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東北大学医学部  - 物理 -

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物理 傾向と対策

1.傾向

 東北大学の物理は例年、力学から一題、電磁気から一題、その他の分野から一題の計三題の大問で構成されています。 その他の分野は、波動、熱力学、原子の問題、あるいはこれらの融合問題が主な内容となっています。 電磁気では回路で起こる現象や磁気を絡めた問題、コンデンサーを扱った問題が多く出題されています。 また、ほとんどすべての設問で結果だけでなく、計算や考え方の過程を示すことが求められています。 そのため時間的に厳しい部分もあります。

 あまり高度な知識を問われることはありませんが、計算が複雑であったり、設定になじみがなかったりと、とっつきにくい問題が多い印象を受けるかもしれません。

 問題形式としては、論述問題やグラフを用いた問題、数値計算問題が頻出です。 なお原子分野は、その知識を前提とした出題はありませんが、題材としては取り上げることがあると要綱にあります。 実際に原子分野が説明付きで出題されたこともありますし、注意が必要といえるかもしれません。

2.対策

日頃の学習

 物理は、得意不得意がはっきり分かれる科目だと思います。 私は確実に不得意な部類でしたし、得意な人が羨ましかったのを覚えています。 そのためあまり物理について的確なアドバイスができないかもしれませんが、逆に物理の不得意な人の役には立てるといいなという期待のもとで書き綴りたいと思います。

 私が物理に苦手意識を持っていたのは、物理担当の先生が先生になって日の浅い方だったからです。 授業中に必ず一度は間違えた知識を生徒に教えているような先生で、それゆえ自分で補う必要がありました。

 独学の際に使った参考書は色々あります。 まずは学校で配布された問題集を仕上げて、それから「重要問題集」(数研出版)や「新物理入門問題演習」(駿台文庫)で応用力をつけるようにしていました。 それでもあまり点数が伸びなかったので、化学に逃げたりしたこともありましたが、解けなかった繰り返すうちに少しずつ力がついたように思います。 反省としましては、もっと早い時期から苦手対策をすればよかったと思います。 電磁気分野が始まるころに力学分野を仕上げることができていれば、もっと余裕を持てたと思います。 既習範囲をその都度完璧にしていくというくらいの心意気で取り組むとよいのかもしれません。

受験勉強

 前述のとおり苦手科目でしたので、三年の秋に過去問に手を付けたときは本当に焦りました。 手も足も出ない状態でしたし、時間もまるで足りなくなりました。 そこでまずは解ける問題を増やそうと思い、標準的な問題はひとつも落とさないようにしたいと標準レベルの問題演習を繰り返しました。

 電磁気が特に苦手でしたので、得意な人に教えてもらいながら頑張ったのを覚えています。 また数学は比較的得意でしたので、計算問題は落とさないように、そしてできるだけ早く処理できるように、得意を伸ばすことも心掛けました。 結果的に試行錯誤の連続でしたが、それでもどうにか入試に対応できるようなレベルに持っていくことができました。

 それと微積分を使った考え方は、慣れておくと理解が早いので、一度触れておくとよいと思います。 応用問題にも活用できるのではないでしょうか。

 物理は理解するまでに時間がかかりますし、さらにそれをアウトプットする段階でも相当の時間が必要となります。私が苦手だからかもしれませんが、早めに受験対策を始めておくことを心からおすすめいたします。

3.最後に

 苦手意識というのは怖いもので、結果的には決して物理だけが足を引っ張っていたわけではないのに、ついつい苦手と思い込んでいました。 その結果、きちんと向き合うことができずにいたため、さらに伸び悩んでしまい、という悪循環を生んでしまったように思います。

 物理に限らず、苦手教科に対する一番の対策は、苦手意識を持たないことなのかもしれません。 私は最後まで物理が苦手でしたが、それを得意にする方法はいくらでもあったと思います。 あまり参考にならなかったかもしれませんが、少しでも心の隅においていただけたら幸いです。

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