けなければなりません。自由な時間がたくさんあるうちに、最低限の勉強だけはしっかりこなして、あとは今しかできないことを楽しんでもいいのではないかと思うようになりました。
 少し勉強して、そしてよく遊びよく笑い、自由で楽しい1年生を過ごしました。

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