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東京医科歯科大学 医学部合格勉強法・入試解法 - 生物 -

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生物 傾向と対策

1.出題形式・難易度

 東京医科歯科大学の生物最大の特徴として、2010年までは一つの超長文に対して空欄補充や実験結果を読み取らせる記述問題などが出題されていたのですが、2011年は4題の大問からなる構成に変わりました。 一つの大問の文章はさほど長くなく、良くも悪くも標準的な国立大学医学部の生物入試となったといえます。

 出題分野としては、タンパク質・遺伝子・免疫・神経・解剖など、医学と関連のある分野からの出題が目立ちます。 基本的な内容を問う知識問題と、実験結果の図を書かせる問題、結果を考察させて記述させる問題が出題されているようです。 記述問題に関しては、文字数指定がないのも特徴の一つです。

 2011年の傾向ですと、特徴がない上に受験生間で差が付きにくいということもあるので、来年以降また傾向が戻るかもしれません。 東京医科歯科大学を受ける受験生であれば、今年のような問題の演習は何題も経験していると思いますので、超長文一つの出題を想定しておくのが無難でしょう。

 難易度としては、知識問題はかなり易しめです。 記述や図を書く問題も慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、問われていることは文章中から読み取ることができますので、難しいというよりはとっつきにくいといった感じでしょうか。 何より慣れが重要な問題傾向と言えます。 2011年は、例年に比べ問題文が短くなった分解きやすくなって、難易度は下がりました。

2.対策

 使用する参考書としては、基本的には教科書・教科書準拠問題集(もしくは基礎~標準レベルの問題集)・資料集です。 加えて、長文の問題を集めた問題集を使うとよいでしょう。

 まずは、準拠問題集で各分野においてよく問われる事項をチェックして下さい。 また、教科書に載っている実験は、入試でも応用して出題される可能性が高いので、資料集も合わせて確認しておきます。 その際実験手順で注意することや、結果何が言えるのか、対照実験の意味等を漏らさないようにして下さい。 それでは、各問題について対策を述べていきます。

① 知識問題

 知識問題として出題されている空欄補充等は難易度が低いですから、確実に得点できるよう記憶を定着させておきましょう。 教科書を読んだだけでは知識の確認が難しいと思いますので、上記の基礎問題集を最大限に利用してください。

② 作図問題

 文章中の実験結果をグラフにする、もしくは図を用いて説明するという問題が例年2~3問出題されています。 図を描くというのは論述問題と同じで、自分で考えて書いてみるという過程が重要です。 最初から解答の図を見てしまうと、それを覚えることに終始してしまい、いざ本番でゼロから図を書けなくなってしまうので、必ず普段の問題演習から試行錯誤する癖をつけてください。

③ 長文読解からの文章理解・記述問題

 2010年までは文章も長かったので一苦労でしたが、2011年の傾向になってやや解きやすくなった感があります。

 知っておかなくてはならない知識もありますが、それ以上に文章読解力と表現力、すなわち国語の力が必要とされる問題です。 長文中に実験結果や何かしらの事実が記載されており、「このことからわかることは何か?」という出題が多く見受けられます。 これは文章の中に答えがあるものが少なくありません。 例えば2つの実験結果に違いがあった場合、その両者を比較して何が言えるかを問われた場合は、1つにあってもう1つにないものは何かを考え、それが影響を及ぼしたという旨を書けばよいことになります。

 字数指定がないということを難しく思う方もいるかもしれませんが、これは、問われていることに答えられてさえいれば長くても短くてもよいということです。 ですから、解答の長さよりも出題者の聞いているポイントを答えられているかに注意しましょう。 ただ、長くてもよいですが、簡潔である必要はありますので、ポイントを絞った答案が書けるように練習しておかなくてはなりません。

 この、文章内容の把握と解答すべき点の抽出・それを自分の文章で表現という2つの行程をしっかり意識した上で、長文の問題集に取り組みましょう。

 問題集には、「医歯薬系」と銘うってあるものも多いです。 気を付けてもらいたいのは、分からなくとも文章を飛ばし読みしたり、いきなり解答を見たりしないようにして欲しいということです。 自分で考えた上の記述の練習が大切ですので、その過程を重要視して下さい。 また、解答を見たときに自分の答案と違う部分があったとき、解答を自分で吟味するのは難しいと思いますので、塾や学校の先生に聞いて添削してもらうことをお勧めします。 添削指導のZ会を利用するのもよいでしょう。

3.最後に

 生物は暗記科目だと思われがちですが、国立大学医学部入試では基礎知識を前提に国語力を問う問題で差がついていると考えてよいでしょう。

 2011年の傾向が続けば受験者の得点率も上がり、得点しやすい科目となるとは思いますが、本学の物理もそれほど難しくありませんので、そのことを考えるとできるだけ高得点を目指しておきたいところです。 理科の他科目との得点調整などあるかはわかりませんが、基本的に7割前後の得点率を目指せばよいと思います。

 また入学試験本番では、化学との時間配分に気を付けて下さい。 詳しくは化学の対策に記載しました。

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