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東京医科歯科大学 医学部合格勉強法・入試解法 - 化学 -

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化学 傾向と対策

1.出題傾向・難易度

 東京医科歯科大学の化学は、例年理論・有機・無機の大問3題から出題されており、さらに小問にわかれています。   ただし、大問3問が明確に3分野に分かれているわけでなく、例えば理論と無機の融合問題・理論と有機の融合問題というように複数分野を絡めた出題となる場合も多々あります。  大問ごとの問題文は標準的な長さですが、図式がふんだんに組み込まれており、やや読みにくく、下線がいくつか引いてあって、それに対応した問題が出題されます。

① 出題形式

 出題傾向ですが、化学Ⅱの化学平衡と高分子化合物からの出題が目立ちます。 教養学部の化学担当の先生が出題していると思いますので、この傾向はあと数年続くと考えてよいでしょう。 その他の分野も出題されますので、まんべんなく勉強しておきましょう。

 出題の題材としては、近年の研究で明らかになったことなど比較的ホットな話題や身近な話題を好んでおり、一見とっつきにくいと感じるかもしれませんが、長文をしっかり読み解いていけばいずれも高校生の学ぶ内容と結び付けられますので変に構える必要はありません。

 東京医科歯科大学の生物にも言えることですが、長文の内容から自分の知っている基礎知識に還元させられるかどうか、という国語力を求めているようにも見えます。

2.対策

 本学に限ったことではありませんが、化学の勉強はすべての分野の教科書 レベルの基本事項を押さえておくことが非常に重要です。 いたずらに難し い問題集に手を付けず、全範囲穴のない学習を心がけてください。 理論・ 無機・有機のいずれにも不安がある状態で受験を迎えてはいけません。

 使用する参考書等ですが、基本的に学校で教科書・準拠問題集・資料集(図 解)が配布されますので、それを中心に学習するのがよいでしょう。 準拠 問題集を軽視している方が多いですが、基本知識を確認できる問題から、基 礎問題、難関大の応用問題と幅広い問題が掲載されているので、学校で習っ たところを中心に是非一通り解いてみて下さい。 分からないところを教科 書・資料集で調べていくといった勉強が効率的です。

 それ以外に使用するものとしては、数研出版社編集部の「実践化学1・2 重要問題集2011」をお勧めします。 典型的な頻出問題が掲載されてお り、最新の入試問題を加えて毎年編集されていますので、1冊しっかり解き 切れば大学入試の化学で後れを取ることはないでしょう。 これを受験年度 の夏休みまでに終了させておくと、それ以降の過去問演習などでもぐっと楽 になります。

 化学全般に共通する注意点としては、mol計算や単位計算、頻出の化合物 の物質量・構造式などの問題をできるだけ多く解き、よく出てくるものに関しては覚えてしまうことです。 最初から覚えようとするのではなく、問題を早く正確に解こうとすることで徐々に覚えられるようになってきます。
 これができるようになってくると、応用問題を解く段になっても非常にスムーズになってきます。

 では、3つの分野それぞれについて以下に述べます。

① 理論化学

 化学Ⅱの化学平衡が好んで出題されますので、平衡の式と計算に十分慣 れておきましょう。 平衡の計算は、式変形をうまくできないと本番で手 間取ってしまいますので、時間を決めた演習をしておく必要があります。 化学平衡以外にも、熱化学方程式なども複数の化学式を組み合わせて解く 問題は、処理をスムーズにできるようにしておきましょう。

② 無機化学

 無機化学も化学平衡と絡み合わせて出題されることがありますが、知識 問題としてはそこまで難解なものは出題されませんので、知識の漏れなく 広く穴のない学習を心がけて下さい。

③ 有機化学

 高分子化合物に関する出題が目立ちます。 見たことのない化合物につ いての出題もありますが、必ず高校有機化学の知識を応用させれば解ける 問題しか出ませんし、そこに結び付けるためのヒントが与えてあります。

 ですから、やっておくべきは高分子化合物の構造式を素早く書け、その 化学変化を説明できるようにしておくことです。 上記の問題集に掲載さ れている問題を解き、あとは教科書に載っている構造物に関して完全に暗 記しておくのがよいでしょう。

3.最後に

 大問3問を合わせて解く練習は、過去問以外にも自分で理論・無機・有機の問題を問題集から選んで3問を1時間で解けるか、ということで実践してみて下さい。 その時間配分を体感しておく必要があります。

 他科目との兼ね合いですが、化学は本番で物理か生物と合わせて120分で解くことになりますので、過去問を使って両者の時間配分を練習しておくとよいでしょう。 異なる科目ですので、科目間を行ったり来たりしないで、どちらかが終わったらもう一つを始める、そして最初の科目はどんなにかかっても何分で次の科目に行く、というようにあらかじめ段取りを決めてかかるようにした方がよいと思います。

 化学はほぼ全ての受験生が選択すると思いますが、大体7割前後の得点率を目指して下さい。

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